WOWOWライブでは、11月22日(火)夜9:15より、「サットン・フォスター ライブ・イン・ジャパン2016」を放送する。
今、アメリカ・ニューヨークのブロードウェイで最も愛される女優サットン・フォスター。演劇・ミュージカルの世界における世界最高峰のトニー賞で、ミュージカル主演女優賞に2度輝く実力派である彼女が、ことしの夏にジャパン・ツアーを敢行。その中から、8月5日に東京・東京国際フォーラムでのコンサートの模様を放送する。
サットンは、'02年のトニー賞受賞作「モダン・ミリー」で一気にブレイク。それまで無名だった彼女は、その澄んだ歌声、キレのいいダンス、そして明るいキャラクターでブロードウェイの観客をとりこにした。その後、次々とヒット作に主演し、トニー賞の常連に。そして'11年、コール・ポーター最大のヒット作と言われるラブ・コメディ・ミュージカル「エニシング・ゴーズ」で2度目のトニー賞を受賞し、不動の人気を手に入れる。
これまでに数多くの作品に出演してきたサットンは、人の喜び、痛み、強さ、弱さ、すべてを演じてきた。そんな彼女が今回のジャパン・ツアーでは「役」ではなくサットン自身としてコンサートを開催した。彼女の選曲は、出演作からのミュージカル・ナンバーはもちろん、「雨に唄えば」「ガイズ・アンド・ドールズ」「マディソン郡の橋」など人気ミュージカルのナンバーまで、往年の名曲ダイジェストとなった。
「雨に唄えば」で高らかに恋の喜びを歌い上げたかと思えば、「マディソン郡の橋」のナンバー「It All Fades Away」では大人の恋をしっとり歌って、まったく違う世界観で楽しませてくれる。ソロ・コンサートだから叶う珠玉のナンバーは必見、必聴だ。
また、「レ・ミゼラブル」から、エポニーヌの永遠の名ナンバー「On My Own」を熱唱。これは全米ツアー公演でエポニーヌを演じていたサットンにとって思い出の歌でもある。「エポニーヌはたいてい小柄な人が演じるんだけど、私は巨大エポニーヌだった! マリウスの方が小さかったのよ」と当時をお茶目に振り返る場面も。
さらに、フランク・シナトラ、ナタリー・コール、ジョン・デンバー、レイ・チャールズなどの名曲も披露。レイ・チャールズの「Georgia on My Mind」には、生まれ故郷ジョージアへの思いを込め、ジョン・デンバーの「Sunshine on My Shoulders」には亡き母への思いを込めて歌い上げた。
フランク・シナトラの「Nice ‘n’ Easy」で幕を開け、最後はジェームス・テイラーの「You Can Close Your Eyes」で別れの挨拶をするという粋な演出からも、このコンサートの1曲1曲がサットンからのメッセージだということが分かる。本編からアンコールまで、歌に宿る物語性を引き出すサットンのこだわりと魅力がぎゅっと詰まったコンサート。彼女の澄んだ歌声が紡ぎ出す夢のような世界に酔いしれよう。
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