3歳のとき、腫瘍により右足を切断したエリー・コール(オーストラリア・24歳) は、競泳大国オーストラリアを代表するスイマーだ。陽気で爽やかな性格と、知性を併せ持つ彼女の、栄光と苦悩のキャリアとリオまでの道を追う。
右足膝上を切断して8週間後、水泳をはじめ、エリーの人生は大きく変わっていった。その後、本格的に競泳を開始後、16歳で北京パラリンピックに初出場を果たし、銀メダルを1枚、銅を2枚獲得。さらにロンドン大会では金メダル4枚、銅2枚と、合計6枚のメダルを手にした。
だがロンドン大会後、そんな彼女を悲劇が襲う。深刻な肩の怪我により、「競技への復帰は不可能」と診断されたのだった。コール自身も水泳から距離を置いていたが、ある出来事をキッカケに勝負の世界へと戻ると決意。2年かけて復帰すると、2015年の世界選手権では、奇跡の完全復活を遂げた。
そして今年9月、3度目のパラリンピックとなるリオ大会を迎えた彼女。「なぜ水泳選手としてこの舞台に立っているのか」、その理由を誰よりも理解し、自分を強く信じられるまでになった彼女は、ある“答え”を出していた。
「後ろ向きになるのは、障害のせいではなく考え方次第。脚を失ったことは人生に起きた最高のこと」と語るコール。番組では彼女の日常に加え、愛情深い家族の支えを得て築き上げた輝かしいキャリア、さらにその裏に隠された壮絶な物語、そして運命のリオパラリンピック本番までを完全取材した。
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