薄桜鬼のあらすじ一覧
銃創を負った近藤と病身の沖田が大坂城(おおさかじょう)に護送されてまもなく、旧幕府軍と新政府軍との間で争いが勃発(ぼっぱつ)し、新選組の待機する伏見奉行所も砲撃される。新選組はすぐに応戦し、決死隊に志願した永倉新八が二番組を率いて敵本陣のある御香宮神社(ごこうみやじんじゃ)に斬り込んでいく。原田率いる十番組は二番組の援護にまわり、斎藤率いる三番組は砲台の置かれた龍雲寺(りゅううんじ)に攻め込む。しかし、彼らの刀では新政府軍が扱う射程の長い銃には対抗できない。重傷の近藤に代わり新選組を指揮していた土方(ひじかた)は不利を悟り、伏見奉行所からの撤退を決断。六番組組長の井上源三郎と千鶴(ちづる)が淀城(よどじょう)まで援軍要請に赴くことになる。≫脚本=広田光穀 演出=高村雄太 絵コンテ=金崎貴臣 作画監督=番由紀子
王政復古の大号令が発せられ、薩摩藩と長州藩は京に集結して軍備を整えはじめた。新選組も会津藩や桑名藩とともに臨戦態勢をとるため、不動堂(ふどんどう)の屯所(とんしょ)から伏見奉行所へ拠点を移す。そのころ、新選組との戦いで深手を負った伊藤派の藤堂平助は、人を人外の存在である”羅刹(らせつ)”へと変貌させる”変若水(おちみず)”を口にする。羅刹となることで一命を取り留めた藤堂だが、変貌の代償である吸血衝動に苦しめられる。一方、伏見奉行所の近藤は、二条城で行なわれた軍議に参加していた。だが、軍議を終え帰路につく際、伏見街道で何者かに狙撃される。運よく奉行所までたどり着くものの、近藤は重傷を負い、予断を許さない状態に陥ってしまう。≫脚本=中村能子 演出=渡辺正彦 絵コンテ=小島正士 作画監督=氏家嘉宏、山田裕子