ごちそうさんのあらすじ一覧
1943(昭和18)年2月。子供たちにおやつを振る舞うめ以子(杏)は”ごちそうさん”と呼ばれて人気者に。希子(高畑充希)はそんなめ以子の生き方に憧れを抱く。だが、め以子が闇物資を購入していたため、周囲の目が一変。多江(西村亜矢子)らと衝突を繰り返すめ以子は、他人にごちそうすることに嫌気が差し、希子はめ以子の態度に悲しむ。やがてめ以子は、食料が乏しくても人々の心を豊かにする方法はないかと考え、隣組での共同炊事を提案。馬介(中村靖日)の店に食材を持ち寄り、みんなで一つの鍋を作ろうと呼び掛ける。
1941(昭和16)年夏。米など多くの食料が配給制になり、肉や魚も品薄に。そんな中、め以子(杏)は甲子園を目指す泰介(菅田将暉)と諸岡弘士(中山義紘)のため、予選を勝ち進むたびにカツの具材を豪華にする”段階式カツ制度”を思い付く。泰介らは張り切るも、突如、甲子園大会の中止を知らされる。一方、戦地で病気になった源太(和田正人)が帰還し、程なく栄養失調で倒れてしまう。め以子が看病するも、実は源太は命のある物を口にできなくなっていた。亜貴子(加藤あい)の診断によりその事実を知っため以子は心を痛める。
1940(昭和15)年5月。日中戦争が長引く中、国民は米の節約を求められていた。め以子(杏)は節米料理を前向きに楽しみ、婦人会にも積極的に参加。だが、源太(和田正人)に赤紙が届くと複雑な心境に陥る。一方、ふ久(松浦雅)が高等女学校になじめず、め以子を悩ませる。折しも、婦人会で栄養満点のパンを作って尋常小学校に寄付することに。しかし魚粉など生臭い材料が多く、まずいことは明白。め以子は材料を工夫したおいしい料理を提案する。だが、多江(西村亜矢子)に「ぜいたくは敵」と一蹴され、葛藤しながらパンを作る。
正蔵(近藤正臣)が倒れ、次に発作が起きたら命の保証はないと診断された。め以子(杏)は医師の助言通り、正蔵の食べたい物を作ろうと励む。だが正蔵のリクエストは前妻の思い出の料理、柿の葉ずしという一品。味を再現できないめ以子は、和枝(キムラ緑子)に教えを請うも断られてしまう。そんな中、希子(高畑充希)が川久保(茂山逸平)から求婚され、西門家で祝言を挙げることに。親孝行したい希子は姉たち全員に出席を求める。だが和枝は拒み、め以子が表に出ないならと条件を提示。希子はめ以子に料理係に徹してほしいと頼むが、実はある計画を企てていた。