'96年から'03年まで「別冊マーガレット」(集英社)で長期連載となった河原和音の同名コミック「先生!」が、生田斗真の主演で'17年秋に実写映画化されることが分かった。ヒロインの女子高校生は、漫画原作の映画で立て続けに好演を見せる広瀬すずが演じる。
著者の河原はことし公開された映画「青空エール」や「俺物語!!」など、その作品が続々と実写化される人気少女漫画家。本作は、教師と生徒の恋愛を描いて人気を博し、当時の別冊マーガレットを代表する作品の1つと言われるほどの人気を誇った。現在までに累計発行部数570万部を突破する大ヒット作となっている。
主人公の教師・伊藤貢作を演じる生田は、前後篇合わせて42.4億円を記録した「僕等がいた」('12年)以来5年ぶりとなる、“普通の”高校教師役で王道の恋愛映画に帰ってくる。
彼が演じる教師・伊藤は周りのことに無頓着だが、生徒には真摯(しんし)な態度で接する真面目な男。服装にも無頓着な役柄らしく、眼鏡姿に少しよれたスーツ姿は、狙っていないからこそ逆に女子高校生だけでなく、世の女性全てをとりこにしてしまうような色気を漂わせる。
そして伊藤に思いを寄せる女子高校生・響を演じる広瀬は、ことしだけでも「ちはやふる」前後編、「四月は君の嘘」「怒り」と4本の映画に出演。
来春には主演作「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」が控えている、映画界で引っ張りだこの女優だ。雑誌「Seventeen」の専属モデルも務め、男女問わず同世代からの絶大な支持を得ている。
また、「ちはやふる」では競技かるた、「四月は―」ではバイオリン、「チア☆ダン」ではチアダンスをこなした彼女が今回挑戦するのは“弓道”。
弓道部に所属する高校生の役とあって、目下、弓道の練習を行っている最中だとか。部活に精を出し、これまで恋をしたことのない響の初めての恋の相手が教師・伊藤。好きということがどういうことなのか、にようやく気付くという純な女子高校生のため、アプローチも何もかもが真っすぐで不器用。
その変わることない真っすぐな彼女の気持ちに、いつしか観客たちは2人の恋を応援したい気持ちになっていくのかもしれない。
本作のテーマは、教師と生徒の純愛。一見生真面目で取っ付きにくいが、根は優しく教師愛にあふれる世界史の教師・伊藤と、その優しさに触れ、いちずに伊藤を思う恋愛初心者の響。
“子供”がゆえに自分の気持ちを素直に伊藤にぶつける響と、先生という立場からいつしか、素直になれず自分の気持ちに気付きながらも“大人”として接してしまう伊藤。
大人と子供、教師と生徒、本音と建前、さまざまな思いが交錯する中、不器用で純粋過ぎる2人の“じれったい恋”が描かれる。
監督は「僕等がいた」「青空エール」などの三木孝浩、脚本は「心が叫びたがってるんだ。」などのアニメ映画の名手・岡田麿里が手掛ける。
生田と広瀬という初共演の2人が、ういういしい空気感で、ピュアな恋に落ちる役柄をどう演じるのか、期待したい。
本作は、ことし11月にクランクイン予定。'17年3月に作品が完成し、'17年秋に全国公開される予定だ。
【生田斗真コメント】
映画「先生!」で世界史の先生 伊藤貢作役をさせていただく事になりました。三木監督作品は「僕等がいた」以来二度目の出演になります。
久しぶりに王道ラブストーリー作品に呼んで頂きました。三木監督の描く、青春時代の一瞬の煌めき、キラキラと輝く眩しい世界観の中で、大人の男を精いっぱい演じたいと思っています。
脚本の岡田麿里さんは以前から御一緒してみたい方でした。岡田さんが書いて下さる、繊細で心が温かくなる言葉の数々に、丁寧に息を吹き込みたいです。
広瀬すずさんとは初めての共演です。映画に対して、お芝居に対して、とても誠実な広瀬さんと御一緒出来る事、今から本当に楽しみにしています。
生田、久々に恋愛映画やるってよ。キュンキュンを超えて、ギュンギュンする映画を作ります。皆さま、ぜひ完成を楽しみにしていて下さい。
【広瀬すずコメント】
私自身、ここまで王道なラブストーリーの作品は初めてなのでどんな世界でどんな感情に出会うのかな、と思うと、ただただ楽しみです。
少し恥ずかしい気持ちもありますが、伊藤先生への気持ちを大切に、先生の事を大好きになりたいと思います。
少しでも、響の切ない心、うれしい心をたくさん感じられるように頑張りたいと思います。楽しみに待っていただけたらうれしいです。
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