100分de名著の放送内容一覧
三木清の語る“死”について読み解く。三木は、人生論ノートの冒頭で「死が恐ろしくなくなった」と書いた。そう語る理由として、人間が死を経験することができないため、恐れるべきものなのかを知ることができないからだという。そんな彼の理論から死を新たな視点で捉え直し、「死とは何か」について考えていく。
三木清の書いた「孤独」と「虚無」について考えていく。三木は、虚無であるからこそ、人はさまざまな形で人生を歩んでいけるということと、周りに大勢の人がいるからこそ孤独なのだということを主張した。この二つを悲観的な意味ではなく、自らの内面と向き合うためのすべと説いた彼の真意を読み解いていく。
三木清の書いた「怒り」「虚栄心」「嫉妬心」について読み解く。三木は、誰もが陥ってしまうマイナスの感情とうまく付き合っていくためには、「自信を持つこと」が大切であると説いた。そうすることで、自分自身を傷つけていた感情も、肯定的に変わるという。そんなさまざまな気持ちをコントロールしていく方法を学ぶ。
三木清の“嫉妬”や“孤独”などの問題について、哲学の視点から書いたエッセー「人生論ノート」を読み解く。第1回では、「幸福」と「成功」を比較する。成功は量で測れるが、幸福は質や人格的なものであると説いた三木の考え方から、経済的な豊かさや社会的な成功などではない、本当の幸福の意味に迫る。