棺姫のチャイカ AVENGING BATTLEのあらすじ
「…私、道具、用済み…。もはや、生きる意味無し…」崩れ落ちるチャイカ。復活を遂げ、“新たなる城”へと帰還するガズ。その様子をただ見つめることしかできないトールは、底知れぬ怒りを胸にある大きな決断をする。「俺は、ガズを倒す。」の言葉を残し、フレドリカと共に“ガズ城”へと突き進むトール。黒チャイカと“お人形”たちとの闘いに身を投じるアカリ、ヴィヴィ、そして紅チャイカ達。残されたチャイカもまた、ひとつの決意を胸に機杖(ルビ:ガンド)を構える。
第二城壁内で二組を制し、第三城壁内の闘いへと勝ち進むチャイカとトールの二人だったが、「規則違反」により捕えられ、別の闘技場へ向かうよう指示される。そこで二人を待っていたのは椅子に腰掛け、黒衣を纏った“チャイカ”だった。一方、チャイカ達と同様に黒チャイカの闘技場へと誘導されたヴィヴィとニコライの前に現れたのは、変わり果てた風貌の、彼らの「隊長」その人で。
大会前夜。闇に紛れて水路を進み、城内への潜入を試みたトールとアカリの前に立ち塞がったのは、同郷の兄弟子シン・アキュラだった。圧倒的な実力差を前に、撤退を余儀なくされる二人。翌日、トールとチャイカ、アカリとフレドリカ、紅チャイカとダヴィード、ヴィヴィとニコライ――それぞれ二人組みとなって戦場へと身を投じ、或いは邂逅し、遂に、武芸大会の火ぶたが切って落とされる。その様子を不敵な笑みで見つめるハルトゲン公王、そして3人の黒い少女がいた。
ハルトゲン公国の首都ゲランソン。そこでは、来る“お祭り”に備え、世界各地から猛者達が集結していた。領主は八英雄の一人であり、討伐隊隊長として実際にガズ皇帝の首をはねたというシュテファン・ハルトゲン公王。彼の号令のもと行われる武芸大会の勝者には、ガズ皇帝の遺体が与えられるという。チャイカ一行も参加を決めるが、噂によればそこで繰り広げられるのは、大会とは名ばかりの、「本物の武」を競う“殺し合い”だという。