おしんのあらすじ一覧
行方がわからなかった仁(山下真司)が、半年ぶりに田倉家に帰宅する。やつれながらも厳しい表情になった仁の顔つきを見たおしん(乙羽信子)は、そこに一つの山を乗り越えた仁の「魂の遍歴」を見いだし、何も聞かずに仁を受け入れる。おしんの胸には、「もう一度仁とやり直したい」という明るい希望が生まれていた。
おしん(乙羽信子)と初子(田中好子)の努力により、店の売り上げは少しずつ伸びていたが、東京の百貨店を辞めたという仁(山下真司)の消息は春になってもわからないままだった。そんなある日、仁に迷惑をかけられているという女性が店にやってくる。おしんは女性を追い返すが、初子は名古屋にいるという仁に会いに行く。
おしん(乙羽信子)が店を出して半年が経った頃、陶工で修行中の希望(塩屋智章)が正月休みで帰ってくる。一方、仁(山下真司)は行方がわからないままで、伊勢へ帰ってこなかった。そんな中、戦死した雄(冨家規政)の戦友・川村(斉藤洋介)が田倉家を訪ねてくる。見違えるように立派になった川村の姿に、おしんや初子(田中好子)は驚く。
仁(山下真司)が東京へ出てから3か月、店の売り上げは順調に伸びていた。おしん(乙羽信子)は浩太(渡瀬恒彦)からの励ましもあり、毎日仕事に精を出していたが、朝から晩まで働きづめのおしんと初子(田中好子)を見た禎(浅沼友紀子)は心配する。そんな中、仁からの手紙がめったに来なくなり、おしんは不安を抱く。
希望(塩屋智章)が「陶工になりたい」と窯元に弟子入りし、おしん(乙羽信子)のもとを去っていく。さらに、仁(山下真司)も「田舎町の魚屋で一生を終わりたくない」と、ある日突然家を出て東京へ向かってしまう。そんな中でも、おしんは5年間にわたる苦労の末、ようやく開店できた店を守るため、ひたむきに働き続ける。
昭和25年夏、おしん(乙羽信子)が苦労の末にようやく開店した店は、徐々に客足が増え始めていた。消息がわからなかった初子(田中好子)も4年ぶりに連れ戻すことができ、田倉家に久しぶりに家族がそろった。だが、それもつかの間、希望(塩屋智章)が「陶工になりたい」と窯元に弟子入りし、おしんのもとを去ってしまう。