聖母・聖美物語のあらすじ一覧
最終回 自殺を図った陽(上遠野太洸)は、諏訪(古山憲太郎)に助けられ一命を取り留める。諏訪が陽の命の恩人と知った聖美(東風万智子)は、諏訪から将来について聞き、長年の罪滅ぼしへの思いが薄れる。一方、陽を助けたいと願うひかり(小林里乃)は、大人たちの前で真実を教えてほしいと訴えるが、誰も語ろうとしない。見かねた弘明(金子昇)が一喝し、ようやく繁郎(原田龍二)が父親として真実を語り始める。全てを聞いたひかりはショックで現実を受け止めることができず、自分の部屋に閉じこもってしまう。程なく、陽の意識が無事に戻るが、以前の彼とは大きく様子が変わり、聖美は戸惑う。
ひかり(小林里乃)が陽(上遠野太洸)のドナーとしてふさわしいかを決める倫理委員会が開かれる。しかし、聖美(東風万智子)の祈りもむなしく陽のドナーになることは認められず、ひかりも落胆してしまう。そんな中、星川(風間トオル)が聖美を訪ね、ひかり宛てに封書を送った”マリア”についての新情報を告げる。結果、諏訪(古山憲太郎)の存在が浮上。さらに諏訪が柳沢病院の看護師・百合子(佐藤康恵)と暮らしていると知り、聖美は衝撃を受ける。翌日、聖美が愛美(三輪ひとみ)を訪ねると、”マリア”は諏訪ではなく百合子ではないかと言われる。その後、愛美の推理通り、”マリア”は百合子と判明する。
聖美(東風万智子)は、行方が分からなくなったひかり(小林里乃)が愛美(三輪ひとみ)の元に居ることを星川(風間トオル)から知らされる。愛美の行動が気になる聖美をよそに、愛美は苦悩するひかりを思わず抱き締める。翌朝、聖美は愛美の元に駆け付け、ひかりを連れて帰ろうとする。10年ぶりに再会しても変わらぬ聖美の態度に愛美はあきれてしまう。その直後、聖美らはひかりが陽(上遠野太洸)のドナーになることを拒んでいると知る。そんな中、ひかりに”マリア”と名乗る人物から「本当の母親を教える」と書かれた封書が届く。誰よりも早く封書を見つけた聖美はある決断を下す。
柳沢家に戻ってこないかという波津子(丘みつ子)からの提案を断り、諏訪(古山憲太郎)と共に生きることを選んだ聖美(東風万智子)は、パートで働き始める。そんな中、波津子と憔悴した様子の諏訪が偶然出会う。波津子は諏訪の姿に驚き、彼が何を考えているのかを見抜く。程なくして、繁郎(原田龍二)も診療所を訪れ、聖美に戻ってきてほしいと懇願。聖美は繁郎の説得で柳沢家に戻ることに。それから10年後、ひかり(小林里乃)は元気に成長。一方、陽(上遠野太洸)は、病気が再発することはなかったが、体調を崩すことが多く、どこか影のある青年になっていた。