桜蘭高校ホスト部のあらすじ
きょうは桜蘭祭。ホスト部はいつもより広い部屋で、来賓(らいひん)のマダムたちを相手に一般公開営業に励んでいた。環の父である学園理事長、須王譲(ゆずる)も来店。また鏡夜の父もやってきて、ホスト部をやっていることで殴られるというハプニングが起こってしまう。そこへさらに須王の祖母が姿を見せるが、笑顔で迎える環に対し、祖母の態度はやけに冷たかった。そして祖母は環に、一方的にエクレールという少女を紹介し、2日間の学園祭の間、彼女をエスコートするようにと命令する。祖母の意図がわからないまま、学園内を案内する環。だがエクレールはどの展示にも興味を示さない。困る環に彼女は、ピアノが聴きたいと言い、2人はホスト部部室でもある第3音楽室へと向かう。 ≫脚本=榎戸洋司 演出=金子伸吾 絵コンテ=石平信司 作画監督=小平佳幸
まるで性格の違う環(たまき)と鏡夜(きょうや)が、なぜ仲よくホスト部を立ち上げるに至ったのか。そのことについてずっと疑問に思っていたハルヒが鏡夜に尋ねると、鏡夜は2年前の環との出会いを語りはじめた。中学生だった当時、すでに大人顔負けの社交術を身につけていた鏡夜は、三男である自分がいかに鳳(おおとり)家に貢献できるか、そればかりを考えていた。環が桜蘭に転入してきたときも、須王(すおう)家と知り合いになるチャンスとばかりに彼に接近したのだ。だが環を懐柔しようと考えた鏡夜の計算は、ことごとく外れることになる。環のペースに巻き込まれたあげく、さんざん振り回された鏡夜は、ついに堪忍袋の緒が切れて、それまでクールな仮面の下に隠していた素顔をさらけ出してしまう。 ≫脚本=榎戸洋司 演出・絵コンテ=京田知己 作画監督=小平佳幸