10月16日(日)からBSフジでは、放送作家・鈴木おさむの新番組「冗談手帖」(毎週日曜夜0:30-1:00)がスタートする。毎回1組のゲスト芸人が“鉄板ネタ”と、鈴木があらかじめ出したお題に沿ったネタを披露。さらに、鈴木のお題を受けて、約2週間かけてネタ作りを行う芸人たちのリアルな姿を紹介する。
9月末には最初の収録が行われ、10月放送のゲスト芸人のインディアンス(16日)、アナクロニスティック(23日)、Aマッソ(30日)が収録に臨んだ。
今回は芸人たちにお題を出す鈴木にインタビュー。芸人のネタ作りや番組への思いについて話を聞いた。
――収録を終えた感想を教えてください。
自分の中で「こうなったらいいな」と思っていた形になって、すごく面白かったです。芸人さんのネタ番組ってこれまでたくさんあったと思うんですけど、ありそうでなかった番組になったんじゃないかと思います。
――この番組には企画を立ち上げるところから参加されたんですか?
そうですね。「芸人さんがネタをやる番組を作りたい」と言っていただいて、最初は企画だったんですけど、司会のオファーもいただきました。テーマのネタを3時間でとか、1日でというのはよくあると思うんですけど、そういう感じではなく、2週間じっくりとネタを作ってもらいました。
いろんなライブを手伝ったり、いろんな芸人さんを見たりしてきて、芸人さんがネタを作ることって、僕はかなり“神聖な領域”だと思ってるんです。あと、ある意味いいことだとは思うんですけど、芸人さんに優し過ぎる番組も多かったりして。だから「芸人さんに簡単に新ネタ作れって言うんじゃないよ」という気持ちも分かるんですけど、でも僕がやっているからこそ、ちょっと無茶なテーマでネタを作ってくることで人間性と“お笑いの運動神経”がすごく見えてくるんじゃないかなと思います。
――ネタ作りは“神聖な領域”ということですが、芸人さんと多くお仕事をする中でも、ネタ作りにはあまり触れてこなかったということでしょうか?
ネタを“どう見せるか”とか、“どういうふうにやるか”というのはもちろん考えます。ただ、芸人さんにとって一番神聖な部分だから、それを簡単に“イジる”ことに僕は結構反対するんです。そこに対しては一番センシティブにいたいというのがあって、だからこそ触れてこなかったというのはありますね。
――オープニングで「冗談画報」('85年、フジ系)について話していましたが、この番組もやはり「ここからスターを」というのが目指すところなのでしょうか?
スターが出てくるというか、ここを通って売れていってくれたらうれしいなと思います。僕はTOKYO FMで「よんぱち」(毎週金曜昼1:00-4:30)というラジオ番組をやっていて、ブレークし始めの若手の芸人さんが来たりするんですけど、結構みんな僕に本気でアドバイスを聞くんですよ。その様子を「こんな感じのテレビがあれば面白いな」とずっと思っていました。
きょう収録した3組も必死でしたけど、この必死な瞬間って売れてしまうと絶対に戻ってこないから、その瞬間を記録しているのはすごく意味があると思うんです。
あと、やっぱり出てきた芸人さんのネタは自信を持って面白いと言い切れるし、喋りも面白いので、お笑い好きの人にはぜひ見てほしいなって思います。
――最後に、視聴者の方々に番組のアピールをお願いします。
今グワーッて駆け上がってこようとしている人たちの熱い部分、その芸人さんの代表ネタも見られるし、いろんなネタをやったことによって、その人たちのキャラクターが浮き彫りになっています。これから来そうな芸人さんたちをチェックする上で、本当にいろんなことが分かると思います。
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