土村芳「三浦大輔さんの舞台は貴重な経験でした」

2016/12/24 07:00 配信

芸能一般 インタビュー

Next Generation Starの第1回は土村芳が登場

'16年に活躍し、'17年にさらなる飛躍が期待される俳優・女優、アイドル、アーティストなど、さまざまなジャンルのNext Generation Star(次世代スター)およびNew Generation Star(新世代スター)に話を聞く、ザテレビジョン年末年始特別企画「NGS17」。

第1回は、'16年にスタートした連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK総合ほか)で、ヒロインの親友・君枝を演じるNext Generation Star・土村芳(つちむら・かほ)が登場!

デビューからこれまでを振り返ってもらいつつ、17年の目標などを語ってもらった。

――岩手のご出身だそうですが、岩手にはいつごろまでいらっしゃったのですか?

高校3年生までです。高校を卒業してから、大学に進学するため京都に4年間行きまして、大学を卒業してから東京に来ました。

――私も東北なのでいつも気にするのですが(笑)、東北訛りはないですか?

あまり指摘されたことないですね(笑)。でも、今は関西弁の役をやっているのですが、東京と岩手と混ざってイントネーションが分からなくなることはあります。

関西弁だと思って演じていたら、「それは、東北方面だと思う」と言われたこともあって、そこで初めて「あ、そうか(笑)」と気付くこともあります。でも、普段はそんなに訛っていない…と思います(笑)。

――土村さんがこの業界に入られたのはどうしてですか?

お芝居を学べる大学だったので、卒業したときに自分のプロフィルに記載できるものをやっておきたいと思っていて、大学生のときに一度映像作品に出演させてもらったんです。

プロの方と俳優志望の方が一緒になって映像を作る企画がありまして、それに学生のときに出られたのがきっかけで、卒業したとき今の事務所を紹介してもらえました。

――新体操でインターハイに出た経験があるようですが、そちらの道に行こうとは思わなかったんですか?

そうですね。高校3年生のとき、受験で体育大に行くというのも選択肢の一つとしてあったのですが、大学受験は大学のことだけを考えるわけではないですよね。

大学を卒業してから本格的に自分の進路を考えることもあると思うんですけど、新体操をやっていたからといってナショナルチーム、それこそ今の“フェアリージャパン”(日本代表)に入るような選手には絶対なれないと思っていたので…。

――なるほど。新体操はどのみち学生生活だけで終わりにしようと?

そうですね。職業としてずっと新体操をやりたいとは思いませんでした。そんなとき、自分の今までの経験から考えて、新体操と同じくらい没頭していたのは小さいころにやっていたお芝居なのかなと思うようになって。それまでもずっとお芝居への思いが頭に残っていました。

大学受験を機に、その経験を生かすなら今なのかなと思いまして、演技などが学べる大学はないかなと思ったら、京都にそういう大学があると知りました。

受験方法も単なる筆記試験やデッサンではなく、オーディションというかワークショップのような感じで、2日間かけて自分の身一つで挑める受験方法だったので、せっかくなら受けてみたいと思って受験したら、合格できたんです。

それからはお芝居の路線へ絞って進んでいけました。転機という意味では、高校から大学へ行くタイミングがそうですね。今までにない行動力を発揮しました(笑)。

――それからWEBドラマなど、さまざまな映像作品に出演されていますが、今までのお仕事で印象的だったのは?

三浦大輔さんの舞台に出させてもらったことは大きかったです。峯田和伸さんと池松壮亮さんのW主演で、他にも田口トモロヲさんや片岡礼子さんなど、周りの出演者の方々もすごい方ばかりだったので。私のような新人がオーディションで受かり、重厚なメンバーに囲まれて…というのはとても貴重な経験でした。

すごく勉強にもなりましたし、東京に来て初めてこんなにぜいたくな時間を過ごしたなという手応えはありましたね。

舞台なので、公演期間中は皆さんとずっと一緒にいますし、何より三浦さんの演出を受けられたというのはとても光栄でした。東京に来てすぐ、こんなに早いうちから三浦さんに出会えたのはラッキーだと思いましたし、規模としても今までで一番大きかったので、ぜいたくな経験をしたなと今でも印象に残っています。

――「舞台に出ると俳優は変わる」って言いますよね。

自分では変わったのか分かりませんが、この経験で成長できたところはあると信じたいです。

――それでは、'17年の目標を教えてください。

世間様にはまだまだ私自身のことを知られていないと思います。土村芳というより「べっぴんさん」の“君枝ちゃん”として認識してもらえていると思うので、'17年は徐々に土村芳としてのいろんな面を見てもらえたらすごくうれしいなと思います。

それを見て、土村芳って面白いなと思ってもらえるように。また、たくさんの人に私のいろいろな面を知ってもらえるように頑張りたいです。少しでも私という人間を発信できるように、この1年間は挑戦していけたらいいなと思います。