風林火山のあらすじ一覧
勘助(内野聖陽)は、老婆・おふく(緑魔子)から翌朝深い霧が出るとの情報を得て攻撃を決意。別動隊と本隊の二手に分け、政虎(Gackt)の本拠を挟み撃ちにする策を採る。一方、上杉方もおふくから霧の情報を得ていた。武田本陣から飯炊きの煙が上がるのを見た政虎は、武田軍が動くと確信。夜明けを待つ武田の本隊に、全軍を率いて襲い掛かる。
上杉政虎(Gackt)が川中島へ出陣し、信玄(市川亀治郎)も直ちに出陣を決意する。決戦を前に、勘助(内野聖陽)は由布姫の墓前で息子・勝頼(池松壮亮)の初陣を報告。由布姫(柴本幸)の幻影と出会う。川中島では、大軍を率いた政虎が、あえて武田軍に深く入り込んで布陣。勘助は、信玄を誘い出そうとする政虎の意図を見抜き、両軍はにらみ合いの形となる。
関東管領を継いだ景虎(Gackt)は政虎を名乗る。就任式の帰路、政虎は馬上からあいさつした成田長泰(利重剛)をむちで打つ。慣例を知らない政虎に怒った成田は、兵を引き上げてしまう。また、長引く戦に関東の武将も離脱。関東統一は失敗に終わる。一方、勘助(内野聖陽)は決戦の時期を悟り、リツ(前田亜季)の縁談を進める。
四郎(池松壮亮)が元服し、諏訪勝頼を名乗ることに。勘助(内野聖陽)は感激とともに、来る越後勢との決戦に向け気を引き締める。同じころ、景虎(Gackt)は北条氏康(松井誠)討伐のため、関東へ出陣。武将を次々と従え、約10万の兵で氏康の本拠・小田原城を包囲する。だが、難攻不落の城は景虎でも簡単には攻略できず、戦いは長期化する。
駿河の今川義元(谷原章介)が、織田信長のいる尾張侵攻に動く。信玄(市川亀治郎)と勘助(内野聖陽)は、今川が敗れれば駿河を手にする好機と考え、一計を案じることに。間もなく、織田方が桶狭間に出入りしているという情報を得る。進軍の経路に頭を悩ませる義元に、勘助は桶狭間を避ける進路を進言。思惑どおり、勘助を嫌う義元は桶狭間へ兵を進める。
景虎の留守中、宇佐美(緒形拳)は信玄(市川亀治郎)を討つ一計を案じる。諏訪家の遺児・寅王丸こと長笈(柄本佑)に敵討ちを仕向ける策だ。命を受けた平蔵(佐藤隆太)は長笈のいる駿河へ。計算高い寿桂尼(藤村志保)も策に手を貸し、二人を会わせる。平蔵が語る信玄の非道さに、長笈は憎悪心を募らせ甲斐へ向かう。事態に気付いた勘助(内野聖陽)だが、既に長笈が信玄に迫っていた。
勘助(内野聖陽)はリツ(前田亜季)を養女にし、婿を取らせることに。勘助を慕うリツはしぶしぶ従う。晴信(市川亀治郎)は信濃に侵攻した景虎(Gackt)勢を一掃、景虎は雪で動けぬまま春を待ち、再び挙兵する。そんな折、将軍・義輝が両者に和議を勧める。晴信は受諾条件として景虎成敗の大義となる守護職を要望。一方の景虎には関東管領・上杉憲政(市川左團次)が接近する。
由布姫(柴本幸)が亡くなった悲しさから、勘助(内野聖陽)は喪に服すべく放浪中に摩利支天を授かった高野山へ。自分の心に迷いが生じていることに動揺する勘助は、高僧・清胤(佐藤慶)に自らの心情を打ち明ける。一方そのころ、越後では長年くすぶりつづけていた領主同士の土地争いが再燃。大義を重んじて、越後統一を果たしたばかりの長尾景虎(Gackt)は、嫌気が差していた。自ら仏門に入って修行したいと、以前訪れた高野山へと仏道修行に向かう。高野山でバッタリ出会ってしまった二人。軍師と軍神、火花散る直接対決の行方は。
由布姫(柴本幸)が病に倒れ、勘助(内野聖陽)は晴信(市川亀治郎)とともに見舞う。自らの最期を悟った由布姫は、息子・四郎(池松壮亮)を勘助に託す。また晴信は由布姫に、景虎(Gackt)の越後勢か、不穏な動きをする木曽勢のいずれを討つか相談。姫の意を受け、木曽に出陣する。だが、すきを突いて景虎が挙兵。川中島を挟み、再度、両雄がにらみ合う。
川中島で景虎(Gackt)との初対決を果たした後、晴信(市川亀治郎)は、勘助(内野聖陽)とリツ(前田亜季)との結婚話を進めようとする。だが次の景虎との戦のことしか関心がない勘助は、話を固辞。勘助は、敵対する北条と今川の仲を武田が取り持ち、三国間で同盟を結んで景虎を共通の敵に仕立てようと図る。そこで今川を欺く大胆な策を考え付く。
長尾景虎(Gackt)が、ついに信濃の要衝・川中島を目指して出陣。長尾勢の攻勢はすさまじく、武田陣営の城を次々に落とし晴信(市川亀治郎)に迫る。そんな中、勘助(内野聖陽)はあえて景虎を自陣に引き寄せて反撃する策を。だが、景虎の軍師・宇佐美(緒形拳)が勘助の思惑を見破る。長尾軍は目標を武田の要・深志城に変更、晴信を誘い出そうとする。
信濃統一を目指し、晴信(市川亀治郎)は村上義清(永島敏行)の討伐に動き始める。武田勢は村上方の城を難なく落とし、義清を孤立させる。しかし、義清を殺せば、長尾景虎(Gackt)が信濃に攻め入ると考える勘助(内野聖陽)に、義清の首を取るつもりはなかった。勘助はあえて義清を生かし、景虎の動きを封じようと画策。思惑どおり義清は景虎に救いを求める。
自らの死期を悟った大井夫人(風吹ジュン)は、勘助(内野聖陽)に晴信(市川亀治郎)を支えてくれたことへの感謝を伝え、武田の行く末を託す。そのころ北条氏康(松井誠)は上杉憲政(市川左團次)を追放、関東制覇を目前にしていた。追われた憲政は長尾景虎(Gackt)に報復を頼む。勘助は勢いに乗る氏康を訪ね、景虎の攻撃への備えとして武田・北条・今川の三国同盟を提案する。
勘助(内野聖陽)は晴信(市川亀治郎)の新たな側室・於琴姫(紺野まひる)に子ができると、由布姫(柴本幸)の子・四郎との間に後継争いが生じると懸念。切り殺す覚悟で勘助は於琴姫を訪ねる。だが、於琴姫のおおらかな性格に勘助の殺意は消え、ただ波風を起こさぬよう説得するにとどまる。そんな折、武田の重臣・小山田(田辺誠一)が側室の美瑠)姫(真木よう子)に刺殺される事件が起こる。
勘助(内野聖陽)は原虎胤(宍戸開)から、娘・リツ(前田亜季)をめとるよう勧められる。リツは熱烈な恋心を勘助に抱いていた。リツから晴信(市川亀治郎)に側室がいると聞いた勘助は、諏訪の由布姫(柴本幸)を訪ねる道中、武田一族の油川信友の美しい娘・於琴姫(紺野まひる)を守る一行に遭遇。勘助は於琴姫こそが側室と直感する。勘助から話を聞き由布姫は嫉妬心を燃やす。
真田幸隆(佐々木蔵之介)の失策で、晴信(市川亀治郎)は村上の支配下にある砥石城攻略に失敗。立場を失った幸隆には砥石城を奪還し、汚名を返上するしか道がなくなる。そんな幸隆に勘助(内野聖陽)は、村上方にいる幸隆の弟・常田隆永(橋本じゅん)を寝返らせるよう助言。しかし、事態は思うように進まない。そんな中、幸隆の妻・忍芽(清水美砂)が独断で敵陣の隆永を訪ねる。
長尾景虎(Gackt)は鉄砲商人を装った勘助(内野聖陽)を宇佐美定満(緒形拳)に預け、越後侵攻を狙う晴信(市川亀治郎)の意図を知らせる。晴信との戦を前に、越後統一に動く景虎は上田・長尾政景(建蔵)に宣戦布告。戦までに鉄砲を100挺用意するよう勘助に命じる。調達できなければ殺すと宣告される勘助だが、幽閉状態のまま期限を迎えてしまう。
のちに上杉謙信となる“越後の龍”長尾景虎(Gackt)と、武田方の軍師・山本勘助(内野聖陽)がついに対面する時が。このまま晴信(市川亀治郎)が信濃全土を治めることになれば、その先に控えている越後・長尾が最大の敵となると考えていた勘助は、敵情偵察のために鉄砲商人に扮して、景虎と接触を。しかし、鉄砲をエサにして近づくはずの作戦を景虎に逆手に取られ、越後で捕らわれの身となり、1カ月以上の足止めを食らってしまう。一方、重臣・真田幸隆(佐々木蔵之介)がはかりごとに成功したことで、勘助の帰りを待ち切れなくなった晴信。信濃統一を目指して村上義清(永島敏行)との戦を開始するが、村上方が巧妙に講じた策には、まだ気付いていなかった。両雄が激突する川中島へ向け、少しずつだが確実に、晴信と景虎はその距離を縮め始めている。
信濃制覇を狙う晴信(市川亀治郎)に、残る大敵は村上義清(永島敏行)のみとなる。しかし、晴信は義清の背後に控える越後・長尾景虎(Gackt)を警戒。勘助(内野聖陽)は景虎の器量と動きを見極めようと、鉄砲商人を装い越後に潜入する。一方、義清の拠点・砥石城攻めに旧領復帰を望む真田幸隆(佐々木蔵之介)が志願。勘助は時期尚早といさめるが、幸隆は忠告を無視し策を講じる。