世界最高峰のプロバスケットボールリーグ、NBAの2016-2017シーズンが開幕!来春のプレーオフに向けて、超人たちが激闘を繰り広げている。今回、俳優・ミュージシャンとして活躍する金子ノブアキに、今シーズン注目する3チームについて語ってもらった。
「まずはゴールデンステイト・ウォリアーズですね。ケビン・デュラントという考えられない補強をして、最強のチームにもう1人最強の選手が入った。5人とか面子だけ見ると、ただのアメリカ代表ですよね(笑)。個人的にもウォリアーズは推してきたチームだったんですけど、ファン目線でもちょっと引いちゃう補強。低迷期だったら『おー!』ってなると思うんですけど…昨季レギュラーシーズンの勝率記録を塗り替えちゃうくらいのスター軍団に、スターのデュラントが来ちゃいましたから。
一昔前の巨人軍に『落合(博満)入っちゃったの!?』みたいな感じ(笑)。スターが4人そろっているチームって、キャリアのまとめに入っている事が多いのに、それとは違って全員まだキャリアの全盛期なんですよね。ただ、これだけ周りから妬まれてしまうほどの補強なので、勝たないといけない。勝って当たり前、というハードルの上げ方をしてしまっているので、実は本当に瀬戸際に、最初から立っちゃっているチームでもある。顔ぶれだけ見ると史上最強なので、どうなるのか見ものです」
「次はディフェンディンチャンピオンのクリーブランド・キャバリアーズ。2015-2016のファイナルは、この二十数年で、マイケル・ジョーダンの時代も含めて一番面白かったかも知れない。最終戦は泣いちゃいましたね(笑)。レブロン・ジェームズがマイアミ・ヒートで優勝したときって、彼もあれほど感情的にはなってなかった。ファイナルで1勝3敗からひっくり返したのも史上初だし、レブロンは古巣に戻ってきて、52年ぶりにクリーブランドに優勝をもたらした。
ストーリーが出来過ぎなくらい出来ていましたね。連覇は難しいけど、レブロンがクリーブランドで連覇したら話としては美しいし、キャブスがどれだけ成熟をしていくのかを見てみたい。スポーツのチームが成熟して強くなっていくのって、奇跡的なことだったりするんですよね。チームが強くいられる時間は限られてるから、この貴重な時間をどう逃さずにいくか、レブロンも31歳、32歳になって、あと何回優勝できるかっていうところに頭がいっていると思います」
「個人的に推したいのはオクラホマシティ・サンダー。オフシーズンで一番心を打たれたのは、ラッセル・ウェストブルックの複数年契約ですね!今季で契約が終わるから、『おそらくサンダーから出るだろう』って言われていた。デュラントが出て行って、ウェストブルックも今季限りだな…ってファンが思っていた矢先に、複数年契約を結んで『俺を育てたのはこの町だから』って残ったんですよね。あの男気!僕は任侠ノリに弱いんで(笑)。
90年代からNBAを見て、フランチャイズビルダーに夢を見てきましたけど、その概念が20年で著しく変わっていますよね。残ったウェストブルックは結果として男を上げたし、サンダーファンは『ウェストブルック付いていくぜ!』ってなってる。『心中するぜお前と!』って(笑)。フランチャイズビルダーになる道を彼は選んだわけだから、それは期待しちゃうし、応援しちゃいますね」
WOWOW NBA中継に“NBAファミリー”として出演中の金子だが、今季から、自身のバンド・RIZEの新曲「ONE SHOT」がイメージソングとしてオンエアされている。
「昨季のファイナルが終わった後にお話をいただいて、すぐみんなにメールしましたね。『JESSE!やばいよ!』って(笑)。帰って速攻デモ作り始めて、ハイライト動画見ながら曲を作ったんですよ、ハマるように。昨季はスチャダラパーさんがアーバンヒップホップで、ニューヨークのスタイルでやっていたので、じゃあRIZEはゴリゴリの’90sのウェストコーストで、僕らが一番影響受けているスタイルでいこうって。歌詞もバスケのことを盛り込みまくったんですけど、開幕戦の中継でフル尺で流してもらったとき、WOWOW NBAさんがリリックに合わせて映像を編集してくれたんですよ。
こんなに嬉しいことはないですね!見てるときずっとトリハダ立ってた(笑)。デニス・ロッドマンからもコメントをもらえたし、あの辺りからあんまり記憶がないです(笑)。本当にバンドやってて良かった!バスケ好きで良かった!WOWOW NBAさんとは最初からやってこさせてもらって、最大の報酬ですね。本当に感動しました。ウォリアーズの優勝よりきたかも知れない(笑)。番組を盛り上げていくために、マジで僕で良かったら本当に何でもしますよ!って気分です。もう本当に、借りがでかいです(笑)」
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)