ダイヤのA 〜SECOND SEASON〜のあらすじ一覧
七森学園戦での青道は初回からビッグイニング! 4回表、青道が大差をつけたまま試合は進む。イップスを克服した沢村は、初先発で快投し、青道は無失点のままコールド勝ち! 七森学園を完全シャットアウトした沢村へ、御幸が声をかける。「ようやくエース争いのスタートラインに立てたな」。その言葉にハッとする沢村。一方その頃、太田スタジアムでは稲城対鵜久森の雲行きがあやしくなってきて…。
青道対七森学園。片岡監督は、初戦と大きくオーダーを変えて挑む。3番セカンドに春市、6番レフトに降谷。さらに7番センター・東条秀明と8番サード・金丸信二の1年生ふたりは、初のスタメン。そして先発投手は沢村。その沢村の緊張をほぐそうと、ブルペンの打席に立つ倉持。ミットを構える御幸は、アウトコースを覚えた今こそインコースの球が欲しいと感じる。とその時、倉持の顔近くへと、インコース高めの球が投げ込まれ…。
帝東を倒した青道は、2回戦に駒を進めた。夕食後もバッティング練習に勤しむ前園の姿に触発され、自主的にバットを振る青道メンバー。ひたすら走りこみを続ける降谷。負けじとランニングを行う沢村。「互いに競い合い、高め合うライバルの存在。そういう仲間が選手を成長させる」。片岡監督は落合へ自分のビジョンを語る。稲実戦に向けて士気の高まる新チーム。しかしその雰囲気についていけない者たちもいて…。
強気に球を散らし、自らのスタイルを貫く帝東のピッチャー・向井。一方、青道1年生の東条は、ツーアウトからしぶとく粘り出塁を果たす。倉持がセーフティーで塁に出ると、帝東バッテリーは春市を敬遠し、8回裏ツーアウト満塁。試合最大の山場でも笑みを崩さない向井は、満塁策で前園を迎える。対して、帝東戦で当たりがない前園は表情が硬い。注目の初球はボール。第2球、前園は片岡監督のアドバイスを意識して思い切りバットを振る…。
ついに沢村登板! 打者ふたりをアウトコース中心の投球で攻め、完璧なリリーフを見せる。帝東に傾きかけた流れが止まり、雰囲気が軽くなる青道ナイン。しかし向井は世代ナンバーワンピッチャーの自負のもと、青道打者をほんろうし続ける。冷静に球を見極める倉持。フォアボールで1塁に出ると、続く春市が一転初球攻撃でチャンスを広げた。ツーアウトランナー1・3塁で、打線はクリーンナップの3番ファースト・前園に繋がれた…。
強豪校の力量を見極めるべく、奥村や瀬戸ら中学生球児が試合観戦に来場していた。雨で中断が長引く中、ひとりブルペンで投球練習を続ける沢村。青道ベンチでは片岡監督が向井の球数を確認する。そのかたわらには、どこかボーっとした降谷の姿が。そして試合再開後の5回裏、御幸は初球アウトコースへのストレートを決める! ノーアウトランナー2塁、青道先取点となる絶好のチャンス! しかしマウンドの向井は不敵な笑みを浮かべる。
秋大会第1回戦は、帝東対青道のビッグカード。強豪校同士の試合を見ようと、江戸川区球場には多くの観客が集まっていた。1回表・青道の攻撃で降谷は帝東4番キャッチャー・乾を打ち取る。好スタートの立ち上がり! 対する帝東の投手は、1年生ながら甲子園を経験した向井。向井は、9分割されるストライクゾーンへさらに奥行きを計算した3次元の制球コントロールをあやつり、巧みなコーナーワークで青道打線を翻弄していく。
秋大会トーナメント。青道の初戦の対戦相手は帝東高校、2戦目は七森学園と続く。さらに鵜久森や稲実の名も…。強豪ひしめく死のブロックで戦うことになった青道だが、キャプテン・御幸はこの秋大会の優勝を宣言する。秋大で優勝したらセンバツ確定…、片岡監督を甲子園に連れていきたい! 対する帝東は、1年生で甲子園デビューを果たしたエース・向井と。強肩強打のキャプテン・乾がバッテリーを組み、全国制覇を狙っていた。
青道VS稲実の決勝戦。両校とも譲らぬ一進一退の攻防だったが、エース・丹波がまさかの戦線離脱というアクシデントが青道を襲う。7回裏・青道の守備でマウンドに立つのは、1年生の沢村。片岡監督の継投策は成功し、沢村は好投を続ける。そして8回表、結城が成宮からヒットを打ち青道逆転! しかし迎えた最終回、選手たちは想像を絶するプレッシャーを受ける。きわどい球を投げながらも、2アウトを取る沢村だったが…。
深夜、黙もくとパソコンに向かう峰。その画面には「決勝戦」の文字。西東京地区予選決勝、青道VS稲城実業の記事だった。昨年の優勝校である稲城実業は、絶対的エース・成宮を筆頭とした王者の風格で青道の前へ立ちふさがる。対する青道の武器は、キャプテン・結城を中心とした圧倒的な攻撃力、そして多彩な4投手による継投作戦。1年生投手の降谷・沢村の存在が試合を大きく動かす。峰と大和田は死闘の結末を思い返した。
月間野球王国編集部。峰は試合写真を見ながら地区予選を思い返す。甲子園出場を決めたのは稲城実業だったが、今年の西東京大会は見どころの多い地区大会であった。峰の脳裏によみがえるのは、市大を破ったダークホース薬師高校と、6年ぶりの甲子園出場を狙う青道高校の一戦だった。爆発力のある豪快な打線に苦戦しながらも、継投で繋ぐ青道。対して薬師は、エース・真田のピッチングと轟雷市のバッティングで攻めたてた…。