やまとなでしこのあらすじ
東十条(東幹久)との結婚式から逃げ出した桜子(松嶋菜々子)は、欧介(堤真一)に愛を告白。だが、欧介はそれを断る。笑顔で取りつくろった桜子だが、今までとは別人のようにふさぎ込む。若葉(矢田亜希子)らが合コンに誘うが、桜子は落ち込むばかり。そしてどこかへ姿を消す。一方、欧介は桜子への思いを忘れるために数学に没頭。論文が認められ、本格的に研究を始める決心を固める。若葉はそれに猛反対する。
桜子(松嶋菜々子)と東十条(東幹久)の結婚式が近づき、二人が佐久間(西村雅彦)の家に招待状を届けに訪れる。そこへ偶然、欧介(堤真一)と若葉(矢田亜希子)が残り物の魚をもってくる。桜子はきまずくなるが、欧介が「結婚の前祝いをしよう」と言い出し、みんなで食事をすることに。佐久間が真理子(森口瑤子)にプロポーズしたときの話が披露されるなど和やかな食事会になる。そんな中、桜子は佐久間から「何が自分にとって本当に大切なのか、気づくことの方が難しい」と言われ、心に引っ掛かりを覚える。一方、佐久間家からの帰り道、欧介は若葉から「私は欧介さんの何なんですか」と問い詰められる。
桜子(松嶋菜々子)は東十条(東幹久)に紹介するため父・勝(小野武彦)を上京させる。が、桜子と勝は行き違いになり、勝は若葉(矢田亜希子)に紹介されて欧介(堤真一)の家で世話になることに。そんな折、欧介を大学教授の黒河(柴俊夫)が訪ねてくる。黒河は欧介に「MITに戻らないか」と誘う。翌日、桜子と勝が9年ぶりに再会。が、桜子は他人行儀に接し、東十条と会うときの質疑応答のマニュアルを勝に渡す。
欧介(堤真一)は、魚春の差し押さえを防ぐために金策に奔走するが、徒労に終わる。桜子(松嶋菜々子)は、若葉(矢田亜希子)から魚春の土地に東十条(東幹久)の病院が建つことを知らされるが、気にも留めない。そんな折、欧介は得意先で馬主の六助(西村淳二)に持ち馬が全く勝てないと相談される。欧介は数式を駆使して馬の勝率を計算し、勝率が99%と弾き出す。翌日、その馬がレースで圧勝。感心した六助は未勝利の持ち馬が勝てるか相談し、欧介を週末の馬主席に招待する。計算上、馬が勝つことが分かった欧介は、魚春を救うために馬券を買う。レース当日、欧介が馬主席にいることを知った桜子は馬主との出会いを求めて競馬場に駆け付ける。