白い巨塔(唐沢寿明主演)のあらすじ
柳原(伊藤英明)の突然の発言に、法廷は騒然。予期しえなかった事態に、財前(唐沢寿明)は激しい怒りに震える。一方、柳原の窮地を目の当たりにした君子(西田尚美)は、閉廷後、関口(上川隆也)に裁判への協力を申し出た。君子から、新たな証拠となる資料が医局にあると聞き、目を輝かせる関口。だが、その資料はすでに、財前と国平(及川光博)に処分されていた。
東(石坂浩二)が法廷に立ち、十分な検査を怠った財前(唐沢寿明)を批判した。だが、国平(及川光博)は、東と財前に確執があったと強調。東が教え子の財前に不利な証言をするのは、個人的な恨みからだと糾弾する。国平に言い返せないまま尋問を終えた関口(上川隆也)は、財前の治療方針を責めるやり方では勝訴は望めないと確信。裁判の戦い方の変更を決意し、里見(江口洋介)に相談をもちかける。そんな中、新設するがんセンターのセンター長に内定した財前は、柳原(伊藤英明)に華子(三浦理恵子)との結婚を決めるよう催促。だが、柳原は偽証を隠し、財前のもとで出世することに強い疑問をもちはじめていた。
財前(唐沢寿明)の診療に疑問をもった東(石坂浩二)は、関口(上川隆也)に知人の教授・正木(潮哲也)を紹介。それを察知した財前は、正木に鑑定させないよう手を回す。その後、関口は東の勧めで君子(西田尚美)に接近。証人になるよう懇願するが、君子は固く心を閉ざす。一方、再会した財前の傲慢さに憤りを感じた東は、みずから証言台に立つことを決意する。
職を失った里見(江口洋介)のもとを大河内(品川徹)が訪れ、知人の運営する民間病院を紹介。里見は、大河内に感謝し申し出を受ける。一方、財前(唐沢寿明)は、がんセンターの設立を控えて忙しい日々を送っていた。ある日財前は、柳原(伊藤英明)を呼び出し見合い相手を紹介。告訴してきた関口(上川隆也)らの再調査に備え、柳原をさらに強固に抱き込もうとする。