ハチミツとクローバーIIのあらすじ
【最終回】修司のはぐみに対する突然の告白に衝撃を受ける山田。スペインでの仕事を終え、帰国した真山と理花は、修司の下に駆け付ける。兄の行方を心配しつつも自分の進む道を決意する森田。それぞれがそれぞれに新たな道を見つけようと模索していた。そんな彼らに春という季節が巡ってきた頃、住み慣れた部屋をひきはらい旅立つ準備を整えた竹本は、東京での最後の晩、はぐみと二人きりになる。
突然はぐみの前に姿を現した森田は、修司たちに無断ではぐみを自分のアジトと呼ぶ部屋に連れて行く。翌朝、腫れている手を見て動揺したはぐみは、病院に戻りたいと森田に告げる。はぐみを連れて病院に戻った森田に、心配していた修司は怒りをあらわにする。手の検査と治療を終えたはぐみは、修司に今まではぐみが考えてた本当の気持ちを伝える。それは、昨晩森田と話し合っているうちに確信した、はぐみの強い強い思いだった。
利き腕の自由を奪われたはぐみは、また創作活動に戻れるようにと苦しいリハビリを続ける。はぐみを元気付けようとお見舞いに通う山田だが、事故のことを知らないまま姿を消した森田の行方が気になる。山田は、スペインにいる真山を頼って森田の行方を捜すことに。竹本は、はぐみに対して何もできない無力さに苛まれる。修司は、相変わらずはぐみの側にいて静かに見守り続ける。ようやくはぐみの事故のことを知った森田が、突然姿を現すのだが…。その直後、はぐみは病院からいなくなってしまう。
森田兄弟は長年の計画をついに発動し、成功するも、その後兄の馨は姿を消してしまう。事故に巻き込まれたはぐみは、右腕にけがを負い、しばらく病院に入院しなければならない。痛みをこらえながら自らの状況を認識しようと耐える辛そうなはぐみを目の当たりにして、心を痛める竹本と山田。そして、ただただ彼女を見守る修司…。落ち込んだ山田に対して野宮は彼女が今できることをアドバイスすると、山田は何やら思い付いたように行動に移す。