四畳半神話大系のあらすじ一覧
【最終回】四畳半に囲まれた世界にいる「私」。タテにヨコに、または天井や床にと、延々と連なる部屋を突き進むがどこまで行っても四畳半のまま。それぞれの部屋では知らない人たちと自分が接している痕跡がある。この人たちは一体誰なのか? いくつもの部屋を進んだあげく、最初の部屋へと戻ってきてしまう。ここから出ることはできないのか? そんな時、部屋にいた一匹の蛾が、いくつもの部屋から集まり大群となって襲いかかってきた!
入学した時に数あるサークルから何も選ばなかった「私」。薔薇色のキャンパスライフは夢幻であり、四畳半の中に全てがあると信じていた。隅々にまで手が届き、己が支配出来る空間、それが四畳半。そうして、「四畳半主義者」として大学生活を過ごしていくことに。そんな暮らしを2年間続けてきたある日、部屋から出ようとドアを開けると、そこには同じ様な部屋が存在する。窓を開けても同じ部屋。気が付くと四畳半から出られなくなっていた。一体何が…。
入学した時に数あるサークルの中から一つを選ぶリスクを回避し、三つのサークルを選んだ「私」。そのうちの一つ、読書サークルで不毛な日々を送っていた。そんな中、小津から借りた本に元の持ち主であろう名前を見つけ、その女性との文通をすることとなる。手紙の中の「私」はどんどん誇張され、実態がどこにあるのか分からなくなっていたある日、突然会いたいとの手紙がくる。しかし、同時に違う女性たちとの約束が…。どれか一つを選ばなくては!!
入学した時に数あるサークルの中から一つを選ぶリスクを回避し、三つのサークルを選んだ「私」。そのうちの一つ、ヒーロー同好会で活動中に、ある男からボディーガードの依頼をされることに。その男が連れてきたのは理想通りの黒髪の乙女・香織さんである!! が、彼女は人間ではなかった…。香織さんとの同棲生活を続ける「私」。そんなある日、依頼主の男が迎えに来るという。しかし、同時に違う女性たちとの約束が…。どれか一つを選ばなくては!!
入学した時に数あるサークルの中から一つを選ぶリスクを回避し、三つのサークルを選んだ「私」。そのうちの一つ、インカレ英会話サークルでは会話についていけない日々を送っていた。そこで羽貫さんという女性と出会い、小津とも知り合いであるという彼女と次第に親しくなっていく。そんなある日、羽貫さんに初めて飲みの誘いを受ける。しかも、いつもと何か様子が違う感じだ。しかし、「私」には同時に違う女性たちとの約束が…。どれか一つを選ばなくては!!
入学した時に数あるサークルの中からソフトボールサークルを選んだ「私」。そこは女子率の高いサークルではあるが、ほんわかとし過ぎてなじめなくなる「私」。何やら怪しい活動もしていたりして我慢の限界を感じたその時、目の前になんと黒髪の乙女が現れる! 黒髪の乙女に会うためにサークル内での地位を上げようと努力するが、会えないままに月日が経っていく。さらに、サークルで唯一親近感を持てた小津が、とんでもない事を考えていた…。
入学した時に数あるサークルがある中、いつの間にやら樋口師匠の弟子となっていた「私」。大学8回生であり、仙人のような言動をする樋口師匠。そこで同じ弟子となっていた小津と出会い、師匠の宿敵である城ヶ崎先輩との代理戦争という名のいたずら合戦に明け暮れることになる。ある日、伝説のたわしを探すように師匠に命じられ、妹弟子の明石さんと共に探すことになるが、それが元でますます薔薇色のキャンパスライフが遠のいていくことに…。
入学した時に数あるサークルの中から映画サークルを選んだ「私」。そこは城ヶ崎先輩が支配する場所であり、彼のカリスマぶりを持ち上げるテコの支点として利用されていると知る。そこで同じような境遇の小津と出会い、城ヶ崎先輩の私生活を暴くという告発映画を作ることになるが、小津のためにあらぬ方へと…。小津と出会わなければ黒髪の乙女と薔薇色の人生を送っていたに違いない! もしあの時違うサークルを選んでいたならば…。
大学3回生の「私」は、薔薇色のキャンパスライフを夢見ながらも無意義な2年間を過ごしてきた。入学した時に数あるサークルの中からテニスサークルを選ぶが、会話も出来ずに居場所を失くしていく。そこで同じような境遇の小津と出会い、サークル内外で人の恋路を邪魔をする「黒いキューピット」の悪名を轟かせることに。小津と出会わなければ黒髪の乙女と薔薇色の人生を送っていたに違いない! もしあの時違うサークルを選んでいたならば…。