相棒IIのあらすじ一覧
脱獄中の死刑囚・浅倉(生瀬勝久)が捕まった。面会に訪れた亀山(寺脇康文)は、法務省の刑事課長・永井(国生さゆり)から浅倉が記憶をなくしていると聞き愕然(がくぜん)。精神科医の治療も効果はなく、右京(水谷豊)の案で催眠療法が施されることに。そんなやさき、永井から浅倉が拘置所で自殺したと連絡が入る。大学時代の友人でもある浅倉の死に亀山が同情する一方、右京は死因に疑いを。すると、葬儀の際、捜査一課の伊丹(川原和久)が、浅倉の死になんらかの隠ぺい工作の疑いがあると助言。思い起こした亀山は、拘置所で起きた出来事に探りを入れる。
都内各地で15人もの子供が立て続けにさらわれる事件が発生。犯人は身代金をそれぞれ1億円用意しろと要求する。特別対策本部が組まれた警視庁では、テロリストの仕業と推測。報道管制が敷かれ、右京(水谷豊)と亀山(寺脇康文)も捜査に駆り出される。2人は誘拐された子供のひとり・純平(阿部修也)が暮らす児童養護施設を訪問。学園長のちとせ(高田聖子)は、1億円の身代金は到底用意できないともらす。そんな中、「金を都庁前の都民広場まで持ってこい。男はダメだ」と犯人からの指示が入る。
繁華街で売春行為をしていた身元不明の沙雪(前田愛)を捕まえた亀山(寺脇康文)は、北海道への護送を命じられる。沙雪は売春と売春斡旋の容疑で道警に起訴され、保釈中の身だった。札幌に到着した亀山は、道南署の美濃部(河原さぶ)と北川(浜田学)の出迎えを受ける。沙雪の母・みどり(一柳みる)は沙雪が大学を中退し、ホストの加茂内(日比野玲)に入れ込んでいたことを亀山に告白。亀山は沙雪が加茂内に利用されたのではないかと疑う。一方、東京では期日に戻ってこない亀山を美和子(鈴木砂羽)らが心配していた。上司の責任だと警視長の内村(片桐竜次)に怒鳴られた右京(水谷豊)は自費で北海道に行くはめに。
謎の人物の電話で公園に呼び出された亀山(寺脇康文)と右京(水谷豊)は、その人物からクイズに答えろと要求される。犯人は2人が3問間違えた時点で公園にいる人間の誰かを狙撃すると宣言。2人は要求に従うが、3問目をミスした瞬間、公園にいたデザイナー・佐々木(大石継太)が射殺される。警察に恨みを抱いた無差別殺人の容疑が高まる中、右京はクイズでタイミングを計ったかのような殺害方法から、佐々木を狙った犯行と推測。佐々木は別れた恋人・真奈美(喜多嶋舞)から恨みを買っていたことがわかる。
産廃処理場で、蜷川衆議院議員(十貫寺梅軒)のバラバラ焼死体が見つかる。遺留品に議員バッジがないことに疑問をもった右京(水谷豊)と亀山(寺脇康文)は蜷川の事務所へ。事務所では秘書の三峰(室井滋)らが電話対応に追われていた。蜷川の息子・輝明(久松信美)は、「親父にとって議員バッジは”誇り”だった」と明かす。そこへ、蜷川の妻・るみ子(今陽子)が現われ、三峰らに疑惑の目を向ける。るみ子の異常な態度に首をかしげる2人。一方、世間では汚職追及に力を注いだために蜷川が殺されたとの説が流れる。
青木外科医院で手術中に患者が死亡した。死亡したのは執刀した院長・周作(鶴見辰吾)の父・征十郎(梅野泰靖)。取材した美和子(鈴木砂羽)は、同病院の勤務医・小林(坂上忍)から、征十郎の死は手術中のミスが原因で、周作は過去にも2度医療事故を起こしていると聞く。右京(水谷豊)と亀山(寺脇康文)は、なぜ征十郎が腕の立つ小林に執刀を頼まなかったのか疑問を抱く。調べると、征十郎の本来の執刀医は小林だった。小林は手術を始めたと同時にめまいに襲われ、急きょ、周作に代わりのオペを頼んだと明かす。
神田グループ会長・神田(中原丈雄) が泥酔して人を殺したと警察に出頭してきた。飲んでいた場所が気になった右京(水谷豊)は亀山(寺脇康文) を連れ場末の飲食店街へ。目撃情報を得られず、疑心を深める。神田の妻・礼子(五十嵐五十鈴)も、神田が飲む店は決まっていたと告白。事故で息子・陽一郎(村内貞介)を亡くしたのが原因かと心を痛めていた。そんな中、被害者・久保田(吉満涼太)が保険会社の示談係で、陽一郎の事故担当者だったことが判明。問い詰められた神田は、示談金に不服で久保田を殺したと自白する。
夫・若杉(マギー)と別れたいと、真子(宮沢美保)が亀山(寺脇康文)を訪ねてきた。2人は亀山立ち合いのもとで結婚し、それを機に、素行不良な若杉は亀山に更生を誓ったのだ。亀山が若杉をたしなめにアパートを訪れると、若杉はヤミ金で働いていることが判明。ようすのおかしい若杉は、債務者・阿部(内野智)の死体を見たという。若杉への恨みを書いた遺書を握っていた死体は、若杉が遺書だけ抜き取って逃げ出し再び戻ってきたときにどこかに消えていた。亀山は、葬儀店を営む阿部の妻・由紀子(宮地雅子)に話を聞くが、金グセの悪い阿部が姿を消すのはいつものことと取り合ってくれない。相談を受けた右京(水谷豊)は、若杉の見た死体が阿部ではなかったのではないかと推測する。
右京(水谷豊)の通う病院で、精神科医の岸田(日向勉)が一酸化炭素中毒死した。部屋は密室だったが、同僚の医師・斎藤(近江谷太朗)は自殺の原因に心当たりはないと話す。亀山(寺脇康文)は病院の予約名簿の中に見合いパーティーで知り合った雅美(中島ひろ子)の名を発見。友人・リカ(加藤貴子)の話では雅美は岸田に気があったという。雅美の相談に乗った亀山は引っ込み思案の雅美に殺人は無理だと推測。一方、右京はリカと雅美の関係が気になる。斎藤は2人が互いに依存し、執着し合う関係”共依存”ではないかと話す。