ダイヤのA 〜SECOND SEASON〜のあらすじ一覧
9回裏。薬師の攻撃。5対4と1点リードの青道。ここを抑えれば堂々の甲子園出場! マウンドに立つのは、沢村に替わりエース・降谷。会場はこれまでにない熱気に包まれる。豪腕を振りかぶる降谷。秋葉はストレートの球威におされる。あらためて見る剛速球にあぜんとする薬師応援席。その投球に手応えを感じる御幸。いよいよ大詰め。勝利を目前にして叫ぶ青道部員たち。片岡監督もほえる!! 青道高校、ついに優勝なるか…!?
9回表、3対4と青道が1点を追う展開。2アウトと窮地の青道。しかし春市は迷わず初球を振って出塁を決める! 続くキャプテン御幸もカットボールを見事に捉え、希望をつなぐ内野安打! そして打順は前園へ。凄まじい気迫で打席に立つ前園。しかし空振りが続き、2ストライクと後がない…。ランナーは2、3塁。青道は逆転となるか、はたまた試合終了か…祈る気持ちで前園を見つめる青道ベンチ。前園は一発打てるのか…!?
秋大決勝戦、いよいよ大詰め。3対4と薬師1点リードのまま9回ラストイニングへ。薬師ベンチ前では、ナインが轟監督を中心に円陣を組む。「頼んだぜ、お前ら!」、らしく選手を送り出す轟監督。青道最後の攻撃は1番・倉持から。険しい表情で打席に立つ倉持。鋭い当たりを飛ばすが、ボールはセカンド正面…! 薬師の前身守備に打ち取られてしまう。続くバッターは2番・東条。青道応援団の必死な声援が球場に響く…!!”
雷市に対じした沢村は、集中力を高め腕を振りかぶる。「ふたりの思いをひとつにするのがバッテリー」、御幸を信じて投げ込む沢村。結果、雷市を三球三振に! 続くエース・真田も三振に打ち取り、薬師のクリーンナップに一?も引かない沢村と御幸のバッテリー。8回表の攻撃へとつながる会心のピッチングに観客席も沸く! 御幸に褒められまんざらでもない沢村。青道攻撃回、打順は白州から! 1点を追う青道は果たして逆転なるか…!?
神宮第一球場ベンチ裏で、痛めた脇腹の診察を受ける御幸。むちゃを叱る高島に対して「今日勝たないとセンバツも神宮大会もないよ」と御幸はこぼす。試合では、沢村が秋葉を空振り三振に切り、6回裏もピシャリと3人でシャットアウト! そして攻守交代、青道攻撃の先頭打者は3番・春市! 木製バットを構える春市へ、強気な表情を見せる真田。ボールを捉えた春市だったが、真田のカミナリシュートは木製バットをへし折り…!!
5回裏、薬師の攻撃はファースト・三島から。士気高まる青道へ、三島は咆哮をあげ勝負を挑む。動じることなくフォーシームを投げ込む沢村。2球目はインコースへクロスファイヤー。そして3球目は薬師戦初出しのチェンジアップ! 空振り三振で三島を打ち取る沢村に、驚く観客席。けがを隠してきた御幸だったが、沢村の姿を見て仲間を頼ることの大切さを感じる。続く打者は薬師の主砲、轟雷市! 沢村は雷市を抑え込めるのか…!?
ワンアウトフルベース、そして打席には5番の前園。青道、逆転のチャンス! 御幸のけがに気づいた前園は、副キャプテンでありながら故障を見抜けなかった自分自身を激しく叱咤(しった)する。その気迫に押される雷市。前園が打ち上げ、倉持が見事ホームイン! 青道はついに同点に追いつく!! 続く白州も冷静に見極めフォアボールで1塁へ。マウンドがどういう場所か気づいてしまった雷市。その動揺を見た轟監督は真田へと投手交代を宣言!
4回裏、薬師の攻撃。川上は、雷市にホームランを打たれ、続く真田にも初球をたたかれ動揺を隠せない。強い気持ちで投球するもボールが続く。雷市の剛球をバット根元で受けたため、指先の感覚がなくなっていたのだ。そんな川上をフォローするように、倉持・春市の二遊間コンビはファインプレーでゲッツーを取る。あとワンアウトで攻守交替…だが川上の制球は定まらず、フォアボールそしてデッドボールを出してしまう…!!
マウンドに立つ雷市。御幸を仕留め、前園へもインコースへ攻めの好投。1球ごとに急速が増す雷市のボールを捉えきれず、前園は空振り三振…! そして試合は3回裏、薬師の攻撃へ。雷市の好投が打線に火をつけたか好調な薬師。しかし川上も厳しく攻めて点を与えない。一方そのころ、球場では瀬戸と奥村、赤松、結城将司の4人が顔を合わせていた。お互いに進む高校を告げる面々。青道の名が続くなか、赤松が選んだ道は…!?
秋季東京都大会決勝戦! ダークホースから本命へ、初の甲子園を狙う薬師。対する青道は7年ぶりに王者復活なるか!? ついに戦いの火ぶたが切って落とされた! 1回表、まずは青道の攻撃。薬師は先発ピッチャーに1年・三島を配し、真田を温存する作戦。青道先頭打者はショート・倉持。故障を隠し通す御幸へ、打つことで応えたいと思う倉持。自分の役目は突破口を開きチャンスを作ること…その一心でフルカウントから出塁を決める!
決戦前夜、3年生が応援にかけつける。新しいバットで亮介と試し打ちする春市、伊佐敷とティーバッティングを行う前園。沢村はツーシームの練習をクリスに見てもらう。変化球を投げ分ける沢村に、成長を感じる3年生。さらにストレートも決めた沢村に、コーチ陣も意表をつかれる。思い思いに交流する部員たちのなか、倉持は真剣な面持ちで白州を呼び出した。御幸がどこか痛めているかもしれない…倉持は白州に打ち明ける…。
明日はいよいよ薬師との地区予選決勝戦。部員もマネージャーもいつになく気合が入る。そんななか、降谷にドクターストップがかかる。室内練習場にいる降谷を慌てて止める太田部長。どうしても投げたい降谷だったが、「うちのエースだからな」という片岡監督の言葉に自尊心をくすぶられ、出場判断を片岡に委ねる。先発投手は川上、控えは沢村。「勝って甲子園に行こう!」キャプテン御幸のアツい言葉に青道メンバーはほえる!
8回表、1対2と、薬師が市大を追う。三島への投球、天久まさかのデッドボール! 思わず「でかした!」と喜ぶ轟監督。一方、田原監督は、天久のスタミナ切れを不安そうに見つめる。薬師はランナー1、2塁のチャンス。打席に立つのは轟雷市!! 雷市の闘気に煽られ天久も闘志を燃やす。そんな天久の姿を見た田原監督は、伝令を走らせた。夏からの因縁を断ち切るべく、市大はエース天久に勝負を託す!! 果たして勝負の結果は…!?
轟監督は3回裏、早くもエース真田を投入。「あの小坊主はこれ以上調子に乗らせちゃいけねぇ」と、ピッチャー天久を警戒する。そして試合は進み6回表、2者連続三振で2アウトを取る天久。打順は雷市へ。薬師ベンチの期待が高まっていく。自分ならどう雷市を押さえ込むか…、スタンドの沢村もかたずをのんで試合を見守る。天久、初球アウトロー! どうだと言わんばかりの表情を浮かべる。雷市もニヤッと天久を見返して…。
延長10回裏、青道の攻撃。4番・御幸が打席に立つ。バッドを振るそぶりを見せない御幸をいぶかしく思う枡。小川は御幸との勝負に望む。バッテリーが選んだのはインコース胸元の球だった。しかし狙い澄ましたようにフルスイングする御幸。高く伸びたボールはバックネットへ! 堂々のサヨナラホームラン!! キャプテン・御幸の一振りで激闘に終止符を打った青道。ついに決勝進出! そして準決勝第2試合、薬師対市大の試合が始まる。
ラフプレーともとれる小川の本塁突入を、身をていしてブロックした御幸。決してボールは落とさないキャプテンの意地! 小川のプレーをいさめつつも心意気をかう枡。成孔応援団のエールに小川は思わず目頭が熱くなる。そして試合は5対5同点のまま延長戦に突入…! 片岡監督は4番・長田を川上に託す。「ここからは総力戦だ」、監督のその言葉にハッとする沢村。いよいよ成孔戦の正念場! 決勝戦へ駒を進めるのはどっちだ!?
8回表、長田は沢村から同点ツーランをもぎ取る。ワンアウトになるも、成孔学園は勢いをつけ一気に逆転を狙う。成孔の迫力に動揺する沢村。「中途半端な状態で抑えられる打線じゃない」観客席の結城たちが不安そうに見守るなか、沢村の投球。成孔打者・玉木は沢村のムービングボールに驚き、振り遅れる。しかし、打ち取った当たりもサード・金丸のエラーによりランナーが1塁へ! ついに同点に追いつかれ、沢村、試練のピッチング!
長田のヒットで成孔が1点を返すも、青道は追加点を与えない。そして小川もまた青道の追加点を許さず、6回裏も3者凡退に抑えた。続く7回表。西島と小川の2者連続ツーベースで2点差に迫る成孔。降谷は限界が危ぶまれるなか、気迫のピッチングを続ける。センターに抜けそうな球を身をていして止める降谷。その執念に、青道・成孔両陣営ともにぼうぜんとする…。そして沢村は降谷の闘志を引き継ぎマウンドにあがる…!!
4回表、5点を追う成孔学園。先頭打者の枡が気迫のヘッドスライディングを見せると、続く山下もフルスイング! 勢いに乗る豪快打線の成孔。そして打順はチームの主砲、4番・長田へ。長田の気迫に押され、暴投してしまう降谷! 一発出ればたちまち2点差…。御幸はすかさずタイムを取った。再開後、アウトコース低めに球を集め、調子を戻す降谷。だが、ゲッツー狙いの送球を受けようとした瞬間、降谷の右足に激しい痛みが走り!?