花子とアンのあらすじ一覧
8月のある日。甲府から吉平(伊原剛志)とふじ(室井滋)がやって来る。花子(吉高由里子)と英治(鈴木亮平)は、両親たちを連れて海水浴に出掛けようと計画していた。歩(横山歩)が水着を着て待ち遠しがる姿に吉平らは目を細める。しかし、当日に大雨が降り、翌週の日曜日に延期になってしまう。やがて次の日曜日、花子は梶原(藤本隆宏)から頼まれた翻訳の仕事が終わらず、歩との約束を破ってしまう。へそを曲げた歩は、あるいたずらをして花子を激怒させる。そこに吉太郎(賀来賢人)がやって来て機嫌を直した歩だが、数日後、突然高熱を出してしまう。
関東大震災から半年がたった1924(大正13)年春。村岡印刷の再建に向け、花子(吉高由里子)は職を探し、英治(鈴木亮平)は工事現場で働いていた。花子と英治の目標は、亡き郁弥(町田啓太)と約束した「王子と乞食」の単行本化を実現するための出版社兼印刷会社の設立にあった。一方、郁弥の死から立ち直れないかよ(黒木華)は単行本化に複雑な思いを抱く。かよのことで迷う花子だが、醍醐(高梨臨)ら女学校時代の友人や伝助(吉田鋼太郎)の後押しを受けて出版への決意を固める。やがて「青凛社」を設立し、英治の挿絵を添えた「王子と乞食」を刊行する。
1922(大正11)年、夏。葉山家へ連れ戻された蓮子(仲間由紀恵)が、男児を出産。なんとか葉山家を訪問したい花子(吉高由里子)は、醍醐(高梨臨)の尽力で葉山家に面会を拒否された龍一(中島歩)に代わり、蓮子との再会を果たす。龍一とも息子とも引き離されて落ち込む蓮子は、花子の励ましで希望を取り戻す。1年後、「王子と乞食」の翻訳完成などを祝したパーティーが開かれ、郁弥(町田啓太)は梶原(藤本隆宏)に単行本化を提案。翌日、郁弥は銀座のカフェーでかよにプロポーズする。そんな中、関東大震災が発生。花子は家族の無事を願う。
突如、姿を消した蓮子(仲間由紀恵)から伝助(吉田鋼太郎)への絶縁状が新聞に掲載され、日本中は騒然。蓮子と龍一(中島歩)が隠れ家で幸せをかみしめていたそのころ、村岡家やカフェーには新聞記者が押し掛け騒動になる。困惑する花(吉高由里子)子は、蓮子が龍一の下宿にいると知り、会いに行く。花子と英治(鈴木亮平)は足しげく二人の元を訪れ、蓮子が子供を授かっていることを知る。程なくして、花子の提案で蓮子は花子と共に甲府で暮らすことに。安東家に温かく迎えられた蓮子は、出産の日に備える。一方、村岡家に身を寄せる龍一と、蓮子を捜す伝助が鉢合わせてしまう。