'00年にスタートした「トリック」(テレビ朝日系)シリーズに主要キャストの1人として登場した、生瀬勝久演じる名物キャラクター・矢部謙三が主人公のドラマ「警部補 矢部謙三」。この春より、au ビデオパスとテレ朝動画にて、完全新作の撮り下ろしドラマを配信することが分かった。
'13年に放送された連続ドラマ第2弾から、約4年の時を経て再び矢部(生瀬)の“伝説”が幕を開ける。
本作の見どころは、無責任かつ傍若無人な性格ながら、どこか憎めない矢部謙三のキャラクター。すがすがしいまでに“強きを助け、弱きをくじく”不遜な人格で、刑事としての仕事をサボることに情熱を注ぐアンチヒーローだ。
その一方で、頭部に深刻な悩みを抱え、髪に関連したキーワードには過剰に反応してしまうという悲哀に満ちた存在でもある。そんな矢部が、持ち前の強運と周囲の勘違いを武器に、本人のあずかり知らないところで難事件を解決に導いていく。
矢部の相棒を務めるのは、池田鉄洋扮(ふん)する“電脳オタク”のヒラ刑事・秋葉原人。傲慢(ごうまん)この上ない矢部の仕打ちにもめげず、常に従順に付き従ってきた“三代目部下”だ。
しかし今回は、揺るがないと思われていた2人の関係に、ある異変が起きるとか…起きないとか。
そして、本作で矢部と対峙(たいじ)することになるのが、袴田吉彦演じる天才科学者ディープ・マナブ。犯罪捜査専門の人工知能を開発し、FBIやスコットランドヤードでさえさじを投げた事件を次々に解決してきたという最強のライバルだ。
“人工頭毛”を持つ男・矢部と、“人工知能”を駆使するDマナブが、「闇の行司」と呼ばれる殺人鬼の捜査で競うことになる。
そんな本作の舞台は、崖崩れにより陸の孤島と化した秘湯の一軒宿。「闇の行司」の魔の手が宿泊客たちに迫る中、矢部と人工知能による壮絶な頭脳戦(頭毛戦)が始まる。
【生瀬勝久コメント】
自分のキャリアの中でも、矢部は特に楽しく演じられるキャラクター。とても好きな作品ですから、4年近く間が空いてのオファーにも、特別な驚きはありませんでした。
僕自身、終わったコンテンツだとは思っていませんでしたし、依頼さえあればいつでもやれる自信がありましたから(笑)。今回も、現場での矢部の感じ方、考え方を大切に、傍若無人な矢部らしさを表現できたらと思います。
とはいえ、個人的には過去をなぞるのが嫌なたちなので、次に行きたい、何かを変えていきたいという思いもあります。どうせやるなら、振り切っていきたいです。「どうしたんだ?」「アイツ大丈夫か?」と周囲をザワつかせるくらい、突き抜けたことをやりたい。
進化した矢部を見てもらいたいと思っています。
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