ねこばんのあらすじ
娘夫婦が家に遊びに来る事になり、根本(伊武雅刀)は猫たちにまみれながら必死で準備をしていた。家の中を掃除する中で、根本は家具と壁との間にある隙間が気になりだす。敏子(りりィ)が猫たちの居場所を作るためにわざと開けているのだと思っていたが、じっと隙間を見つめていた根本は、その答えにたどり着く。
根本(伊武雅刀)はいつの間にか、猫を待っている自分に気付く。猫が来ないことを不安に感じた根本は、猫を探して家中を歩き回るが、どこにも猫の姿は見当たらない。根本はふと、「私が家にいない間、妻や娘はどんな風に生活していたんだろう?」と考え出す。そんな根本の姿を、木の上から一匹の猫が眺めていた。
根本(伊武雅刀)は家の電化製品を苦も無く使えるようになり、猫たちがやってくるタイミングも何となくつかみ始めていた。そんな中、トラ柄の“トラ”が庭にやって来る。トラと戯れるうち、根本は家で何をしていいのかわからなかった3か月前と違い、今では小さいながらも欠かせない楽しみがたくさんあることを実感する。
最近自分が変わってきたことを自覚した根本(伊武雅刀)は、趣味を持とうと水彩画セットを購入。だが、何を描けば良いか分からない。そんな時、やたらとすばしっこい猫が庭にやってくる。いいモデルが出来たと描き始めるが、とにかくじっとしていない。何とか静止させたい根本は、煮干を持ってきて猫の気を引こうとする。
根本(伊武雅刀)は敏子(りりィ)からの指示で風呂掃除を開始。中途半端なことを嫌う根本は風呂をピカピカにするが、いつの間にか一匹の子猫が洗面器で遊んでいた。追い払ったところ廊下に濡れた足跡が付いてしまい、根本はあわてて廊下を拭きながら猫の後を追う。ようやく追いつくと、そこには根本が知らない物置があった。