澪つくし

挙式の前夜、かをる（沢口靖子）は久しぶりにるい（加賀まりこ）と枕を並べて就寝。翌日、惣吉（川野太郎）たち迎えの一行が本銚子へやってきて、かをるはるいの元から旅立って行く。吉武家ではにぎやかに祝宴が執り行われる一方、入兆では久兵衛（津川雅彦）が律子（桜田淳子）たちの報告を聞いてしんみりとしていた。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 津川雅彦

かをる（沢口靖子）と惣吉（川野太郎）の結納が交わされ、かをるは千代（岩本多代）にあいさつし、漁師の家に嫁ぐ覚悟を語る。夏には2年ぶりに盆踊りが開かれ、かをるも漁から戻った惣吉と久しぶりに再会する。一方で、盆踊りでもしょうゆ店と漁師のけんかが起こり、二人は結婚を機に両者の仲たがいがなくなることを願う。

• 沢口靖子
• 川野太郎
• 桜田淳子

かをる（沢口靖子）はるい（加賀まりこ）、清次（寺田農）と共に入兆へ呼ばれ、久兵衛（津川雅彦）から勘当を言い渡される。清次は考え直すよう懇願するが、かをるは久兵衛の真意を汲み取り感謝する。律子（桜田淳子）たちは喜び、早速惣吉（川野太郎）にもそのことを報告。惣吉はさっそく久兵衛にあいさつし、結婚の準備を進める。

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• 川野太郎
• 津川雅彦

実家に籠もっているかをる（沢口靖子）の元を律子（桜田淳子）が訪ね、かをるの潔白を説明するため惣吉（川野太郎）に会いに行ったことを告白。律子から「まだかをるを愛しているから希望を捨てるな」という惣吉の言葉を聞かされたかをるは感極まる。一方、るい（加賀まりこ）はあることを頼みにとね（草笛光子）に会いに行く。

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逮捕から一週間後、ようやく釈放されたかをる（沢口靖子）は、久兵衛（津川雅彦）の判断でほとぼりがさめるまで実家で暮らすことに。かをるが捕まった話は新聞記事になるほど騒がれ、惣吉（川野太郎）の耳にも入っていた。英一郎（鷲生功）に促された律子（桜田淳子）は、かをるが自分の身代わりで捕まったことを惣吉に説明する。

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律子（桜田淳子）から頼まれ水橋（寺泉哲章）に金を渡しに来たかをる（沢口靖子）は、居合わせた警察に捕まってしまう。取り調べの際、かをるは律子の名前を出すまいと口を閉ざすが、かねてから律子が怪しいと考えていた警察に経緯を暴かれてしまう。警察は入兆を訪れ久兵衛（津川雅彦）に話を聞くが、久兵衛は警察を追い返す。

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惣吉（川野太郎）は雪の中も足繁く入兆へ通うが、久兵衛（津川雅彦）は完全に無視し続けていた。そんな中、久兵衛の義弟が県会議員を連れて選挙の応援を頼みにやって来る。一方、律子（桜田淳子）はかをる（沢口靖子）に手伝わせながら作った政治活動のチラシを配り、職人たちの前で演説を行うが、久兵衛に怒られてしまう。

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入兆の面々が音楽会に出かけていると、惣吉（川野太郎）と後見人の船村（織本順吉）が入兆へあいさつにやって来る。久兵衛（津川雅彦）と惣吉は、遊郭で起きたけんかの納め方について一対一で話し合っていたが、やがて話題は思わぬ方向へ。音楽会を抜け出し駆けつけたかをる（沢口靖子）は、惣吉の自分に対する思いを聞き涙する。

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昭和3年の正月を迎え、坂東家は久しぶりに一家揃っての正月を過ごしていた。そんな中、入兆の職人たちは遊郭へ遊びに行くが、そこで吉武家の漁師たちとけんかになってしまう。かをる（沢口靖子）は惣吉（川野太郎）がその場にいなかったと聞きほっとするが、いよいよ惣吉との距離が離れてしまったと思い切なさを募らせる。

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入兆から家宝の掛け軸が盗まれたことがわかり、久兵衛（津川雅彦）は律子（桜田淳子）が犯人なのではと疑う。そんな時、タイミング悪く惣吉（川野太郎）がかをる（沢口靖子）と結婚したいとやってくるが、久兵衛は会いもせず追い返してしまう。会ってもらえないならと、惣吉は醸造組合の会合に参加した久兵衛を待ち伏せる。

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夕食の際、久兵衛（津川雅彦）はかをる（沢口靖子）に、惣吉（川野太郎）から結婚を申し込まれたらどうするかと質問。かをるは久兵衛の許しなしでは結婚しないと答え、久兵衛を安心させる。そんな中、かをるは律子（桜田淳子）から封筒を預かり、指定された場所へ届けに行く。そこで待っていたのは水橋（寺泉哲章）だった。

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英一郎（鷲生功）はかをる（沢口靖子）に、惣吉（川野太郎）がかをるとの結婚に動き出したことを告げる。数日後、惣吉は後見人の船村（織本順吉）と共に入兆を訪れるが、門前払いされてしまう。律子（桜田淳子）と千代（岩本多代）の見舞いへ行った帰り、惣吉とばったり会ったかをるは、惣吉と互いの気持ちを確かめ合う。

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かをる（沢口靖子）が入兆へ帰ってくると、ハマ（根岸季衣）のかをるに対する態度がどことなく変わっていた。律子（桜田淳子）と英一郎（鷲生功）は、親の犠牲になるな、惣吉（川野太郎）を諦めるなと後押しするが、かをるにはそれが重荷になりかけていた。その頃、惣吉はとね（草笛光子）に「かをると結婚する」と宣言する。

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まだ入兆へ帰っていないかをる（沢口靖子）に、由岐（高橋珠美子）が会いに来る。由岐が結婚生活の近況を報告していると、今度は久兵衛（津川雅彦）が「かをるに話がある」とやってくる。入兆へ連れ帰られると思い身構えるかをるだったが、久兵衛はかをるに千代の病気のことや事業のこと、そして子供たちについての悩みを吐露する。

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清次（寺田農）と梅木（柴田恭兵）は吉武家へ乗り込み、かをる（沢口靖子）から手を引くよう要求。だが、とね（草笛光子）と惣吉（川野太郎）に反論され交渉は決裂する。その後、清次は久兵衛（津川雅彦）の代理としてかをるに入兆へ戻るよう諭すが、かをるは清次たちが吉武家へ直談判したと知り、ますます意固地になってしまう。

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るい（加賀まりこ）はかをる（沢口靖子）に入兆へ戻るよう諭すが、かをるは拒否する。一方、惣吉（川野太郎）もかをるの縁談が破談になったこと、かをるがまだ惣吉を好きだということを耳にする。後日かをるに会いにきた英一郎（鷲生功）は、「惣吉と結婚したいのなら、入兆のお嬢さまのままでいるほうがいい」と忠告する。

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かをる（沢口靖子）の破談は律子（桜田淳子）の仕業だったと判明し、久兵衛（津川雅彦）や梅木（柴田恭兵）は納得する。だが、かをるに好きな男がいることも知り、その件について対策を始める。一方、ハマ（根岸季衣）や弥太郎（明石家さんま）ら入兆の人々の態度に居づらさを感じたかをるは、入兆を出て実家に帰ってしまう。

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一連の騒動の首謀者が律子（桜田淳子）だと考えたかをる（沢口靖子）は、なぜあんなことをしたのかと律子を問い詰める。だが、律子は「感謝されても恨まれることではない」と言い返す。一方、梅木（柴田恭平）は久兵衛（津川雅彦）にかをるが濡れ衣であると注進。久兵衛はかをると律子を呼び出し、どちらの企てかと問いただす。

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かをる（沢口靖子）の嫁ぎ先である藤尾家の使者・小曽根（梅野泰靖）は、今日の結納は中止にしてほしいと告げる。納得のいかない久兵衛（津川雅彦）が理由を尋ねると、かをるが小浜（村田雄浩）と特別な仲になっているという密告があったと説明。久兵衛が小浜を呼び出すと、小浜はかをると結婚の約束をしていたとうそをつく。

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かをる（沢口靖子）は惣吉（川野太郎）とキスを交わし帰宅する。どこに行っていたのか問いただす久兵衛（津川雅彦）に、かをるは「嫁ぐ前に銚子の海を見たくなった」とうそをつく。一方、律子（桜田淳子）はすべてを見透かしたような不敵な笑みをもらす。そそしてかをるの結納の日を迎えるが、新郎側はいつまで経っても現れなかった。

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