桜庭ななみ、現場で「眠い」という意味の韓国語を勉強!?

日韓合作映画「絶壁の上のトランペット」の初日舞台あいさつが都内で行われ、主演の桜庭ななみをはじめとする出演者と、監督のハン・サンヒが登壇した。

本作は、沖縄・石垣島の美しい景色を背景に命の尊さを描く感動の物語。心臓移植手術を受け、療養のため石垣島を訪れる女子大学生のアオイを演じた桜庭は「1年前に撮影したので、公開される日が楽しみでした。何か1つ欠けているものを意識しながらのお芝居は難しかったですけど、魅力的な女性を演じられて良かったです」と、繊細な演技が求められる難役に挑戦した感想を語った。

アオイが島で出会うトランペット奏者・ZIO役のL.JOE(エルジョー)は、韓国の音楽グループ「TEEN TOP」のメンバー。映画初出演の彼は「撮影初日までに日本語をしっかり覚えたいと思っていました。無事に終えることができて良かったです」と、慣れない外国語の芝居に取り組んだ思いを素直に表した。

MCからの「印象に残っているシーンは？」という質問では、エルジョーが桜庭との自転車の2人乗りシーンをピックアップ。桜庭も「景色がきれいだったし、エルジョーさんの“運転”も乗り心地が良かったです！」と絶賛。それを聞いたエルジョーは「ななみさんが軽かったから(笑)」と、オドけながら楽しい撮影秘話を明かした。

エルジョーとは、日本語と韓国語でコミュニケーションを図っていたという桜庭は「エルジョーさんから“眠い”という韓国語を教えてもらいました(笑)」と告白。エルジョーは「監督がハードスケジュールを組むので、かなり苦労しました(笑)」と、苦笑いを浮かべながら過酷(？)な撮影の日々を振り返った。

アオイの元カレ・コウイチを演じたのは、人気急上昇中の若手俳優である久保田悠来。ひたすら元恋人を追い掛けるという設定について「ルパンを追い掛ける銭形警部の気持ちが分かったような気がします。ずっと“桜庭ルパン”を追い掛けていました(笑)」と、ジョークを交えながら自身が演じたキャラの切ない気持ちを表現した。

また、日韓合作の作品は初出演だというベテラン俳優の辰巳琢郎は「監督のOKがなかなか出ないんですけど、何度も何度も撮り直すその時間がとても心地良かった」と、ハン監督のこだわりの演出に感激。ハン監督も「監督は現場にいるのが一番幸せ。撮影はとても楽しかったです」と、充実した日々を懐かしんでいた。

フォトセッション後、ハン監督やスタッフの温かさに助けられたと、感謝の気持ちを語った桜庭は「この映画のような温かい作品がたくさんの方に届くといいなと思います」とメッセージを送った。