'16年秋、プロ野球日本一に輝いた北海道日本ハムファイターズに、マンガの登場人物のように現実離れした能力を持つスーパースターがいる。投手として10勝、打者としても22本のホームランを放った“二刀流”の大谷翔平選手だ。
大谷:チームとして日本一で終われたことについては満足しています。ただ個人の成績としては納得できていない部分もあるんです。自分の中で、“もっとやれたんじゃないかな?”という気持ちがあって。よく、「投手だけに専念したらもっと勝てる?」「打者に専念したらホームランを量産できるのでは?」と聞かれることがあるんですけど、投打のどちらかに専念したからといって、必ずしも成績が上がるとは思っていません。今までずっと、両方やるのが自分の中で当たり前だったので、そのバランスが崩れたら成績が落ちることもあると思っています。来年は今年以上に投打でチームに貢献して、圧倒的な強さで優勝してみたいです
そんな彼が、今夜放送される「第67回NHK紅白歌合戦」(NHK総合ほか)のゲスト審査員に選考された。
大谷:子供のころから大みそかといえば紅白歌合戦でした。どういう雰囲気の中で行われるのか、とても興味があります。プロ野球選手を代表して楽しんできたいと思います
先日行われた審査員選考発表にて、NHK・木田幸紀放送総局長が大谷の紅白ステージ上企画などへの出演について「ありうるかもしれない」とコメントしているだけにその演出にも注目が集まる。そしてこの年末年始には、ほかにも1月1日(日)放送の「元日はTOKIO×嵐 嵐にしやがれ元日SP」など多くの番組に出演。ピッチャーマウンドやバッターボックスでは抜群の勝負強さを見せてくれるのだが…。
大谷:写真撮影なんかでも、ちょっとキメ顔みたいなものを求められるのが苦手なんですよ。かなり恥ずかしいので、その写真を自分では見たくないですね(苦笑)。テレビで自分のことを取り上げていただくのも、ちょっと不思議な感じがしています。苦手と言えば、1年半ほど前まで食わず嫌いしていたアボガドが食べられるようになったんです。見た目がキュウリみたいであまりおいしそうに見えなくて。食べてみるもんですね(笑)。今ではアボカド入りのサラダが一番好きで、食べている時は幸せを感じます(笑)。でも、やっぱりトークは得意じゃないので、’17年もボールで勝負します。まずは侍ジャパンに選んでいただけるように準備して、3月のWBCで世界一、そして、ペナントレースで再び日本一になりたいと思います!
※発売中の月刊ザテレビジョン2月号より再構成
Profile●おおたに・しょうへい='94年7月5日生まれ、岩手県出身。身長193cm、体重92kg。'13年、花巻東高校からドラフト1位で北海道日本ハムファイターズ入り。'15年に投手3冠を獲得。球速165km/hのNPB最速記録保持者
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