渡部秀、語学を生かしてアジア進出を目指す!

2017/01/11 06:00 配信

芸能一般

「テレビでハングル講座」に出演中の渡部秀

NHK Eテレで放送中の「テレビでハングル講座」(毎週水曜夜11:30-11:55)に、'16年4月から生徒役として出演中の渡部秀。スタートから半年以上がたち、ハングルを一から学んでいる渡部に、現在の心境や語学への思いなどを語ってもらった。

――「テレビでハングル講座」に出演されて半年以上がたちましたが、あらためてハングルを学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

語学への興味というものがありました。役者やエンターテインメントの世界がワールドワイドになっていく中で、語学は今後必需品になっていくと思っていたんです。そんな中頂いたお話だったので、うれしかったです。元々、韓国のエンターテインメントに強い興味がありまして、この機会に深く学びたいと思ったのもきっかけの一つです。

――個性豊かな先生方と授業をなさっていますが、収録現場の雰囲気はいかがですか?

キム・スノク先生は、品のある雰囲気で場を和ませてくださる先生ですし、シン・ウィスさんは、ムードメーカーで現場を盛り上げてくださいます。素晴らしい環境ですし、とても助けられていますね。

もちろんハングルを教えてくださる先生方なのですが、それ以外にも韓国の文化など、今まで知らなかったことを教えていただいています。以前から知りたいと思っていた韓国で社会生活をしていく上での作法やマナーを教えていただきました。

例えば「食事中にお茶わんを持って食べてはいけない」などは、収録中の雑談の中で知ることができた発見です。

そしてウィスさんとは、よく食事に行ったりするのですが、お酒の飲み方やお酌の仕方なども教えていただきました。お酒をつぐときは、日本とは逆でボトルのラベルを隠すんですよ。そして自分が飲む時は、一番年長の方に飲んでいる姿を見せないように手でグラスを隠し、顔をそむけて飲むといったマナーも知ることができました。

――ハングルを勉強してきて自身で成長したと感じるポイントはありますか?

もちろん完璧ではないですけれど、K-POPを聴いていて「この単語知ってる!」だったりとか「何となく意味が理解できる」など、上達を自分で自覚することはありますね。始まった当時はハングルを読むだけでも精いっぱいだったのに、「何となく会話ができるまでになったんだな」と最近は感じることができています。

――難しいと思うポイントはありますか?

喉を詰める濃音(のうおん)などの発音はやはり難しいです。それと「ウ」と「オ」の発音が二つずつあって、その違いは僕らが聞いてもそんなに分からないんですが、ネイティブに近づくには重要なポイントなってくるんですよ。

ビビンバなどの料理もそうで、カタカナ表記とは違った発音ですし、「カムサハムニダ(ありがとうございます)」もしっかりとした発音を意識するとカタカナの発声とは違うんです。

――普段はどのように勉強なさっているんですか?

K-POPを聴いたり、映画作品を見たりですね。周囲との雑談の中でもK-POPの話で盛り上がることが多くて、それがハングルを学ぶモチベーションにもなっています(笑)。ハングルを学ぶことが趣味の一つになっているんですよ。これは、どの語学を学ぶことにも言えることだと思いますが、勉強という概念ではなく好きなことの一つに入れてしまえば、成長が早いと思います。

――友人で韓国出身のCROSS GENE・SHIN(シン)さんと、ハングルで会話をすることはありますか?

ありますね。込み入った話は日本語で話してしまうんですけれども、僕の練習の成果を見てもらっています。雑談の中から得られることも多いですからね。

――今後語学をどのように生かしていきたいですか?

プライベートで韓国に行くことは増えると思いますよ。せっかく覚えたのに使わなくなってしまうのはもったいないですからね。それと、明確な目的ではないのですが、語学という引き出しを持っていることは、役者として一つプラスになっていくと思います。

日韓で映画を共同制作するとなった場合、そこに手を挙げたいですね。すごく近い国ですから、あり得ることだと思うんです。

――最後に、「テレビでハングル講座」を見ている方にメッセージをお願いします。

今見てくださっているタイミングが内容的に一番難しいところだと思います。表現できることが増えてきた分複雑になってきたので、挫折しそうになる時かもしれません。そこを一緒に楽しみながら乗り越えていきましょう。