新・夜逃げ屋本舗のあらすじ一覧
源氏（中村雅俊）が以前夜逃げさせた桜庭（峰竜太）が新手の債権回収業者・政子（国生さゆり）に捕まった。政子を調査すると、多重債務者救済センターの存在が。そこは元ヤミ金融社長・岩丸（石橋蓮司）の悪徳会社で、救済という名目で債務者から連帯保証人の名を聞き出していた。そんな中、岩丸は美江（一色彩子）の店に目をつけ、源氏と遭遇。源氏に恨みのある岩丸は、源氏が美江と親しい間柄と知りあからさまな営業妨害を始める。それは源氏が夜逃げ屋と知っての挑発だった。源氏は美江に素性を明かし、夜逃げを促す。
登子（田畑智子）と千石（安居剣一郎）が昼食時に「長坂ベーカリー」を訪れると、店には店員の薫（金子貴俊）、優子（吹石一恵）夫婦以外に見知らぬ女性・光子（渡辺えり子）の姿が。光子の違法な金の取り立てに登子は文句を言うが、光子は笑ってその場を去る。翌日、登子が源氏（中村雅俊）を連れ再び店へ行くと、光子が薫の叔母と判明。夫婦は開店資金を叔父・孝夫（大河内浩）に借り、返済が滞って取り立てを受けていたのだ。強欲な光子は薫を工事現場で働かせ、優子がひとりで店を切り盛り。源氏はオーブンなどを処分して借金返済を勧めるが、優子は店を続けたいと話す。そんな折、光子が商売道具まで差し押さえ、優子が心労で倒れる。
源氏（中村雅俊）らが居酒屋で飲んでいると、人のいい金融会社社長の豊川（近藤芳正）が債務者・中森（つるの剛士）と口論していた。金を返す気がない中森に唐松（生瀬勝久）は激怒。中森を追い出した源氏らは豊川に感謝されるが、夜逃げに困っていると聞かされ、当惑する。翌日、取り立てがうまくいかないとこぼしていた豊川が気になった源氏は、赤根（瀬戸朝香）らを派遣。会社は倒産寸前で、同業の蛭田（梅垣義明）からの借金もあった。源氏らがどうにかしようとする一方で、突然、蛭田が、貸した金を全額返せと要求。脅された豊川の妻・真理（河合美智子）が顧客の債権を渡してしまい、夫婦は身動きが取れない状況に陥る。
「ライジングサン」に、家具を積んだ弥生（淡路恵子）が訪れた。言い値で引き取ってほしいと言うが、赤根（瀬戸朝香）の見立てではガラクタばかり。30円と聞いた弥生は、急に胸の痛みを訴え、源氏（中村雅俊）らは弥生を家まで運ぶ。弥生はミヨ（正司照枝）、寿子（草村礼子）と3人暮らしをしていて、そこには猫田（秋野太作）ら金融業者の姿も。ミヨには1億円以上の借金があり、3人で協力して返済していると知った源氏は胸を打たれる。そんな中、猫田らの狙いが弥生の持ち家だと判明。見かねた源氏は、夜逃げ話をもちかける。
源氏（中村雅俊）の経営するリサイクルショップに関川（市川実和子）と取り立て屋の蛇田（斉藤洋介）がやってきた。関川に多額の借金があるとわかった源氏たちは、夜逃げの手はずを整えるため関川のマンションを訪れる。ほとんど何も残っていない部屋に、千石（安居剣一郎）が自分たちの必要性を疑っていると、関川がペットのワニも連れ出そうとしていることが判明。リスクを考える源氏は、依頼を断わるか悩むが、関川がワニのケンシロウを家族同様に思っていると知り、実行を決意する。そんな源氏らの前に、檻が玄関を通らないという問題が浮上する。
