高原へいらっしゃいのあらすじ一覧
以前、高原ホテルに泊まった客が小池(菅原文太)の料理を気に入り、再び団体で予約してきた。石塚(堀内健)はもっと小池を話題にしてもらおうと提案するが、面川(佐藤浩市)にホテルはレストランではないといさめられる。そんな折、絹江(八千草薫)という女性がホテルを訪れる。雑誌を見てきたと話すが、絹江の父は、30年前小池やさおり(井川遥)の父・哲郎が働いていたホテルのオーナーだった。そして、夕食時に小池の料理を口にした絹江は、経営難のホテル再建のため、小池に戻ってほしいと懇願する。
ホテルが軌道に乗りつつある中、さおり(井川遥)らは、多忙で息子・広之(高橋快聖)の相手ができない麻美(純名りさ)のために、広之の誕生パーティーの開催を面川(佐藤浩市)に提案。面川は快諾するが、若月(西村雅彦)は猛反対する。一方、麻美がホテルへの1本の電話を受けてから、ようすがおかしくなった。麻美に好意を抱く五十嵐(高知東生)は、気が気でない。そんな折、麻美の夫と名のる客・倉石(尾美としのり)が現われ、麻美は動揺してしまう。さらにほかの客からの延泊の申し出を忘れ、若月の怒りを買う。
ホテルオープンの日が迫り、さおり(井川遥)らは団結して張り切っていた。一方、面川(佐藤浩市)は社長の矢野(竹脇無我)から秋までのきついノルマを言い渡される。なのに、売り上げに執着しない面川に若月(西村雅彦)は、考えが甘いと叱責する。 オープン当日、若い男女の4人組と老夫婦がホテルを訪れる。面川は徹(野村昇史)ら夫婦に水入らずで食事してもらおうと、2組の食事時間をずらす。しかし、4人組の都合で6人同時の食事となり、久美(市川実和子)も厨房を手伝うはめに。さらに食後、部屋で騒ぐ4人をさおりが注意し、逆上させてしまう。面川はその場を収めるべく、バーの飲み物を半額で提供することに。
予定より1日早くホテル評論家の神崎(杉浦直樹)がホテルを訪れる。準備が整っていない中、料理だけは満足させたいと、面川(佐藤浩市)は神崎好みの食材を調達。しかし、独自の食材とメニューを提案する小池(菅原文太)を認め、料理を出すことに決める。そんな中、仕事をサボっていた久美(市川実和子)と神崎が偶然遭遇。意気投合するが、神崎とは知らず、評論家を揶揄することばを口にしてしまう。また、ギャルソンに指名されたさおり(井川遥)も、料理を残す神崎を不満に思い、思わず感想を求めてしまう。
輝かしい過去をもつホテルマンがボロホテルの再建に乗りだす。 かつて一流ホテルマンとして活躍していた面川(佐藤浩市)は、長野・八ヶ岳のホテルを知人のつてで立て直すことに。東京に滞在しながらなんらかの特技をもつ人々に声をかけ、スタッフ集めに奔走。だが、ウェートレスの能力を買ったさおり(井川遥)は、かたくなに拒みつづける。顔合わせ当日、面川に誘われた石塚(堀内)や久美(市川実和子)らが到着。ホテルのひどさにア然とする中、さおりが現われ、面川は安心する。地元に住む峰子(大山のぶ代)も加わり、万事順調に行くかと思えたが、シェフの松永(青羽剛)に突然参加を辞退され、面川は窮地に陥る。