俳優・蟹江一平と敏腕女性Pが語る、希美まゆの音楽性【特別インタビュー前編】

2017/01/28 02:45 配信

芸能一般

2016年12月に初のワンマンライブを成功させたセクシー女優・希美まゆ(ライブレポートはhttps://thetv.jp/news/detail/94543/)。このたび、彼女の音楽性に迫るべく、希美本人に加えて、かねてより彼女の歌声と音楽活動に注目しており自身も音楽活動を行っている俳優・蟹江一平、音楽プロジェクト“みるじぇね”プロデューサー・牛頭(ごず)めぐみに集まってもらい、希美の音楽性の高さと彼女への愛情の深さを熱く語ってもらった。

希美まゆ、俳優・蟹江一平、音楽プロジェクト“みるじぇね”プロデューサー・牛頭めぐみの特別インタビュー!


※“みるじぇね”とは、「オリジナル楽曲」「生演奏によるライブ」にこだわり、プロデュースを行う音楽プロジェクト「Milky Pop Generation」(通称“みるじぇね”)。所属アーティストである元&現役セクシー女優たちの “やりたい音楽”を形にし、その“個性”や“魅力”を発信している。

――希美さん、改めて昨年のワンマンライブはいかがでしたか?

希美:リハーサルの時本当にグダグダ過ぎてどうしようと思ってたんだけど…、セットリストも昔から好きで歌ってた曲ばかりでしたし、本番は今までで一番楽しかった~。

牛頭:私も学生時代から好きでずっと聴いていた、GO!GO!7188の「神様のヒマ潰し」を歌ってもらえてうれしかったです。他にも、相対性理論の「気になるあの娘」をはじめ、どのカバー曲も希美さんに合ってるし、リハの時点から「ライブに来てくれる皆さんに希美さんの新しい部分を楽しんでもらえるだろうな」って期待を感じていました。客観的に見てた私も、大成功だったなって思います! 

――蟹江さんは、リハーサル(=ゲネプロ)を見られてたんですよね。

希美:そう、見られててすごく緊張した…一番緊張しちゃったかも!

蟹江:その日に生放送の番組があって本番は見られなくて、ゲネプロだけ拝見させていただきましたが…たぶん希美さんより僕の方が緊張してましたよ(笑)。

蟹江は「希美さんって“ダウナー”な魅力があるんです」と熱弁!


――蟹江さんはワンマンライブのかなり前から希美さんに注目されてたとか。

蟹江:何から話そうかな…。5~6年前に俳優活動だけやっていた時、時間があるからいろいろ見ようと思って、レンタルショップで邦画や洋画と一緒に、ジャケットのかわいさに惹かれて希美さんの作品も借りたんですね。そしたら希美さんのキャラクターが面白くて! 実はそれ以降、希美さんの出演作をずっと見ていたんです。

――キャラクターの面白さ、というと?

蟹江:デビューしたころは、希美さんってむき出しの田舎者みたいな印象で…。

希美:え! ウソ!!

蟹江:恥ずかしがってる感じとかね。でも「この子、化けそうだな」って思わせる何かがあったんです。

――なるほど。かなり熱烈な希美さんファンだったんですね(笑)。

蟹江:そう、そしたら「きっす。」っていうユニット活動を始められて。「あ、歌を歌いたい人なんだ」と。元々地声が良い人だなとは思ってましたけどね。それで“みるじぇね”の存在も知って。

牛頭:最近のインタビュー記事じゃなくて、数年前から“みるじぇね”のこと知ってくださってたんですね!?

蟹江:そうなんです。希美さんのTwitterで知りました。でもツテがなくて…。僕、“みるじぇね”のプロジェクト自体もですが、そのプロデューサーが女性ということを知ってますます興味が強くなって。それでマネージャーに話したら、希美さんに楽曲(「その花ちぎれば」)を提供している砂守岳央さんがマネージャーの知り合いって分かったんです。それで昨年11月に初めてライブを見させていただきました。やっぱり希美さんは飛び抜けて“陰”の部分が魅力的で、マイナーから入る曲がフィットする声の持ち主だなと聴き入ってしまいました。

――“陰”の部分というと?

蟹江:希美さんって“ダウナー”な魅力があるんですよ。落ちるから上がろうとするし、陰りがある人の、“負のパワー”って“色気”につながるなって思ってて。それに迎合しない強さがある。非常に魅力的な歌い手さんだなって。出会えて本当によかったです。

希美:うれしいです…。

――実はお2人には“カラオケ好き”という共通点があるんですよね。

希美:そう、私はライブ前とか普段からカラオケでたくさん練習してます。キーの高さを変えるとかいろいろ試したり。

蟹江:実は僕も、全店舗のカラオケ店のカード持ってるくらいカラオケ行ってたんですよ。というのもですね、変な話…僕お酒飲めなくて、合コンとか行ってもはしゃげないんですけど、2次会のカラオケでは注目してもらえるんです(笑)。それで2次会のために、25歳くらいからめっちゃカラオケで練習するようになって(笑)。でも「歌がうまい王座決定戦」という番組で優勝してから、カラオケに行くと店員さんにバレるのが恥ずかしくて…少し足が遠のいちゃいました。

希美:私も波はあると思う! 「歌が好き」って時と~、「もういいや」って時と~…。

蟹江:希美さん、いい感じに酔ってきましたね!?

(インタビュー前、あまりに緊張するということで、希美はビールを飲みつつ緊張をほぐしていた)

希美:全然まだ酔ってないです!

蟹江:(笑)。波っていうのは?

希美:全然聴きたくなくなる時がある。鬱なんですかね?(笑) 1年に2~3回くらい。聴く歌が暗いのばっかだからかもしれない。気持ちが持っていかれるのかな…。

希美は「蟹江さんがリハを見てくれていたから、ライブが成功したと思う」と感謝の気持ちを伝える


――明るい歌はあんまり聴かないんですか?

希美:前は大嫌いだったけど最近は少しは聴くようになりました。小説とかも明るい恋愛系のやつとかは嫌いでした、甘酸っぱい感じのとかは特に…。

蟹江:現実ってそんなに明るくないんですよね。でも物語の中では浄化されたいから、ありもしない前向きな作品を求めて救われると思うんだけど、僕は逆だと思うんだよね。痛みと暗さとこれ以上落ちないところで葛藤してる希美さんのような人のアウトプットの方が希望と救いになるというか。

希美:なんか恥ずかしいな…(笑)。

――希美さん、蟹江さんに聞いてみたいことってありますか?

希美:あ、ゲネプロの時、申し訳ないって思っちゃって、すごくグダグダ過ぎて。あの、お礼を言いたかったんです! あそこで蟹江さんがリハを見てくれていたから、ライブが成功したと思うんです。

蟹江:そんなこと!

希美:本当です、そこで一番緊張したから…。

蟹江:ウソでもうれしいです(笑)。

希美:ウソじゃないです~!!

蟹江:緊張のせいか分からないけど、希美さんって、地に足が着いてないような、常にフワフワしてる感じなんですよね。それでステージで曲のイントロが入ってAメロを歌い始めると、ガチャンとスイッチが入る。そんな“あやうさ”も魅力なんでしょうね。

――“スイッチ”って意識してるんですか?

希美:う~ん、でも、ステージだからとかじゃなくて、カラオケでも、いつも真剣に歌ってますね。負けず嫌いなんですよね。気持ちの込め方とか、声とか…歌は他の人には負けたくない気持ちは強くあって。

希美の声質をコーヒーでたとえる蟹江一平だが…


――なるほど、そういう気持ちの強さゆえに緊張と“あやうさ”につながっているのかもしれないですね。蟹江さんが思う、希美さんの声の魅力は?

蟹江:僕、プロの歌い手ではないですが、希美さんの声のベースって甘いと思うんです。甘さの中の苦味と…そうだ、コーヒーにたとえよう。ブラックコーヒーがあるとします、すごくダークな。そこに砂糖を入れて、香り付けにちょっとバニラを入れて。飲むときに恥ずかしそうに飲むんだけど、「おいしい」っていう一言に真実がある、みたいな感じかな。

希美:言葉がかっこよすぎて難しい!

蟹江:つまり…希美さんの最大の魅力は陰りと羞恥心だと思う。

希美:面白い! なんか楽しくなってきた~。

蟹江の難しい例えに戸惑いながらも「なんか楽しくなってきた」とテンションが上がる希美


【インタビュー後編はhttps://thetv.jp/news/detail/99189/】