松本清張 黒革の手帖(米倉涼子主演)のあらすじ
土地の売買に失敗した元子(米倉涼子)は、新たに買った店「ロダン」の支払いに行き詰まる。長谷川(津川雅彦)は「ひと晩つきあえば許す」と伝えるが、元子は誘いを拒否。その度胸が気に入った長谷川は、「すべてを与えるから自分のものにならないか」とさらに誘う。気持ちが揺らぐ元子だが、自分の力で「ロダン」を取り戻すと誓い、長谷川の誘いを断わる。一方、長谷川に利用されているだけだと気づき、屈辱を感じた安島(仲村トオル)は、元子と駆け落ちを強行。元子は安島を疑いながらも、ついていく道を選ぶ。
元子(米倉涼子)は、安島(仲村トオル)と一夜をともに。別れ際、安島にひかれる気持ちを抑え、「もう会わない」と別離を宣言。元子を執拗に口説いていた橋田(柳葉敏郎)は、安島には近づくなと警告する。後日、橋田が料亭「梅村」を買い取ったと発覚。元子は、橋田から「梅村」を安く買い、銀座一のクラブ「ロダン」を買う資金にしようと画策。橋田が裏口入学を斡旋している証拠をつかむため、自分の身代わりに、澄江(吉岡美穂)に橋田を誘惑させる。一方、楢林(小林稔侍)の援助を受けられなくなった波子(釈由美子)は、部屋や高価な所持品を差し押さえられていた。