100m からマラソンまで7種目制覇に挑んだ鉄人

2016/10/28 11:16 配信

芸能一般

タティアナ・マクファデン(アメリカ)

 先天性の二分脊椎症を患った状態で旧ソ連に生まれた、タティアナ・マクファデン(アメリカ・25歳)。生後すぐ、生みの母親は彼女を手放し、児童養護施設に預けられた。

 施設では車いすのない生活を送っていた。そんな彼女の運命が変わったのは6 歳の時のアメリカ人女性と出会いだった。

 養子としてアメリカへ渡り、スポーツをはじめ、幼い頃から手で歩いていたことで、上半身や腕の力が強く、徐々にパラアスリートとしての才能を開花させた。

 2004 年にアテネパラリンピックに出場、100mで銀、200m で銅メダルを獲得。その後、「世界一速い」と言われるラストスパートを武器に、北京大会で4 個、ロンドン大会では金メダル3 個を含む4 個のメダルを獲得。

 さらにソチ冬季パラリンピックのクロスカントリーでもメダルを手にした。

 短距離に必要な瞬発力と、長距離の持久力、両方を兼ね備えたタティアナ・マクファデン。

「運動は私に健康と幸せを与えてくれた。身体が強くなれば、思い通りに生きていくことができる」と語る彼女の激動の人生を振り返りながら、運命のリオパラリンピックまでを完全取材。