石原さとみが主演ドラマ「校閲ガール」見どころを告白

2016/10/06 00:00 配信

ドラマ

「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」で、主人公・河野悦子を演じる石原さとみ(C)NTV

10月5日より、日本テレビ系でスタートしたドラマ「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」。放送終了後ネット上では「石原さとみ可愛すぎ」「おでん食べてる姿がかわいい」など早くも盛り上がりを見せている。今回主演を務める石原さとみに、ドラマへの意気込みや見どころなどについて尋ねた。

――いよいよドラマがスタートしますが、現在のお気持ちはいかがですか?(※1話放送前に取材)

そうですね、やっと始動してきたなって思います。恋愛も絡んではいるんですが、こういう職業モノのドラマは久しぶりなので楽しみです。しかもこのドラマ枠(日本テレビの水曜夜10時枠)で主演できるのはうれしいですね。

学生時代から(同枠のドラマを)ずっと見てきたので、その時に自分自身感じていた「こういう職業憧れるな~」とか、「こういうファッションでこういう職場で働きたいな」といった思いを、視聴者の皆さんにも感じてもらえる作品になったらいいなと思います。

――菅田将暉さんとの共演は久々かと思いますが、以前共演した際の印象と、今回のドラマであらためてお会いしての印象はいかがでしたか?

舞台「ロミオとジュリエット」('12年)や、ドラマ「リッチマン、プアウーマン」('12年)で共演した時は、(菅田が)まだ19歳だったので子供っていうか…(笑)。すごくかわいらしい感じで、もっと声高かった気もしますし。私の中では、もっとスキップとかしているようなイメージだったんです(笑)。

きょう会ったらすごく声が低くなっていて、何だか大人になったなと思いましたね。あの時見ていた菅田くんと、まさか恋愛するような設定になるなんて思わなかったので、恥ずかしいですね(笑)。あと、20歳を超えたら恋愛設定ってあんまり(年齢と)関係ないんだなと思って、そこにもビックリしましたね。

――今回演じる悦子の役柄と、役作りのプランについて教えてください。

私が演じる河野悦子は、「ファッション誌の編集者になる」という夢を持っている女性です。「これがやりたい!」という仕事が明確にあるのに、「校閲」という仕事を担当することになってしまいます。

でも、それも悦子にとっては“踏み台”のようなもので。ちょっと遠回りをしているようでいて、(希望するファッション誌『Lassy』を発行する)「景凡社に入れたのだから近づいている」と思いながら、『Lassy』の編集者を目指していく姿勢はブレないかなと思います。

それから、悦子はとにかく前向きですね。基本的には、どんなことでもポジティブに捉えられる女性です。あと、文芸編集部の貝塚(青木崇高)などとの会話の中では、普通の人だったら空気を読んで言わないような言葉もハッキリと言っていきます。

でも、悦子だけがそうなんじゃなくて、全体的にそういうドラマになったらいいかなと思います。ワンクッション置いたり、言うのをちゅうちょするようなせりふをポンと言っても、「このドラマだったらそれが違和感がない」と思ってもらえるような世界観になればいいですね。

そのためにも、悦子がきっかけとなって傷つけない程度の「毒づき」をしていけたらいいかなと(笑)。もちろん常識の範囲内ではありつつも、視聴者の方が「自分は勇気がないからそこまで言えないけど、ドラマで言ってくれてスッキリした」となるような、そういう感じでできたらいいかなと思います。

――校閲という仕事に対するイメージはありましたか?

私は「校閲」という仕事を知らなかったんですよ。でも、実は(私自身にも)ものすごく関わっていて。記者の皆さんは、インタビューの原稿を校閲さんにお渡しているんですよね? そういうことを全然知らなくて。

自分のインタビューを読んでいて、「ここの数字が違う」とか「もうちょっと違う表現なんだけどな」と思うこともあるんです。それは校閲さんが赤ペンを入れたかどうかのかなって(笑)。「助かる仕事だな~」というか、「お世話になってます!」ってすごく思いました。

小説とか本を読んでいても、そこには必ず校閲さんが関わっているんだなって。好きな本ほど「どういう気持ちで書いたんだろう」とか、「ほかのテイストと違うな」とか、いろいろなことを考えるんですけど、それが作家さんだけの力じゃないってことを知りましたね。

もしかしたら地味なお仕事かもしれないけど、とても人のためになっていて。みんなの心を変える仕事なのかなって思うし。その面白さや大切さを知っていくということを、ドラマを通して視聴者の皆さんとしていければうれしいです。

実際に校閲をされている方にお会いしたら、まずは私の(インタビューの)校閲をしたことがあるかを聞きたいですね(笑)。あとはどこまで調べるのかとか、「校閲あるある」を知りたいですね。校閲さんによって得意分野も違うみたいなので、そういうことも聞いてみたいですね。

――悦子はファッションをこよなく愛する役どころですが、衣装の注目ポイントは?

個人的には、今までやったことのないファッションをやってみたいなという思いがあって。あと、「地味にスゴイ!」っていうタイトルだからこそ派手にいきたいなっていうのもありますね。特にスカーフと靴下はカラーで入れていこうと思っています。

とは言っても、柄物を合わせたりするのではなくて、服自体はシンプルなんです。その分、小物は全部遊ぼうと思っていて。流行のアイテムや海外ブランドのものだけでなく、アンティークのものとかも全部取り入れています。

悦子の役柄的に、海外のハイブランドのものはあまり買えないけど、だからこそそれをアンティークのものにしてみたり。流行の大元の方に持って行くことで、(視聴者が)まねしてもらいやすいものを狙ってやっていますね。

あと、今までのドラマではキャラクターの個性を形作るために、時計ならこれとか、バッグはワンクールずっとこれを持っているとか、決まったアイテムを持つことが多いのですが、今回は全部変えようと思っていて。

髪の毛もストレートでいこうと思ったんですけど、それもベースにしつつ、回ごとに振り切れた感じにしていけたら。校閲さんは仕事中もスーツじゃなくてOKなので、いろいろと遊べたらいいなと思っています。