新テニスの王子様のあらすじ一覧
革命軍の証である黒ジャージを着て戻ったリョーマたちは、2番コートに試合を持ちかけていた。傷だらけな中学生を見てせせら笑う2番コートの高校生だったが、これまで地獄の特訓を乗り越えてきた中学生と2番コートの高校生との実力差は明白であった。負け組と言われた中学生たちは見事な勝利で2番コートの座を勝ち取り、再び、U-17(アンダーセブンティーン)日本代表合宿へと帰還するのだった。そして、リョーマはあの日の雪辱を果たすべく、一人練習する徳川の前に現れる。
ノーゲームに終わった跡部と入江の試合。代表戦に自ら名乗りを上げた鬼は、圧倒的な強さで勝利を収め、ついに5番コートの中学生たちは3番コートへと勝ち上がった。一方、負け組にはこの山から降りるための最終特訓が行われる。三船は、これまで以上に厳しい練習を課すが、負けじと必死に食らいついていく負け組の面々。そして、中学生たちには三船から最終試験が言い渡された。いよいよ負け組の進化が試される。
3番コートと5番コートのシャッフルマッチが始まる。シングルス2で登場した青学の部長・手塚は、かつて青学の部長を務めていた大和祐大と対戦することになる。大和の繰り出す「幻有夢現(げんうゆめうつつ)」を返すことが出来ない手塚は「手塚ファントム」を使い、すべてのボールをアウトにすることで勝利をつかもうとしていた。しかし、ひじに大きな負担がかかるこの技を見て大和は、常に自分を犠牲にし、チームのために戦ってきた手塚に自分のために戦ってほしいと語りかける。
三船の特訓をこなしていくリョーマたち。ある日、三船の発案により新たな特訓「スポーツマン狩り」が行われることになる。それぞれ与えられた風船にはワシの好きなにおいが塗ってあり、風船が割られないよう逃げなくてはならない。割られた者は即刻アウトというルールにワシから必死に逃げる中学生たちだが、その中で彼らは自分の進化を目の当たりにする。一方、勝ち残った中学生たちは高校生とのシャッフルマッチで驚異の快進撃をはたしていた。
崖を登り切ったリョーマたち負け組メンバーを待っていたのは、すでに脱落したはずの高校生たちと、U-17(アンダーセブンティーン)日本代表・裏コーチを務める三船入道だった。三船は特訓と称し、中学生たちに次々と課題を与えていくが、その内容はどれも自分たちの力になるとは思えない不可思議なものばかり。三船や高校生に対し、イライラを募らせながらも中学生たちは自分たちの成長のため、必死に課題をこなしていく。そして、1日の終わりに夜のねぐらをかけて、高校生と中学生の試合が行われることになる。
「負けた方が脱落してしまうペア同士の戦い。続いて、青学・手塚vs海堂、氷帝・跡部vs日吉の部長と2年生の対決が始まる。憧れの部長との対決に並々ならぬ思いで挑む海堂と日吉だが、海堂は手塚の百錬自得の極みの前に、思うように試合ができず大差をつけられてしまう。一方、日吉は跡部を相手にタイブレークで堂々と渡り合い、2組の試合展開はそれぞれ対照的なものとなっていた。しかし、手塚と跡部の思惑は同じだった。そのころ、単独行動を起こしたリョーマと金太郎は、徳川と鬼に遭遇。勝負を挑んでいた。
メンタルコーチ・齋藤が中学生たちに課した課題は、ペア同士の対決だった。負けた方は脱落と言う非情なルールに困惑を隠せない中学生たち。それぞれ複雑な思いを抱きながら試合に臨むが、菊丸だけはいつまでたっても、気のないプレイを続けていた。そんな本気を出そうとしない相棒の様子に、怒りをあらわにする大石。この試合が終わったらもう一緒にダブルスができなくなってしまうことを悲しむ菊丸に、大石は自分は勝って生き残ると宣言する。
無事、U-17(アンダーセブンティーン)日本代表合宿に残った中学生。豪華な施設での合宿に浮かれ気分の彼らだったが、そこへ上位コート所属の高校生との入れ替えを賭けたシャッフルマッチが発表される。その対戦相手は桃城武と5番コート所属・鬼十次郎で、同じパワープレイヤー同士の対決となった。上がってくるものをことごとく退けることから「地獄の番人」と恐れられる鬼に、桃城は得意のジャックナイフで挑んでいく。しかし、鬼はそれを上回るブラックジャックナイフを繰り出してくる。
中学テニス全国大会から数か月後、日本テニス界のトップ選手を育成するU-17(アンダーセブンティーン)日本代表合宿に、全国優勝を成し遂げた青学を始め、氷帝、立海など実力ある中学生選手が集められる。しかし、合宿参加早々、彼らは空から落ちてくるボールを拾うことができない者は帰れと告げられる。余裕でボールを拾う中学生たちの中、拾えない高校生が続出してしまう。そして最後のボールを取ったのはアメリカに武者修行に出ていたリョーマだった。