マザー&ラヴァーのあらすじ一覧
真吾(坂口憲二)の劇団は合宿に入った。陣中見舞いのため、マリア(松坂慶子)はちらしずしと豚汁を用意。一方、瞳(篠原涼子)も差し入れを思い立ち、マリアと同じものを作っていた。2人は合宿所で鉢合わせ。料理は明らかにマリアのものがおいしく、場は気まずい雰囲気に。マリアも後味の悪さを感じる。友人の紀子(上村香子)に、今は瞳に勝ててもいずれ息子は瞳のもとに行くものと言われ、マリアは真吾のいない老後の暮らしを考えるようになる。同じころ、瞳は真吾らを見返し「おいしい」と言わせるため、麻衣子(矢沢心)と料理の猛特訓を開始する。
瞳(篠原涼子)は、真吾(坂口憲二)といっしょに観葉植物を購入。「自分だと思って」と真吾の部屋に飾っていた。そんな折、家の水道が故障し、マリア(松坂慶子)がひと晩真吾の部屋に泊まることに。真吾が出かけている間に部屋を掃除したマリアは、瞳の観葉植物の枝をうっかり折ってしまう。しかし真吾は、瞳と買ったものだと明かさない。真吾の部屋での滞在を楽しむマリアだが、やがて観葉植物のことに感づき、反省して帰宅してしまう。その後、部屋に来た瞳に、真吾は観葉植物は自分が折ったとうそをつく。
マリア(松坂慶子)主催のホームパーティーが開かれた。真吾(坂口憲二)は劇団員と瞳(篠原涼子)を誘って、いそいそと実家へ。ところが、実家には1週間限定でマリアにピアノのレッスンを受けている中年男性・重松(篠田三郎)がいた。仲よくレッスンするマリアと重松を盗み見た真吾は嫉妬し、庄二(蛍原徹)にマリアの行動調査を依頼する。毎日通う重松を見て、庄二は「あの2人は怪しい」と報告。激しく動揺し、思いつめた真吾は瞳に相談するが、瞳は「お母さんの気持ちを先に考えて」と真吾に強く意見する。
瞳(篠原涼子)は麻衣子(矢沢心)にけしかけられ、合コンに参加するはめに。だが合コンの会場で、同級生と会食するマリア(松坂慶子)に遭遇。瞳は激しい自己嫌悪に陥る。一方、母や瞳のために一旗挙げたい真吾(坂口憲二)は、恭介(金子貴俊)とともにドラマのオーディションに挑戦。みごと合格を果たす。そんな中、マリアが合コンのことを真吾に言わず、ひそかに心配していることを知った瞳は、真吾にすべてを告白。母の心境に深い理解を見せる真吾に、瞳はマリアを超えられないと痛感、真吾に不満をぶちまける。
ドラマ撮影のエキストラのバイトにやるせなさを感じる真吾(坂口憲二)。対照的に、瞳(篠原涼子)の仕事は順風満帆。新規オープンする店の担当として、開店前日に行なわれるパーティーの準備に追われていた。そんな中、マリア(松坂慶子)が音大時代の同級生の受賞パーティーに招待される。出席を辞退しようとするマリアに対し、昔、自分のせいでマリアが音楽の道を断念したと気にする真吾は「堂々と行けよ」と説得。結局、真吾はマリアの背中を押して2人で参加することに。だが、そのパーティーは瞳が手がけたもので、会場には瞳がいた。
ケンカをしてしまった真吾(坂口憲二)と瞳(篠原涼子)だが、仲直りし飲みにいくことに。真吾は瞳を劇団仲間行きつけの居酒屋へ連れていく。話すうちに、瞳と母・マリア(松坂慶子)が同じ誕生日だと知った真吾はひとりで興奮。ついていけない瞳は、さらに圭(水川あさみ)や恭介(金子貴俊)が始めた演劇論もわからず、困り果てる。瞳をしり目に、真吾は瞳とマリアの誕生日を合同で祝おうと計画。だが、マリアは「彼女と過ごしなさい」と提案を拒む。真吾は母親を気にかけながらも、瞳と最高の誕生日を過ごそうと心に決める。