12月某日。この日は、サウジアラビアも雪で覆った寒波が日本に押し寄せた、数日前の寒さがウソのようなポカポカ陽気に。公園での撮影も、木漏れ日が暖かく気持ちいい。
「私、昔から晴れ女なんですよ! 予報では雨でも、私がロケ撮影すると晴れてきたりするんです…けど、天気が荒れる日はとことん荒れるんですけどね! どっちだよっ!て言う。イヒヒ」
そう言って独特の笑い声をあげるのは女優・タレントの住吉史衣だ。2016年10月からサービスが開始された芸能人とファンとをつなぐライブ配信サービス「生テレ」で放送中の冠番組「飼育員スミヨシの飼育日記」が、11月度のポイントランキング2位を記録したことから今回のインタビューは実現した。
そもそも住吉は、「五番町アイドル動物園」というpinkypoker&ピュアリー³の次世代アイドルが出演する番組において、“飼育員スミヨシ”として進行役で登場。「飼育員スミヨシの飼育日記」はその放送終了後に、1人で番組の反省会をするプログラムなのだ。
「pinkypokerとピュアリー³は私と同じ事務所で、私はpinkypokerの専属MCをやらせてもらっているんです。その縁があって私も出演しているのですが、彼女たちが毎回イヌになりきったり、ウサギになりきったりして自己アピールする姿が可愛くて可愛くて。飼育員としてはもっと厳しく接しないといけないんですが、どうしても甘くなっちゃいますね。イヒィイヒィ」
「彼女たちは全員、中学生とか小学生なんですが、どっちかというと私の方がナメられていますね!」と笑顔で語る住吉。「五番町アイドル動物園」「飼育員スミヨシの飼育日記」でも、視聴者は彼女のイジり方をわかっており、コメント欄には鋭いツッコミが並ぶことがたびたびある。
「『飼育員スミヨシの飼育日記』では、pinkypokerとピュアリー³の中からその日のMVPを選ばないといけないんですが、すっかり忘れてしまったり…。そういう部分が視聴者の皆さんからツッコまれるところなんですけど、ほら…酔っぱらっちゃうとどうしても忘れちゃうんですよ!」
そう! 彼女の番組は、基本的にお酒を飲みながらの放送。ほろ酔い加減の“素”の住吉が見られるというのも、ファンから根強い支持を集める所以だ。
「カメラの前に1人で座って、視聴者の方とコメントでやり取りしたりすることは初めての経験。これが結構難しいんですよ。だから大好きなお酒が潤滑油になるというか、ガソリンになるというか…肩の力が抜けていい感じでできてると思っています。」
そんなスタイルがファンの間でも認知され、イベントなどではお酒の差し入れもあるそう。
「日本酒を一升瓶で届けていただいたり、『美味しそうなの見つけたよ』と持ってきていただいたり、本当にありがたいです。それにしても『獺祭』は美味しかったなぁ…また、差し入れよろしくお願いします!」
「応援してくださる皆さんのコメントなどの後押しがあるから頑張れます!」と、感謝の言葉を口にした住吉。これからの番組の展望やチャレンジしたいことは?
「毎回、ノープランでやってきたので、これからはきっちりと考えてから番組に望まないといけないとなとは思っているんですけど…どうしていいのかさっぱりわからないんですよ。特技もないですし、何かに集中すると無言になるし…なんで、2位になれたんですかね!? 改めて、ファンの方に甘えちゃってるなと思います。けど、これからもたぶん、甘えることになりそうですね!」
とは言いながらも「次回はぜひ1位を目指したい!」と瞳を輝かせる彼女。自身は「特技はない」と言うが、周囲をこの日の天気のように晴れやかにする笑顔は唯一無二のもの。住吉の番組での不器用ながんばりを、こちらも熱燗でも飲みながら、そして多少甘やかしながら、見守っていきたい。