CS放送の映画・チャンネルNECOでは9月より「6ヶ月連続中村雅俊特集」と銘打ち、中村雅俊のドキュメンタリー番組、コンサート映像、中村雅俊主演ドラマを特集。その中から1月には「俺たちの旅」のレギュラー放送がスタートする。その「俺たちの旅」の1話と2話を、ひと足早く12月4日(日)に先行放送することが決まった。
「俺たちの旅」は、中村雅俊が演じるカースケと田中健が演じるオメダ、そして秋野太作が演じるグズ六が、社会の荒波にもまれながら成長していく姿を描いた70年代を代表する青春ドラマ。
撮影当初、中村は「脚本の鎌田敏夫さんには悪いんですけど、第一稿ができて読んだ時にドラマというか起承転結みたいなものがなくて。思わず連絡して一つ一つ説明してもらったんですけど、多分鎌田さんも自信を持っていたようには思えなかったんです。だから、みんなで完成した作品の試写会をした時も、これで良かったのかよく分からなかった」と話した。
しかし撮影が進むにあたって周囲の状況が大きく変わったそうで、「井之頭公園で撮影をしていると見学者が500人とか600人とか集まるようになってきて。撮影が終わって次は反対方向からってなると制作スタッフや助監督たちが見学者を移動させるのも大変で。けれど、見学者の数が増えるのに合わせて視聴率もあがっていったんで結構手応えあるじゃんと思って」と当時の心境を明かした。
また、20代だった中村は「学生気分みたいな素人っぽいところが残っていて、プロの役者なら口をはさむ領域じゃないって今ならわきまえたと思うけど、歌を小椋佳さんに書いて欲しいってプロデューサに頼んでみたり。でも『俺たちの旅』の撮影でカースケを演じていて凄く手応えを感じ、“俺は役者でやっていくんだ!”みたいな覚悟というかプロ意識が多少生まれたときでもあります」と当時を振り返った。
今回改めて「俺たちの旅」が放送されることについては「40年も前の作品なのに放送するよって言うと、“やるんだ!”って喜んでくれると人がいるというのは嬉しいことですよね」と笑顔を見せた。
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