相棒IIIのあらすじ
劇作家の武(中丸新将)が殺された。ちょうど武の舞台を観劇していた右京(水谷豊)と亀山(寺脇康文)は事件を聞き、武のマンションへ。右京は、出前のすしを食べた後に殺されたらしい武の部屋に湯飲みがないのが気になる。検死解剖では、注文の品を平らげたはずの武の胃から、なぜかウニとアワビだけが検出されなかった。一方、舞台の主演女優・栗原(高畑淳子)が武と衝突していたことが明らかに。犯行当日、出演者に配られた弁当のすしの中に嫌いなサバがあったにもかかわらず、栗原は弁当を完食したという。
亀山(寺脇康文)の知り合いの栄一(マギー)が爆弾を装着して現金輸送車を襲撃する。栄一は、何者かに気絶させられた際、爆弾のついた服を着せられ、犯行を指示されたと弁明。亀山の助けでなんとか爆発を免れる。北海道から同僚の塩塚(菅原大吉)と特産品の営業に来ていた栄一は、犯人に心あたりはないという。翌日、同一犯らしき者の脅迫を受け、広告代理店の部長・長橋(山崎大輔)が消費者金融から金を強奪。右京(水谷豊)は指示の出し方から、犯人が意図的に長橋を実行役に選んだのではないかとにらむ。長橋の身辺を調査した右京らは、長橋が数年前に北海道でイベントを手がけていたことを知る。
コンサートを翌日に控えたピアニストの柴(京晋佑)を、調律師の幸田(吹越満)が殺害。遺体を山奥にある柴の自宅付近に遺棄する。柴は殺される直前に妻に電話をかけていたが、遺品から携帯電話は発見されなかった。事件を知った右京(水谷豊)は、柴がコンサートを行なう予定だったホールへ。ピアノの調律が終わっているにもかかわらず、幸田がホールに残っていたことに疑問をもつ。一方、幸田は、事件の夜はずっとひとりで調律をしていたと証言を。そんな中、右京は鍵盤の側面についた血痕を発見する。