鈴木おさむ「24時間テレビ」裏で提案した企画が実現

2016/12/21 10:23 配信

バラエティー

千原ジュニアらが障害者の本音に向き合う(C)NHK

12月21日夜10時30分から「ココがズレてる健常者~障害者100人がモノ申す~」(NHK総合)が放送される。

同番組は、スタジオに集まった100人の障害者が、日頃、“ありがた迷惑”と感じている健常者の行動を告白するバラエティー。千原ジュニア小島よしお平成ノブシコブシらが、理不尽と感じた部分には容赦なくツッコミを入れていく。

企画・監修、そして司会を務めるのは鈴木おさむ。実はこの番組、「24時間テレビ」の裏で、“障害者”と“感動”を結びつけることに疑問を投げかけた「バリバラ 生放送 検証!『障害者×感動』の方程式」(NHK Eテレ)での鈴木の発言をきっかけに生まれたものだ。

番組では、“車いすの人がエレベーターに乗って来たときの対応”など、日常で起こるシチュエーションで出演者たちが自分ならどんな対応を取るか発表。障害者からは「(基本的に)一人で乗って来たときは一人で降りられるので、先に降りてほしい」など意外な回答が飛び出す。

収録を終えた鈴木は、「思いつきで言ったことを形にしていただいて、驚いています。それも、12月後半からの各局特番をぶつけるところでの放送ということで、すばらしい試みだと思います。肉体的な障害のある方のみならず、知的障害、精神的障害のある方にも来ていただきました。このような形でできて良かったです」と振り返った。

また、「年末年始、紅白に次ぐくらいSNSが騒ぐんじゃないかなと思っています。でも、そういう形でも注目してもらえたら、よりいいなと思います」と期待した。

障害者をテーマに扱う番組、鈴木は作る上でのこだわりを「こちらが気を遣って作ることが、結果的に障害のある方を傷つける番組につながると思ったので、勇気を持って足を踏み入れてみようと思いました。でも、NHKが総合テレビでこの番組をやることが答えだと思ったので、逆に堂々とできました」と語った。

この思いは出演者も同じだったようで、千原ジュニアは「“腫れ物に触れ”ということ。そこから始めることはいっぱいあるのかなという感じがします」とコメントした。

ただ、100人の障害者、個性的な出演者を前に、鈴木と共に司会を務めた有働由美子アナには番組を仕切る上での苦労もあった様子。

「いろいろ経験してきましたが、これほどあたふたことはないなと…いろんな汗をかきながらやらせていただきました。舞い上がって、ジュニアさんが徳井(健太)さんに出したパスを堂々と邪魔してしまったので、あとは全部編集していただければと思います」と語り、笑いを誘っていた。