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2011年3月30日スタート 毎週月曜夜10:25/NHK Eテレ
平家がおごりによって衰亡の原因をつくっていく様を見つめ、その失敗に学ぶ。各勢力のハブとして繁栄を築いた平家だが、福原遷都を行ったため、勢力均衡の要の役割を自ら切断し、自分たちを支えた「闇の力」を失っていく。そして、かつて平家を有利にした「闇の力」は、源氏のものとなったという。
「平家物語」を4回にわたって取り上げる。「平家物語」を読み進めていくと、平安の時代、天皇家・宗教界・武士階級・庶民階級と各勢力すべてをつなぐハブ(中心軸)の位置を平家が担おうとしていたことが分かる。第1回は、「平家物語」の基本構造を学びながら、組織や人間集団が興隆していく条件を読み解く。
マルクス・アウレリウスは、死ぬ時にはもう感覚がないのだから、死に対する恐れの感情も死を忌避する感情も持つ必要はないと説く。その自覚の上で「一日一日をあたかもその日が最期の日であるかのように」誠実に生き抜くことをすすめる。第4回は、「自省録」での哲学的な思索を通して、「死とは何か」を問い直す。
マルクス・アウレリウスは、自らに起こることを、自分の権限内のものと権限外のものに峻別(しゅんべつ)。自分の権限外にある困難な出来事は、運命として愛せと説く。その上で自分の意志で動かせることにのみ誠実に取り組み自分の役割を果たすべきだという。第3回は自らに降りかかる困難との向き合い方を考える。
マルクスの「自省録」を4週にわたり解説。第2回は、「他者と共生する思想」を読み解き、憎しみや対立を超え寛容に生きていく方法を学んでゆく。
第16代ローマ皇帝であるマルクスの「自省録」を4週にわたり解説。第1回は、マルクスが著書を通じて捉え直そうとした“幸福”の意味を探る。
夏目漱石の「明暗」を取り上げる。「まだ奥があるんです」という象徴的な言葉が冒頭で発せられる「明暗」は、日常の中に、底知れぬ「奥」が存在することをさまざまな形で突きつける。本作に込められた漱石最晩年の境地に迫るとともに、そこから読み取れる「人生の本質」や「人間の在り方」を考える。
シリーズ第3回は「道草」から困難な人生との向き合い方を学ぶ。夏目漱石本人の写し鏡ともいえる主人公・健三が直面するのは「金銭を巡る親族たちへの愛着と嫌悪」。それは漱石自身を生涯悩ませ続けた苦悩だった。漱石は終生悩まされた「胃弱の不快感」と重ね合わせながら、そのしがらみを描いていった。
夏目漱石著「夢十夜」を取り上げる。漱石は、同作で今まで築き上げていった文体をいったん手放すように夢を素材とした小説を書き連ねていく。そこには、日本文化と西欧文化の間で引き裂かれた漱石の葛藤が浮かび上がってくる。「夢十夜」を通して、答えの出ないものを描こうとする小説表現の可能性に迫る。
漱石SPと題し、漱石の代表作の四つの小説を4週で解説。初回は「三四郎」の主人公の“歩行”に注目し、産声を上げたばかりの日本近代を読み解く。
オルテガの著書「大衆の反逆」を解説。第4回は、オルテガの思想を保守思想の源流とつなぎながら読み解き、良識や経験知に学ぶ方法を明らかにする。
オルテガの著書「大衆の反逆」を解説。第3回は過去を生きた人を“死者”とし、死者が命懸けで獲得し、守ってきた権利から、現代の民主主義の問題点や限界に迫る。オルテガの「現在の社会や秩序が死者たちの長い年月をかけた営為の上に成り立っていることに気付くべきだ」という考え方をひもとく。
オルテガの著書「大衆の反逆」を解説。オルテガの制約の中で能力を発揮することが自由の本質だという思想からリベラリズムの本質をひもとく。
哲学者・オルテガの著書「大衆の反逆」を解説。第1回はオテルガの社会分析を通して、大衆社会がもたらす問題点や弊害をひもとく。朗読は田中泯。
「風と共に去りぬ」の最終回。黒人たちに返り討ちにあい、夫フランクを失うスカーレット。失意にある彼女を救ったのはバトラーだった。運命に翻弄(ほんろう)されるスカーレットとバトラーを通して、「本当の心に気づけない悲劇」「絶望の中でも人間を生かしていく力」といった現代に通じるテーマを考える。
「風と共に去りぬ」を解説する。第3回は作者の人生を重ねながら、運命に立ち向かう主人公・スカーレットの生き方の「明」と「暗」を浮き彫りにする。
「風と共に去りぬ」を解説する。第2回は、戦争でもたらされた絶望的な状況の描写を通して、現代のアメリカが抱える問題や社会の闇をひもとく。
全世界で読まれている名作「風と共に去りぬ」をエッセイストの鴻巣友季子が新しい視点から読み解き、現代にも通じる問題を考える。初回は作者のマーガレット・ミッチェルの人となりや執筆背景を探りながら、主人公・スカーレットの心の変化を通して、人間の複雑な恋心を読み解く。朗読は龍真咲。
近代科学では、「数値」「データ」といった他者と共有できる根拠のみを真理の判定基準としてきたが、スピノザは「体験」としての認識が肝心だと唱える。あらゆるものが数値化、マニュアル化する現代で、「体験」という知のあり方をスピノザにならって提示し、もう一つの思考のあり方の可能性を考える。
「自由」や「意志」の本来の意味を、スピノザの視点から読み解く。自由とは制約からの解放ではなく、条件にうまく沿って生きることで活動能力を増大させることだと説く。また、一つの行為を選ぶ際、実際は複雑な要因が絡まっているが、スピノザが否定する「自由意志」により、単純化して捉えてしまっているという。
加藤シゲアキ、生徒役の本田望結と共に「父が娘に語る経済の話。」を読み解く<100分de名著>
<100分de名著>制作統括「名著を通じて、この狭い世界が全てではないと感じてほしい」10代向けSPに込めた思いとは
加藤シゲアキが語る、本との劇的な出合い「これは自分だ、と思わされる本に一度でも巡り合えば、読書の魅力が分かるはず」
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2025年12月14日12:00
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2025年12月14日 13:30時点