シドニアの騎士 第九惑星戦役のあらすじ
継衛(つぐもり)改二の機体内部にエナを侵入させる紅天蛾(ベニスズメ)。コクピット内部にまで侵入したエナは星白閑(ほしじろしずか)の姿を再現し、なおも長道(ながて)を追い詰めていく。エナの侵入を食い止めるためには、継衛改二の頭部を切り離し、機体けい部の機密隔壁を閉じなければならない。イザナにそう助言される長道だが、胞手を巻き付けられ身動きが取れないままだった。その上、紅天蛾に継衛改二の電源を落とされてしまい…。
長道(ながて)とつむぎの前に現れた奇居子(ガウナ)は、かつて死闘の末に長道が撃墜したはずの紅天蛾(ベニスズメ)だった。つむぎは長道にイザナの捜索を任せ、紅天蛾との一騎打ちを繰り広げる。つむぎのほうが性能は上だという海蘊(もずく)だが…。一方、イザナは惑星ナインの地形を把握したいという隊長に従い、衛人(もりと)を破棄してナインの探索を開始する。その先で2人が遭遇したのは、地表をはいかいする奇居子だった。
惑星ナインで奇居子(ガウナ)に遭遇したイザナたち偵察部隊。奇居子の反応が瞬く間に増えていき、イザナたちは次々と撃墜されてしまう。一方、偵察部隊からの通信が途絶えた司令部では、小林艦長が奇居子せん滅のための作戦立案を指示。すぐにでもイザナを救出したい長道とつむぎは、出撃許可を強く求めるが…。混乱する状況の中、イザナを失うことでつむぎが暴走すると考えた岐神が小林艦長にある提案をする。
シドニア随一の景勝地、千秋郷(せんしゅうきょう)にやってきた長道とイザナ。満開の桜に包まれた2人はその距離を縮めていくが、長道はあくまでも調査だと言い切って任務を着々とこなしていった。一方、置いてきぼりを食らった纈(ゆはた)とつむぎは、2人の関係を邪魔しようと千秋郷への潜入を敢行する。満点の夜空を眺める長道とイザナ、そんな2人の様子をのぞく纈とつむぎ。しかし、纈とつむぎはそこである光景を目にする。
後部外郭で発生した事故の復旧作業が始まると同時に、事故によって供給制限がおこなわれ、まとまって暮らすことが呼びかけられる。長道(ながて)たちの家にも纈(ゆはた)が転がり込み、早速イザナの部屋を占拠するなど、生活がいっそうにぎやかになっていった。そんな中、実験を終えたイザナが一旦実家へ帰宅すると、そこにはけがをしたユレがいた。ユレに一緒にお出かけしようと誘われるイザナだが…。