四畳半神話大系のあらすじ
【最終回】四畳半に囲まれた世界にいる「私」。タテにヨコに、または天井や床にと、延々と連なる部屋を突き進むがどこまで行っても四畳半のまま。それぞれの部屋では知らない人たちと自分が接している痕跡がある。この人たちは一体誰なのか? いくつもの部屋を進んだあげく、最初の部屋へと戻ってきてしまう。ここから出ることはできないのか? そんな時、部屋にいた一匹の蛾が、いくつもの部屋から集まり大群となって襲いかかってきた!
入学した時に数あるサークルから何も選ばなかった「私」。薔薇色のキャンパスライフは夢幻であり、四畳半の中に全てがあると信じていた。隅々にまで手が届き、己が支配出来る空間、それが四畳半。そうして、「四畳半主義者」として大学生活を過ごしていくことに。そんな暮らしを2年間続けてきたある日、部屋から出ようとドアを開けると、そこには同じ様な部屋が存在する。窓を開けても同じ部屋。気が付くと四畳半から出られなくなっていた。一体何が…。
入学した時に数あるサークルの中から一つを選ぶリスクを回避し、三つのサークルを選んだ「私」。そのうちの一つ、読書サークルで不毛な日々を送っていた。そんな中、小津から借りた本に元の持ち主であろう名前を見つけ、その女性との文通をすることとなる。手紙の中の「私」はどんどん誇張され、実態がどこにあるのか分からなくなっていたある日、突然会いたいとの手紙がくる。しかし、同時に違う女性たちとの約束が…。どれか一つを選ばなくては!!