真田丸のあらすじ一覧
文禄5(1596)年、大地震により伏見城が落成を前に倒壊。三成(山本耕史)は城北に位置する木幡山に新たな城を築くという。木幡山に目を付けていた昌幸(草刈正雄)は喜び、早速着手しようとするも、掘割作業に回されて激しく落ち込む。一方、大坂城に戻った秀吉(小日向文世)は、土佐に漂着したイスパニア船の高価な積み荷を没収するため、バテレン弾圧を開始。信繁(堺雅人)は抗議をするが聞き入れられず、きり(長澤まさみ)が親しくしていた細川玉(橋本マナミ)の仲間のキリシタンも多数捕らえられる。そんな秀吉の振る舞いを不審に思った家康(内野聖陽)は、正信(近藤正臣)に探りを入れさせる。やがて、明の使節団が交渉のため大坂城へやって来る。諸大名の前で、拾を抱いたまま謁見した秀吉は、明から属国扱いされ激怒した拍子に失禁するも、信繁が機転を利かせる。
関白・秀次(新納慎也)の死後、秀吉(小日向文世)は拠点を伏見城に移した。そんな中、信繁(堺雅人)は大谷吉継(片岡愛之助)の娘・春(松岡茉優)を正室に迎えて祝言を挙げる。だがその深夜、三成(山本耕史)にひそかに呼び付けられた信繁が伏見城へ行くと秀吉が寝小便を。信繁と三成は隠蔽するために一仕事し、信繁は情緒不安定な秀吉を案じる。一方、きり(長澤まさみ)は信繁の結婚に心を痛め、祝言を欠席。だが後日、真田の屋敷で春と鉢合わせし、その人柄に魅了される。春を褒める信繁に、三成はいたずらな笑みを浮かべ、春には別の一面があることをほのめかす。程なく真田の屋敷では、昌幸(草刈正雄)が連日、出浦昌相(寺島進)を連れて遊郭に入り浸っているとうわさに。伏見城の普請を昌幸から任されていた信幸(大泉洋)は驚き、頭を抱える。
秀次(新納慎也)が関白の座を放棄し、聚楽第から姿を消してしまった。信繁(堺雅人)は秀次が大坂城に潜んでいると読み、秀吉(小日向文世)の耳に入る前に解決するべく大谷吉継(片岡愛之助)に事情を打ち明けると、吉継は病身にもかかわらず協力を了承する。その後、きり(長澤まさみ)と共に大坂城で秀次を説得。だが駄々をこねられ、仕方なく真田の屋敷でかくまうことに。一方、吉継は秀次が病にかかったとし、全ての行事を延期に。吉継の計らいに感謝する信繁だが、その直後、秀吉から大坂城に呼び付けられる。信繁は秀次に秀吉との仲を取り持つと約束し、覚悟を決めて大坂城へ。だが予想に反し、秀吉は堺一の商人・呂宋助左衛門(松本幸四郎)から品を買ったと上機嫌。戸惑う信繁は、さらに秀吉から吉継の娘・春(松岡茉優)との結婚を勧められて困り果てる。
茶々(竹内結子)が後に秀頼となる男児を出産。秀吉(小日向文世)は大喜びし、「拾」と名付ける。一方で秀吉は、孤立する関白・秀次(新納慎也)を案じ、信繁(堺雅人)に関白付きを命じる。信繁の存在を心強く思う秀次だったが、程なく秀吉から九州を拾に譲ってほしいと頼まれ、ますます疑心暗鬼に。一方、秀次から求婚されているきり(長澤まさみ)は、返事を保留にしたまま思いを寄せる信繁に相談すると、信繁から秀次の側室になるべきと言われてショックを受ける。やがて秀吉が、秀次の1歳の娘を拾のいいなずけにすると言いだす。秀次を安心させようとの計らいだったが、逆効果。信繁は不信感にさいなまれる秀次に、秀吉の好む能を披露することを勧める。秀次は能の名人・宇喜多秀家(高橋和也)の下で懸命に練習するも、酒宴当日、秀吉の怒りを買ってしまう。
天正19(1591)年12月。秀吉(小日向文世)は秀次(新納慎也)に関白の座を譲り、太閤となった。秀次から側室になってほしいと言われたきり(長澤まさみ)は、里帰りして父・高梨内記(中原丈雄)に許しを乞う。一方、寧(鈴木京香)らに隠居を宣言していた秀吉だが、程なく大陸に出兵し朝鮮と明を従えると豪語。翌年、肥前・名護屋に城を築き全国から大名を招集して準備を進める。そんな中、信繁(堺雅人)と昌幸(草刈正雄)、信幸(大泉洋)が名護屋城で再会。信繁らは加藤清正(新井浩文)からうたげに招かれるも、忠勝(藤岡弘、)の誘いも受けている信幸は慌てる。やがて3月、清正ら先鋒隊が朝鮮半島へ渡海。秀吉も茶々(竹内結子)を伴い、名護屋城に到着するが茶々が再び懐妊したことで大坂城へ戻る。茶々の懐妊で立場の危うくなった秀次は恐怖におののき始める。
天正19(1591)年。天下統一を果たした秀吉(小日向文世)だが、幼い愛児・鶴松が重い病を患ってしまう。鶴松の病状は日に日に悪化。そんな中、切腹した千利休(桂文枝)の呪いではないかといううわさが流れ、信繁(堺雅人)や三成(山本耕史)はたびたび利休のことが脳裏をかすめるように。北条征伐の際、利休が北条側にも武器を売っていたことを知った信繁は、三成らに報告し、共に利休を追及。証拠はないと動じない利休だったが、三成と大谷吉継(片岡愛之助)が秀吉を言いくるめ、利休を京から追放する。三成は、堺の屋敷にて半月の蟄居後、切腹するようにと利休に言い渡し、信繁に利休を見張るよう命じる。そんなやりとりを信繁らが振り返る一方、家康(内野聖陽)は鶴松亡き後の天下の行方に思い巡らす。
小田原城に潜入した信繁(堺雅人)は、板部岡江雪斎(山西惇)の手引きで氏政(高嶋政伸)の前に姿を現す。だが真田に恨みを持つ氏政は信繁の命を奪うため家臣を潜ませていた。信繁は必死に抗弁し、氏政に降伏を勧める家康(内野聖陽)の書状を渡すことに成功する。しかし氏政の返答は聞けずに城を後にする。一方、三成(山本耕史)は忍城攻略に手こずっていた。昌幸(草刈正雄)が水攻めに代わる別の策を提案するも、卑劣な手は使いたくないと一蹴する。やがて氏政は苦悩の末に降伏を決意。しかし秀吉(小日向文世)はあっさりと切腹を命じ、氏政も命に未練はないという。氏政を救いたい家康は、秀吉に許しを乞うようひそかに説得するも、氏政は聞き入れない。そこへ昌幸と景勝(遠藤憲一)も現れ、東国でしのぎを削った好敵手同士、生き延びて次の機会を待つことを氏政に勧める。
秀吉(小日向文世)が北条征伐を決意し20万を動員、三成(山本耕史)に陣立てを命じる。三成は総大将を秀次(新納慎也)に任せ、徳川の与力である真田を景勝(遠藤憲一)率いる別動隊に配する。景勝は信繁(堺雅人)との再会を気まずく思うが、信繁は快くあいさつする。程なく秀吉は18万を超える大軍で小田原城を包囲。伊達家ら関東以北の大名も配下に収めるつもりで、信繁らに長期戦になると伝え、茶々(竹内結子)を大坂から呼び寄せる。片や氏政(高嶋政伸)は、戦が長引けば秀吉から寝返る者が出ると考え、伊達の援軍を待ちつつ籠城を続ける。一方、景勝率いる別動隊は北条の城を攻め落としながら東進し、昌幸(草刈正雄)と景勝は松井田城で酒を酌み交わす。二人は秀吉のためには戦いたくないとの考えで意気投合。昌幸は次の城攻めは真田が引き受けると申し出る。
信繁(堺雅人)と正信(近藤正臣)、北条家家臣・板部岡江雪斎(山西惇)のそれぞれの主張を基に、秀吉(小日向文世)が沼田城主を決める「沼田裁定」が始まった。信繁と江雪斎は過去の戦いを振り返りながら、互いに一歩も譲らず論じ合う。秀吉は白熱する応酬を面白がる。やがて休憩が挟まれ、疲労困憊の信繁は隣室に隠れている昌幸(草刈正雄)の元へ。昌幸は互角に渡り合う信繁を褒めて送り出す。裁定が再開されると、江雪斎は和睦の際に家康が沼田城の引き渡しを約束したと証言。それを機に、家康(内野聖陽)が双方に沼田城を譲ると約束してしまったことが浮き彫りに。三成(山本耕史)から釈明を求められた正信はとぼけた態度を見せ、うんざりした秀吉は秀次(新納慎也)に後を任せて退席。程なく信繁が家康を侮辱するような失言をしてしまい、江雪斎に追い詰められる。
いつまでも上洛しない氏政(高嶋政伸)に秀吉(小日向文世)はしびれを切らし、三成(山本耕史)に北条攻めを命じる。秀吉の焦りを三成は千利休(桂文枝)の入れ知恵とにらむ。一方、秀吉は捨を溺愛し、目に入れても痛くない様子。その光景を見た信繁(堺雅人)は、故郷で作兵衛(藤本隆宏)が育てているわが子を思い出す。そのころ上田では、一向に心を開かない稲(吉田羊)に信幸(大泉洋)が手を焼いていた。そんな折、とり(草笛光子)が体調を崩し、こう(長野里美)がかいがいしく世話をする。一方、家康(内野聖陽)は氏政と密会し、上洛して形だけでも秀吉に頭を下げるべきと忠告する。しかし一筋縄ではいかず、氏政は真田から沼田を取り戻せたら上洛すると言い放つ。三成は、信繁に昌幸(草刈正雄)の説得を命じるが失敗に終わり、別の策を講ずる。
昌幸(草刈正雄)らが上田に戻り、松(木村佳乃)は薫(高畑淳子)らとの再会を果たす。片や信幸はこう(長野里美)に離縁を切り出し、居たたまれない気持ちに。薫らは、昌幸のこうへの仕打ちに立腹。昌幸から責任転嫁された信幸(大泉洋)は反発する気にもなれず、ひと月後、稲(吉田羊)と祝言を迎える。天正16(1588)年4月、秀吉(小日向文世)は諸大名を従え、聚楽第を訪れた後陽成天皇に拝謁する。絶大な権力を誇示する秀吉に対し、家康(内野聖陽)はいずれ後継者問題に頭を悩ませるだろうとほくそ笑む。ところが翌年、茶々(竹内結子)が懐妊。秀吉はこの上なく喜ぶも、聚楽第の裏門に茶々の懐妊をやゆする落首が書かれたことを耳にして激怒。三成(山本耕史)から犯人捜しを命じられた信繁(堺雅人)は、平野長泰(近藤芳正)と共に現場検証を始める。
信繁(堺雅人)は、秀吉(小日向文世)が立ち入りを禁じている蔵を見たいと言う茶々(竹内結子)に付き合う。蔵には武具があるだけで、秀吉が禁じた理由が分からず困惑する二人。茶々は信繁に亡き父母の話などをしつつ蔵を出る。きり(長澤まさみ)に見られた信繁は、口止めをする。だが信繁と茶々が密会していたといううわさが立ち、秀吉の耳にも届く。同じころ、昌幸(草刈正雄)は、与力をすることになった家康(内野聖陽)に会いに駿府城に来ていた。昌幸は好機とばかりに家康の居城を探索し、攻めどころを考える。一方、家康は今後の真田の動きを探るため、渋る忠勝(藤岡弘、)を説き伏せ、忠勝の娘・稲(吉田羊)を信幸(大泉洋)の正室として迎えるよう昌幸に持ち掛ける。愛する妻・こう(長野里美)のいる信幸は断固拒否するが、昌幸は逆に徳川の動きを探ってやろうと承諾してしまう。
信繁(堺雅人)は昌幸(草刈正雄)に再び書状を送って上洛を促すが、昌幸は秀吉(小日向文世)が横柄だと憤慨。そこへ直江兼続(村上新悟)が現れ、上洛しなければ秀吉に攻め込まれると警告。昌幸は、とり(草笛光子)に相談してようやく上洛を決断し、それに安堵した信幸(大泉洋)はこう(長野里美)に知らせる。一方、信繁は踊り手の藤が松(木村佳乃)と確信し、接触するも拒絶される。信繁は松を踊り手に引き入れた阿国(シルビア・グラブ)に、松の弟であることを明かす。阿国から松を託された信繁は、きり(長澤まさみ)に頼んで松を寧(鈴木京香)の侍女にしてもらう。そんな折、秀吉が太政大臣に就任、位人臣を極める。寧には喜びを爆発させる秀吉だが、茶々(竹内結子)には二枚目を気取って冷静に伝える。そして天正15(1587)年2月、信繁は上洛した昌幸や信幸と再会する。
家康(内野聖陽)が、上洛と引き換えに秀吉(小日向文世)から真田攻めの許可を得る。昌幸(草刈正雄)は上杉への援軍要請を断られるも、信幸(大泉洋)らに策があるとうそぶき、応戦の準備を始める。一方、舞踊鑑賞に興じる秀吉に付き従う信繁(堺雅人)は、秀吉に真田攻めの許可を考え直してほしいと食い下がる。すると秀吉は、家康の忠誠心を探るためだと信繁に告げる。そんな中、信繁は、踊り手の中に死んだはずの松(木村佳乃)に似た女性を見掛ける。程なく家康は憤慨しながらも真田攻めを断念。それでも昌幸は上洛を決断せず信幸を不安にさせる。一方、上洛しない家康にしびれを切らした秀吉は、寧(鈴木京香)の反対を押し切り母・なか(山田昌)を人質として家康に差し出す。信繁がきり(長澤まさみ)から状況報告を受けていると、目撃した茶々(竹内結子)に二人の関係を疑われる。
秀吉(小日向文世)は、信繁(堺雅人)に景勝(遠藤憲一)が帰国したと伝え、さらに景勝は真田と手を切ったと告げる。そして、上杉の人質ではなくなった信繁を、自分の馬廻衆に任じる。こうして秀吉の側近になった信繁だが、馬廻衆に任じられたのは欠員が出たためだった。頭領格の平野長泰(近藤芳正)は、井戸で転落死した馬廻の一人は実は秀吉に殺されたのだと信繁に明かす。その男が茶々(竹内結子)と親しかったために秀吉の怒りを買ったのだという。しかし、思い人が死んでも、普段と変わらず明るい茶々の様子に信繁は違和感を覚える。一方、秀吉は千利休(桂文枝)を通じて堺の商人から高価な帯を2本購入し、寧(鈴木京香)と茶々に贈る。秀吉と寧の元に向かった信繁は、真田の郷に帰したはずのきり(長澤まさみ)が、寧の侍女として働く姿を見て仰天する。
秀吉(小日向文世)に謁見する景勝(遠藤憲一)とは別室で控えていた信繁(堺雅人)は突然、秀吉に声を掛けられる。秀吉は、三成(山本耕史)の目を盗んで下級大名に扮し、信繁を遊郭に連れ出す。秀吉の意図が分からず困惑する信繁に秀吉は親密に接しながらも、昌幸(草刈正雄)を上洛させよと告げる。そこへ三成が現れるが、信繁が秀吉のうそに調子を合わせたため、秀吉は上機嫌に。一方、信繁は景勝に秀吉との一件を言えず、胸を痛める。そのころ昌幸は、秀吉からの再三の上洛要請に迷うばかり。だが、信幸(大泉洋)から秀吉の逆鱗に触れるのではと進言され、上洛を決意する。程なく秀吉と謁見した景勝は、官位を授けられる。そして秀吉は、家康(内野聖陽)が真田攻めを再び考えていると景勝に伝え、合戦が起きても真田を支援しないよう命じる。
上田合戦で徳川軍に圧勝したものの、信繁(堺雅人)は梅(黒木華)を亡くし失意のどん底に。景勝(遠藤憲一)は人質として越後に戻った信繁をいたわる。一方、家康(内野聖陽)は激怒し、再び真田攻めを命じる。そんな中、家康に捕らわれていた信尹(栗原英雄)が、石川数正(伊藤正之)を秀吉(小日向文世)に寝返らせる。内情を知る数正の裏切りに家康は真田攻めを断念、そして信尹の才能を買って家臣にする。そのころ関白に就任した秀吉が自分への忠誠を誓わせるため、各地の大名に上洛を求める書状を送る。家康は真田攻めを理由に断り、氏政(高嶋政伸)は強気に一蹴。そして大名ではない昌幸(草刈正雄)にも書状が届く。秀吉の真意が分からず保留した昌幸は、景勝と共に上洛する信繁に探らせることに。一方、きり(長澤まさみ)は、信繁の上洛への同行を申し出る。
鳥居元忠(大堀こういち)を総大将とする徳川軍が上田城に迫り、神川を挟んで陣を構える。信繁(堺雅人)は上杉の人質ながら、景勝(遠藤憲一)の許可を得て参戦することに。直江兼続(村上新悟)の用意した援軍が老人と子供ばかりであぜんとするも、三十郎(迫田孝也)と共に彼らを率いて上田城へと急ぐ。徳川軍7千に対し、真田軍は2千余り。昌幸(草刈正雄)は奇策を編み出し、信繁や信幸(大泉洋)らに布陣を下知する。作兵衛(藤本隆宏)は、圧倒的に不利な状況を前につい不安を口にするも、昌幸は信繁が戻ったことで勝利を確信する。同じころ、梅(黒木華)は生まれたばかりの赤ん坊への授乳と合戦の手伝いで上田城と隠れ家を行ったり来たり。信繁は子供との初対面を果たすも、梅とは擦れ違う。やがて夜が明け、いよいよ決戦が始まる。
信繁(堺雅人)と梅(黒木華)の祝言の日、徳川の刺客となって昌幸(草刈正雄)の暗殺を謀った室賀正武(西村雅彦)が返り討ちに。北条との戦いを避けたい徳川にとって、真田から沼田領を奪うことは必須。家康(内野聖陽)は真田が上杉と手を組むのではと考え、甲府に軍勢を進める。一方、上杉への恭順を一度断られていた昌幸が再び書状を送ると、景勝(遠藤憲一)は交換条件として人質を要求し、信繁を指名。室賀の件で昌幸と距離を置きたがっていた信繁は、梅とおなかの子を気に掛けつつ、好機とばかりに越後へ。きり(長澤まさみ)は残された梅を気遣うも、梅のあいまいな態度から妊娠の事実を疑う。景勝に謁見した信繁は、景勝に気に入られ、人質としてではなく客として歓迎される。一方で直江兼続(村上新悟)は、真田に沼田城の明け渡しを求める書状を出していた。
信繁(堺雅人)は梅(黒木華)との結婚を決意するが、身分の低い梅を正室にはできないため側室にすることに。信繁はせめて祝言を挙げたいと考え、昌幸(草刈正雄)に相談する。そこで梅が信繁の子を宿していると聞いた昌幸は喜び、祝言も快諾。だが、反対する薫(高畑淳子)を説得する際に祝言はさせないと口走ってしまう。一方、きり(長澤まさみ)を信繁に嫁がせたいともくろんでいた高梨内記(中原丈雄)は落胆。きりも動揺する。同じころ、沼田城を攻め落とせない北条が業を煮やし、家康(内野聖陽)に圧力をかける。家康は有力国衆の室賀正武(西村雅彦)を呼び付け、昌幸を暗殺するよう命じる。家康と正武の密会を知った出浦昌相(寺島進)は、昌幸の殺害を企てているとにらむ。昌幸は返り討ちにする機会をつくるべく、信繁に梅との祝言を挙げさせることにし、正武を招く。