――それではバスケについて伺っていきます。合流して間もないですが、チームの雰囲気はいかがですか?
「練習に取り組む姿勢が積極的で、意識が非常に高いね。一から十まで全てにおいて高い意識で取り組んでいるし、素晴らしいチームだ。その姿勢が試合でも出れば良いし、お互いに切磋琢磨して自分たちを追い込んでいるから、結果は出てくるはずだ」
――入団会見で、岡博章社長は「インサイドでの役割に期待している」とお話されていましたね。
「コーチの指示に従って、インサイドでもアウトサイドでもプレーするよ。特にインサイドでは、フィジカルにしっかり守っていくことに集中したいね」
――サクレ選手と言えば、ベンチで味方を盛り上げる姿も印象的です。レイカーズで見せていた“サクレダンス”は日本でも見られますか?
「チームの選手が素晴らしいプレーをして、みんなの気持ちが一体になって、勝ちにいこうってなった時はね(笑)。僕もこういう性格だから、そうやって踊る日が来ると思うよ」
――さまざまな役割を期待されると思いますが、自分の中での目標は何ですか?
「とにかく勝つということ、勝利することが目標だ。先にある優勝とかではなく、一試合一試合勝つことが目標だね。その中で、選手、チームの仲間をまとめていって、彼らをサポートする。それがゴールであり、僕の仕事だ。基本的にプレッシャーはないよ。チームの選手も頑張っているし、良いスタッフにも囲まれている。とにかく自分のできること、バスケットボールをやるだけだと思っている」
――その姿を見て、これから日本のバスケ少年にとって、あなたがヒーローになる日が来ると思います。あなた自身にとって、子供のころにヒーローだった選手は誰ですか?
「そうだと良いね!(笑) 僕はカナダのバンクーバーで育ったんだけど、当時はバンクーバー・グリズリーズがあったんだ。今は、グリズリーズはメンフィスに移転しちゃったけど。その頃はマイク・ビビー、ストロマイル・スウィフト、シャリーフ・アブドゥル=ラヒムがいて、彼らはみんな子供のころの僕のヒーローだったよ。本当にグリズリーズの大ファンだったんだ」
――それでは最後に、日本のバスケットボールファンに一言お願いします。
「シーズン後半戦、是非サンロッカーズ渋谷の試合を観に来て、応援してください。これまでとは違うゲームをお見せすることが出来ますし、皆さんの応援が我々の力になります!」
バスケットに懸ける思い、日本への愛着を語ってくれたサクレ選手。この日、WOWOW NBA中継で共演した、ミュージシャンきってのNBAファンである金子ノブアキは「本当に、優しくて、穏やかで、聡明で、素晴らしい方ですね。見た目は超おっかないですけど(笑)。何と言っても去年まで、ロサンゼルス・レイカーズにいた人ですから。まだ20代でバリバリの今、日本のリーグを選んで来日してくれたっていうのは、もの凄いプラスになりますよね。日本のバスケットは生まれ変わって、新しい時代が始まった時なので、本当に感謝しかないです。何をもたらしてくれるのか、楽しみにしています」と、サクレ選手に寄せる大きな期待と、その優しい人柄について語っていた。チームを盛り上げ、さらには日本のバスケットを盛り上げていくサクレ選手の活躍を楽しみにしたい。
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