ヤオ・アイニン、ロケ地・福島で日本映画初主演に感謝

2016/12/12 07:00 配信

映画

台湾の新星ヤオ・アイニンが日本映画初主演を務めた映画「恋愛奇譚集」の完成披露試写会が、12月11日にロケ地の福島・天栄村で開催された。同作品は、台湾からの留学生を主人公にし、田園風景を持つ米所である福島・天栄村を舞台にした切ない恋愛物語。

音楽は強烈な歌詞とポップミュージックを融合させた独自の世界観が抜群とデビューから評価されている「あいみょん」が担当。監督は宝塚造形芸術大学在学中に、崔洋一監督、成田裕介監督、福岡芳穂監督から映画制作を学び、思春期の少女や若い女性を主人公に描く作品を得意とする倉本雷大が務める。

1回目の試写会には福島・天栄村の添田勝幸村長(左)が来場した(C)2017「恋愛奇譚集」製作委員会


村民限定で行われた試写会は3回に分けて行われ、約1000人の村民が鑑賞。主演のアイニンの他、共演した和田聰宏、倉本監督が登壇した。

アイニンは「天栄村のきれいな景色の中で、おいしい食べ物をいただき、優しい皆様に助けられながら撮影をさせていただけた事をうれしく思います」とあいさつ。

「主題歌『漂白』の歌詞にある「どうしようもなく心が汚れた日は あの日を思い出して洗い流す 心を優しい泡で洗い流す」のように、福島県での撮影を思い出すと心が洗われる気がして、台湾に帰国した今でも福島県での撮影の事を思い出します」と撮影時を懐かしんだ。

映画「恋愛奇譚集」の完成披露試写会に出席したヤオ・アイニン(C)2017「恋愛奇譚集」製作委員会


また、天栄村出身の和田は「18歳で天栄村を出て20年以上たちますが、その間に東日本大震災などいろいろな事があった中で、自分だけ好き勝手に俳優を続けていて良いのか、悩んだ時期もありました。

今回、天栄村製作という作品に出演し、完成した事をうれしく思うと共に、この作品が少しでも多くの方に見られる事で、天栄村の魅力を感じていただける事に繋がれば、少しは天栄村に貢献できたのかなと思います」と感慨深げに語った。

さらに、アイニンが「日本映画に初めて出演、そして主演をさせていただき、その機会をくださった皆様に感謝しております。福島県の皆様がこの作品を気に入ってくれたらうれしいです」とPRした。

【写真を見る】完成披露試写会でヤオ・アイニンは「福島県での撮影を思い出すと心が洗われる気がする」と話す(C)2017「恋愛奇譚集」製作委員会


映画「恋愛奇譚集」は'17年2月4日(土)から、東京・新宿シネマカリテ、福島・フォーラム福島ほか全国順次公開が決定している。