ドラえもんのあらすじ
人気俳優の田中エイと、トップアイドル・南風そよかの熱愛が発覚したというニュースを聞き、驚いたのび太はみんなにも知らせようと空き地へ向かう。ところが、しずかが見たワイドショーでは、すでに二人は別れてしまったと報じられていて、スネ夫のパパの情報によると、そよかはエイではなく、別の俳優・亀野甲太郎と結婚する予定だという。混乱するのび太から話を聞いたドラえもんは、「本人に聞いてみよう」と言うと、“シャシンシャベール”というひみつ道具を取り出し、持っていたそよかのブロマイドに塗り始める。すると、そのブロマイドがしゃべり出す。これを人物の写真に塗ると、まるで本人のようにしゃべり出すという。
パパから1本10円で白髪を抜くアルバイトを提案されたのび太は、そういうみみっちいアルバイトはしないと宣言する。さらに、お小遣いを値上げしてほしいと言い出し、パパに叱られてしまう。その後も、どうにか楽にもうかるような話はないかと言い続けるのび太にあきれるドラえもんだったが、金ができる道具があるのではとのび太に詰め寄られ、思わず“タヌキさいふ”を出してしまう。この財布に木の葉を入れると1000円札になると聞いたのび太は、大喜びする。話も聞かずにドラえもんから財布を奪うと、のび太は落ち葉を拾い集め、財布の中へ入れる。そして、あっという間にパンパンになったタヌキさいふを手に、おもちゃ店へと向かう。
スネ夫の家で、子供たちに見せる人形劇“白雪姫”の準備をし、のび太たちは空き地へ向かう。劇が始まり、見に来た子供たちも楽しんでいたが、白雪姫役のジャイアンが途中から台本と違うことをやり出し、メチャクチャになってしまう。そのため、観客の子供たちも全員いなくなってしまった。やる気がなくなったジャイアンも帰ってしまうが、残されたのび太たちが落ち込む様子を見たドラえもんは、“自動人形げき”というひみつ道具を取り出す。早速、道具の中に白雪姫のシナリオを入れてボタンを押すと、倒れていた人形たちが動き出し、舞台も元に戻って再び劇が始まり、のび太たちは驚く。
ジャイアンと遊んでいたリモコンヒコーキの調子が悪いことに気づいたスネ夫は、のび太にヒコーキを貸すと、林の中に落ちてしまったことをのび太のせいにする。弁償しろと言われたのび太は、慌てて探しに行くことに。なかなか見つけられずにいると、一人のおじいさんが話し掛けてくる。のび太から話を聞いたおじいさんは、だったら新しいのを作ればいいと、のび太を自分の家へ連れて行く。おじいさんが出してきたのは、おもちゃの作り方が載っている本だった。紙鉄砲や竹トンボなど、のび太には興味がないものばかりだったが、持ち帰った本を見たドラえもんは目を輝かせる。22世紀では手作りおもちゃが大流行中だという。