華麗なる一族(木村拓哉主演)のあらすじ一覧
銭高(西村雅彦)の証言により、阪神特殊製鋼は裁判で優勢に逆転。だが、大介(北大路欣也)の策略で阪神特殊製鋼の管財人が帝国製鉄の和島(矢島健一)となった。和島は鉄平(木村拓哉)を解任し、裁判の提訴を取り下げる。さらに、阪神銀行と大同銀行の合併が決定。憤怒した鉄平は、大介の元へ乗り込む。
鉄平(木村拓哉)が大介(北大路欣也)に損害賠償を求める裁判が始まった。自ら証人となった鉄平は、大介が倒産に陥れようとしたと主張。だが、新聞各紙には阪神特殊製鋼の責任転嫁だと批判的な記事が載る。鉄平は、真実を知る銭高(西村雅彦)に第2回尋問の証言を依頼。大介の目を恐れる銭高は申請を拒否する。
阪神特殊製鋼の突貫工事は順調に進んでいた。鉄平(木村拓哉)らは、帝国製鉄の作業員引き抜き工作にも屈せずに、高炉完成間近までにこぎ着ける。一方、大介(北大路欣也)は大同銀行の綿貫専務(笑福亭鶴瓶)に、阪神銀行が大同銀行をのみ込んだ後の副頭取のポジションを約束。大同を乗っ取る計画を実行に移し始める。そんな中、阪神特殊製鋼の建設途中の高炉が爆発。一夜にして阪神特殊製鋼は火の海と化し、死傷者多数、計り知れない損害の大惨事が発生する。鉄平は犠牲者やマスコミから事故の責任を問われることに。
鉄平(木村拓哉)がやっと契約を結んだ米・ベアリング社が他社に吸収合併され、阪神特殊製鋼は一気に経営難に。そんな中、大介(北大路欣也)が鉄平に20億円の追加融資を快く申し出る。が、大介の腹の底には毒々しい策略が渦巻いていた! 大介の狙いは20億円を見せ金に使って大同銀行の三雲(柳葉敏郎)にも阪神特殊製鋼に追加融資をさせることだった。その上で、大介は帝国製鉄に手を回し、阪神特殊製鋼への銑鉄供給をストップさせて阪神特殊製鋼をつぶしにかかる。
大川(西田敏行)の闇献金記事が世間に流れた。ショックで入院した大川は、マスコミにリークした人物を調べ始める。同じく犯人を捜す鉄平(木村拓哉)は、大川に冷たくする大介(北大路欣也)を怪しむ。そんな中、相子(鈴木京香)は、首相の佐橋(猪野学)と万俵家を親せきにすべく、二子(相武紗季)の縁談を進める。
鉄平(木村拓哉)の念願である高炉建設は順調に進んでいた。さらに、アメリカの企業との契約交渉も進み、阪神特殊製鋼は大きな躍進のチャンスを迎えていた。そんな中、“小が大を食う”銀行合併をもくろんでいた大介(北大路欣也)は、合併の相手として狙いをつけていた三栄銀行が、ある政治家に闇献金をしていたといううわさを入手する。そのネタをもとに三栄に揺さぶりをかけようとするが、問題の献金相手というのは、あろうことか鉄平の義父である大川(西田敏行)だった。大介は、親戚であり次期総裁候補である大川を切り捨てることに思い悩む。が、大川の命が長くないという情報を手に入れた大介は、ついに不正の事実をマスコミにリークすることを決意する。
大介(北大路欣也)は、鉄平(木村拓哉)が望む融資額から10%減額を決めた。鉄平は大介の仕打ちに怒りをあらわにするが、自力で残りの20億円を調達すると宣言。鉄平は資金集めのため、金融機関の集まる東京・日本橋へ向かう。そのころ、大介は預金高で上位の銀行を吸収するべく、美馬(仲村トオル)を使って裏工作に奔走する。
鉄平(木村拓哉)は自身が専務を務める阪神特殊製鋼の敷地内に、2年後に自社高炉を完成させる計画を立案。建設に必要な総予算250億円を集めるため奔走する。鉄平は、100億円の融資を父・大介(北大路欣也)が頭取を務める阪神銀行に依頼。さらに、サブバンクの大同銀行にも融資を依頼する。鉄平の熱意に突き動かされた大同銀行の三雲頭取(柳葉敏郎)は、この申し出を快諾。鉄平の夢を心から応援することを誓う。一方、大介は大蔵省が進める金融再編の波にのみ込まれないように必死で画策していた。大介は娘婿で大蔵官僚の美馬(仲村トオル)を通じて他行の弱点を探ろうと躍起になる。
財閥父子の葛藤(かっとう)と金融業界の内幕を描く。‘60年代の神戸。鉄鋼会社の専務を務める万俵財閥の長男・鉄平(木村拓哉)は、次々と新技術を開発し、ライバル企業からも一目置かれていた。鉄平は阪神銀行の頭取でもある父・大介(北大路欣也)に事業拡大のための融資を依頼。だが、大介は金融再編を危惧し、即答を避ける。