先天性の二分脊椎症を患った状態で旧ソ連に生まれた、タティアナ・マクファデン(アメリカ・25歳)。生後すぐ、生みの母親は彼女を手放し、児童養護施設に預けられた。
施設では車いすのない生活を送っていた。そんな彼女の運命が変わったのは6 歳の時のアメリカ人女性と出会いだった。
養子としてアメリカへ渡り、スポーツをはじめ、幼い頃から手で歩いていたことで、上半身や腕の力が強く、徐々にパラアスリートとしての才能を開花させた。
2004 年にアテネパラリンピックに出場、100mで銀、200m で銅メダルを獲得。その後、「世界一速い」と言われるラストスパートを武器に、北京大会で4 個、ロンドン大会では金メダル3 個を含む4 個のメダルを獲得。
さらにソチ冬季パラリンピックのクロスカントリーでもメダルを手にした。
短距離に必要な瞬発力と、長距離の持久力、両方を兼ね備えたタティアナ・マクファデン。
「運動は私に健康と幸せを与えてくれた。身体が強くなれば、思い通りに生きていくことができる」と語る彼女の激動の人生を振り返りながら、運命のリオパラリンピックまでを完全取材。
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