白い巨塔(唐沢寿明主演)のあらすじ一覧
東(石坂浩二)が法廷に立ち、十分な検査を怠った財前(唐沢寿明)を批判した。だが、国平(及川光博)は、東と財前に確執があったと強調。東が教え子の財前に不利な証言をするのは、個人的な恨みからだと糾弾する。国平に言い返せないまま尋問を終えた関口(上川隆也)は、財前の治療方針を責めるやり方では勝訴は望めないと確信。裁判の戦い方の変更を決意し、里見(江口洋介)に相談をもちかける。そんな中、新設するがんセンターのセンター長に内定した財前は、柳原(伊藤英明)に華子(三浦理恵子)との結婚を決めるよう催促。だが、柳原は偽証を隠し、財前のもとで出世することに強い疑問をもちはじめていた。
財前(唐沢寿明)と里見(江口洋介)が証言台に立つ日が訪れた。里見は、よし江(かたせ梨乃)の亡き夫にがんの疑いがあったことを堂々と証言。関口(上川隆也)は、里見の勇気ある証言に感謝の意を示す。しかし、国平(及川光博)は、里見が同僚である財前に不利な証言をするのは、先に教授になった財前への嫉妬心からだと強く非難を浴びせる。数週間後、判決が言い渡され、関係者らがどよめく中、裁判は終結。後日、季節外れの辞令で、鵜飼(伊武雅刀)に地方大学への不当な異動を言い渡された里見は、退職を決意する。
第2回目の証人尋問が開廷した。柳原(伊藤英明)は、葛藤しながらも財前(唐沢寿明)に有利な証言を。よし江 (かたせ梨乃)も国平(及川光博)の巧みな質問に苦しみ、証人尋問は財前に有利な展開に。そんな中、難病の少女・美香(宮澤亜理沙)を診察した里見(江口洋介)は、財前に手術を依頼。だが財前は、裁判に苦戦しているため集中できないと言い、手術経験の浅い金井(奥田達士)に執刀を押しつける。一方、鵜飼の妻・典江(野川由美子)は三知代(水野真紀)を呼び出し、里見を証言台に立たせまいと陰湿ないじめを企てる。
よし江(かたせ梨乃)の依頼を受けた弁護士・関口(上川隆也)が、証拠保全のため速浪大学病院を訪問。裁判に持ち込まれることを恐れた財前 (唐沢寿明)は、証拠になりうる書類を事前に隠す。関口は、病院側の固いガードに敗訴を確信する。さらに鵜飼(伊武雅刀)は万全を期し、弁護士の国平(及川光博)に事故調査を依頼。国平は第一外科の面々と里見(江口洋介)を集め、死んだ佐々木のカルテの改ざんを推奨。里見はがく然とし、その場を中座する。翌日、よし江の家を訪れた里見は、佐枝子(矢田亜希子)や、裁判をあきらめるようよし江を説得に来た関口と鉢合わせる。
財前(唐沢寿明)が、国際医学会から帰国。空港で財前を待っていた里見(江口洋介)は、解剖で佐々木(田山涼成)の肺にがんが見つかったと伝え、処置の誤りを指摘する。だが、財前は断固としてミスを否定。よし江(かたせ梨乃)への謝罪を申し出る柳原(伊藤英明)までもきつく叱咤する。一方、財前への怒りがおさまらないよし江は、裁判を起こそうと決意。だが、浪速大学病院が相手とわかるとすぐ断わられてしまう。数々の弁護士事務所を訪ね歩く中、よし江は、佐枝子(矢田亜希子)が働く関口(上川隆也)の事務所にたどり着く。
年が明け、第一外科は新体制を迎えた。教授に就任した財前(唐沢寿明)は、国際学会の準備を進める。一方、里見(江口洋介)は、手術を終え回復するはずの佐々木(田山涼成)の咳に肺炎の疑いをもつ。だが財前は、手術前に見えた炎症反応のせいだとかたくなに否定。里見の意見に聞く耳をもたず、柳原(伊藤英明)に佐々木の処置を任せて旅立つ。ワルシャワで公開オペと講演を行なった財前は、世界中の医師から大絶賛を浴びる。その夜、ホテルに戻ると、里見から佐々木の容態悪化を告げるメールが届いていた。
佃(片岡孝太郎)らが菊川(沢村一樹)に教授選辞退を迫った一件が教授選考委員の知るところに。大河内(品川徹)らの機嫌をますます損ねたと考えた鵜飼(伊武雅刀)は、「決選投票の負けは必然」と財前(唐沢寿明)に冷たくあたる。財前は暗に鵜飼を脅し、最後の票集めに協力してくれるよう頼み込む。一方、里見(江口洋介)は、手術を控えた佐々木(田山涼成)が、自営業者で長期間は仕事が休めないことを心配。財前が手術を年内最後の診療日に手配したと聞き財前に感謝する。だが、財前がこの日に手術を設定したことには、ある狡猾な狙いがあった。
里見(江口洋介)は新しい患者・佐々木(田山涼成)にがんの可能性を見いだし、財前(唐沢寿明)に相談。財前は、食道がんとの診断を下してオペを受理し、柳原(伊藤英明)を担当医に任命する。一方、選挙戦は東(石坂浩二) が投票権を棄権したことで、東の支持する菊川(沢村一樹)への同情票が発生。しかし、全員が過半数票に満たず、教授選は上位の財前と菊川で再度行なうことに。混戦する教授選に、思い余った佃(片岡孝太郎)は菊川を訪ね、教授選を辞退するよう脅迫。激怒した菊川は、教授選候補を降りると言いだす。
財前(唐沢寿明)は、自分を快く思っていない大河内(品川徹)に取り入ろうと研究室を訪問。教授をめざすのは、医者としての純粋な使命感からだと切に訴える。だが、話に聞く耳をもたない大河内に、財前は渋々引き下がる。そんな中、水面下では財前派と菊川派の票集めの動きが激化。鵜飼(伊武雅刀)らと会食した又一(西田敏行)は、予想される財前への票が少ないことに焦る。一方、票集めに自信をもつ東(石坂浩二)は菊川(沢村一樹)の教授当選を確信。財前への同情票を心配する菊川に、安心するよう言い渡す。
大河内(品川徹)の提案で、東(石坂浩二)の後任の教授は全国公募で選ぶことに。菊川(沢村一樹)を自分の後任に迎えたい東は、かえって菊川を表立って推薦しやすくなったとほくそ笑む。全国公募の知らせを受けた財前(唐沢寿明)は冷静を装うものの内心大慌て。東の自宅を突然訪れ、勉強のため、2週間後に東が執刀する手術の助手を務めたいと申し出る。財前の本当の目的がつかめない東は無気味に思うが、当日の手術は、東と財前の息がぴったり合い大成功。東は、久しぶりに飲みにいかないかと財前を誘う。
里見(江口洋介)は、加奈子(木村多江)をほかの病院へ移すようにと言う鵜飼(伊武雅刀)からの再三の要求をのめずにいた。悩んだ揚げ句、里見は病理学科教授・大河内(品川徹)に加奈子の延命法について指導を仰ごうと決意。大河内は、里見の患者への熱心さに感服し、加奈子の治療相談を引き受ける。一方、財前(唐沢寿明)は、オペの終了を報告するため訪れた東(石坂浩二)の部屋で、東が後任にしようと企てる菊川(沢村一樹)と遭遇。財前は菊川を憎々しく思うが、菊川は冷静な態度でみずから名のり、財前に握手を求める。そんな折、財前の患者で建設会社社長・五十嵐(大林丈史)が無事に退院を迎える。五十嵐は、自分を救ってくれたお礼にと、財前に病院への1億円の寄付を約束する。
鵜飼(伊武雅刀)懐柔のために、又一(西田敏行)の提案で400万円の絵を贈った財前(唐沢寿明)。だが、預かっておくとだけ言われ、この行為がのちに問題になるのではと不安になる。一方、東(石坂浩二)は自分の後任として財前を推さない決意を固めていた。さらに東は、みどり(河合美智子)の手術が緊急オペとしてなされたことに疑問を抱き、みどりの担当・里見(江口洋介)から事情を問いただす。里見は、緊急オペをする必要がなかったことを証言。財前を潰すチャンスとよんだ東は、財前を査問にかけたいと鵜飼に申し出る。




























