現在放送中の連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK総合ほか)のファンイベントがNHK大阪ホールで行われ、高良健吾、永山絢斗、松下優也、田中要次ら13人のキャストが登場し、番組の裏話を披露。イベントでは、各出演者に分かれてのトークコーナーも。
成長した子供たちとその父親役として、古川雄輝、森永悠希、田中要次、平岡祐太が登壇した際、新しく物語に加わり、物語の外でも中でも話題になっている古川と森永と2人に話題は集中。2人は現場でのエピソードを語った。
【「『べっぴんさん』感謝祭“THE男会”で濃厚トーク!」から続く】
15歳の健太郎を演じて違和感のない古川は、「途中から参加で、皆小さい頃の健ちゃんを知っているので、現場に入った瞬間、『健ちゃんが大きくなった!』と(笑)。年齢は上なんですが、子供扱いされます(笑)」。自分自身は役柄について、「帽子を被って学ランを羽織った瞬間、自分は健ちゃんだなと納得しました」と役になじんた時を振り返った。
派手なシャツにラケットが標準装備で、見た目のインパクトがすごい森永は、「見た目がこんな感じなので、現場を歩くだけで笑われるんですよ(笑)。逆にそれが和む感じになってすごく良かったです」。演じる龍一について、「小さい頃はすごくやんちゃしていて、みんなに見てもらって育ってきたから、変に曲がらずに真っすぐ、自由にできる子になったのかなと思います」と“分析”した。
龍一の父・勝二を演じる田中は「この役で子育て体験をさせていただいています」と楽しんでいる様子。そして“息子”森永に向け「頑張れよ!」とエールを送った。
平岡祐太は、年上の古川の父親を演じることとなったが、「僕と古川さんは3歳くらいしか違わないんですけれど、どうやってお父さんらしくしたらいいのかと。白髪を入れたりとか…。古川さんは声も落ち着きがあって、どっしりされていて、腹の据わった声をしています」と“息子”の魅力を語った。
「ご自身以外の役でやってみたかった役」というテーマで、田中は「足立(中島広稀演じる足立武)くん。年上の方に恋をするというのは青春時代を思い出します。成就したらいいのになと思いながら見ています。もうそういう役は絶対回ってこない(笑)」と回答。
司会の青井実アナから、妻・良子役の百田夏菜子と、現場で待っているときに会話などするのかと聞かれた田中は「一所懸命、ももクロのビデオを見ています。新幹線の中で泣きながら見て大阪に来ています。いやもう、ももクロのドキュメンタリー泣けるんだよ…。
ライブにも行っちゃった。モモノフになりました。ファンの人からも違和感ないって言われます。夏菜子ちゃんは知り合いの女優さんに似ているから、見るたびにあの子に似ているよね、という話をしていました。まさか僕の奥さんになるとは…(笑)。この放送が終わってからの“夏菜子ロス”が大変です(笑)」と語り、さらに「ライブを見ているときなんて自分の彼女がステージに立っているというふうに…」と百田の魅力にメロメロに。
また、それぞれ勤める会社の代表取締役社長3人ということで、永山絢斗、松下優也、高良健吾がそろい踏み。再登場した栄輔(松下)や、それを受けての潔と紀夫などについて語られる中、話題はヒロインの芳根京子の話に。
永山から「芳根ちゃんは、すごく頑張り屋さんで誠実に役に取り組んでいます。19歳でおばあちゃんになるというところまでの作品に取り掛かって、10代を『べっぴんさん』にささげている芳根ちゃんはすてきだと思います。この前成人式に行かれたようで、こんど20歳になりますが、これからどんな女優さんになるのか楽しみです」と感心しきり。
高良からは「芳根ちゃんのために頑張ろうと思える子です。芳根ちゃんは19歳で、『自分が19歳のときにこれできていたかな?』と考えてしまいます。本当に現場にどっしりとしていて、視野も広くしています。19歳から20歳の特別な時間に立ち会えるのはラッキーです」と言葉が。
続いて松下が語ろうとしているときに、当初はいなかった芳根京子がサプライズで登場。「皆さんこんにちは! 芳根やでー!」と元気よくあいさつし、観客席から大きな歓声が上がった。
驚く永山らに対して、「今週の撮影現場で、男性の出演陣が結構今日の日の話をしていて、本当に秘密にしていなきゃいけなかったから、そういう話になったときはセットを見ていました」と笑った。
青井アナから「松下さん、芳根さんへの思いを(語り)続けますか?」と促された松下は、「栄輔再登場まで撮影が2カ月間ほど空いていましたが、戻ってきたらすごいお母さんとしてしっかりなっていて、すごくびっくりしました」と芳根との再会を振り返った。
芳根は3人の思いを聞いて「泣きそうになっていました。うれしいですね」とコメント。ただ、「(好きな女性登場人物を選ぶときに)『皆さん誰がお好きですか』というときに、みんなすみれを選ばないんだなと」と恨み節を口にし会場を笑わせた。
そして、「現場では自分のことばっかりしか考えられなかったりしますが、それでも見守ってくださる皆さんがいることがうれしく幸せに思います」と笑みを見せた。
イベントの最後、高良は、「なんとかここまで撮ってきて、残り2カ月を切ったんですが、年を明けて、ワンシーンワンシーン寂しい思いもありながら大事に撮っていっています。今日見た回があって、たくさんの人たちが集まってくださり、こういう出会いがあるのは本当にうれしいものですね」と喜びをかみしめた。
芳根は「最後に突然登場してすみません。ありがとうございます。『べっぴんさん』の放送も折り返し地点を過ぎました。撮影もあと2カ月を切ったところにあります。まだまだ本当に長くつづくんじゃないかと思うんですが、もう終わりが見えてきて、寂しくもあり、たくさんの方に応援していただけるということがうれしく、温かく感じています。どうか最後まで応援してくれたらうれしいなと感じています」とあいさつした。
なお、このファンイベントの模様は、NHK総合で1月29日(日)昼5時10分から関西地区のみ放送。その後順次、全国各地で放送される予定だ。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)