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求人募集の会社を回る君子(木村多江)だが、断られ続けていた。常子(高畑充希)は心配するが、清(大野拓朗)のことが頭にちらつき、勉強にも身が入らない。ところが清は、わざとらしくため息をついては、苦労話にかこつけて自慢をしたがるナルシシストだった。常子は、思っていたイメージとの違いに戸惑う。
滝子(大地真央)と対面した常子(高畑充希)は、その強い目力に圧倒される。しかし常子たちの緊張をよそに、滝子は優しく迎え入れてくれる。君子(木村多江)も、母の穏やかな様子に安心する。そんな中、常子は、君子がいない間に青柳家の養子となった青柳商店の若旦那・清(大野拓朗)に声を掛けられる。
小橋家は、東京・深川に引っ越すことに。やって来た深川は、川に大量の丸太が浮かぶ木場の町で、活気にあふれていた。常子(高畑充希)は、君子(木村多江)の実家「青柳商店」の豪勢な造りに驚く。番頭の隈井(片岡鶴太郎)に案内されて、常子らは、生まれて初めて祖母・滝子(大地真央)と対面する。
常子(高畑充希)は、君子(木村多江)の告白により、初めて祖母の存在を知る。祖母・滝子(大地真央)は、東京・深川の製材問屋「青柳商店」の大おかみで、とても厳しい人だという。竹蔵(西島秀俊)との結婚に反対された君子は絶縁していたが、東京に行き滝子の世話になることを常子らに提案する。
大家が君子(木村多江)に愛人のあっせん話をしているのを聞いた常子(高畑充希)は、金を稼ごうと仕事を探すが、見つからない。そんなとき常子は、鉄郎(向井理)が「ハトを売ればお金になる」と言っていたことを思い出し、姉妹でハトを捕まえるも、結局一銭にもならなかった。家に帰ると君子の姿がなかった。
竹蔵(西島秀俊)の元上司・杉野(田山涼成)に「援助を打ち切らせてほしい」と告げてくる。途端に生活が苦しくなる中、美子(根岸姫奈)が風邪で倒れ込んでしまう。君子(木村多江)に心配を掛けさせたくないと我慢していたのだ。そんな小橋家の危機を察したのか、鉄郎(向井理)が舞い戻ってくる。
運動会当日。常子(高畑充希)は、ケガをした君子(木村多江)の代わりに鞠子(相楽樹)と二人三脚を組むことに。運動が苦手な鞠子は、練習するも運動神経の良い常子と全く息が合わない。その様子を見た玉置兄弟(大内田悠平、加藤諒)は、二人をあざ笑う。美子(根岸姫奈)は頼りにならない常子にいら立つ。
美子(根岸姫奈)のことで常子(高畑充希)が悩む中、鉄郎(向井理)が現れる。鉄郎は小橋家が大切に食べてきた米を食べ尽くしてしまう。困り果てた常子は、町内運動会の二人三脚レースで一位になれば、米一俵がもらえることを知る。君子(木村多江)と2人で練習を始めるが、運動会前日、君子がケガをする。
常子(高畑充希)は、クラスになじめない美子(根岸姫奈)のため学校に乗り込む。しかし、その行動が裏目にでて、ますます美子は仲間外れに。そんな中、近所で火事が発生。常子は男性陣に交じりバケツリレーに加わるも、全く役に立てず邪魔者扱いされてしまう。父が恋しい美子は、常子に八つ当たりをする。
父の代わりを務めることになった常子(高畑充希)は、近所の男性に負けじと日々奮闘する。そんな中、美子(根岸姫奈)は、父がいなくなってしまったことを、いまだ受け入れられずにいた。父親を自慢する同級生をうらやむあまり、次第に友達と距離を置くように。そんなある日、美子の担任が小橋家を訪れる。
花見を終えた夜、興奮して眠れない常子(内田未来)は、台所で水を飲んで部屋に戻ろうとする。すると、書斎で寝ているはずの竹蔵(西島秀俊)から声を掛けられる。そこで常子は竹蔵からある大切な願いを託される。そして、その数日後、竹蔵は息を引き取る。みんなが悲しむ中、常子はひとり涙を見せずにいた。
竹蔵(西島秀俊)の病状は一向に良くならず、常子(内田未来)らはそのことを口にせず明るく振舞う。そんなとき、再び鉄郎(向井理)が小橋家に現れる。常子は鉄郎から、竹蔵が毎年家族で行く花見を楽しみにしていることを聞くが、桜は散っていた。常子はあることをひらめき、竹蔵が働いていた染物工場へ向かう。
結核に倒れた竹蔵(西島秀俊)が家で療養することに。竹蔵は、家族に結核がうつらないよう離れて暮らす。常子(内田未来)は父の気持ちを察して、寂しさを押さえ気丈に振る舞う。そんな正月、常子はきょう一日だけと父や母と百人一首を行う。常子が1枚だけとれた札は、自分の名前の由来となったものだった。
大迫(ラサール石井)が絵の返却を求めてきた。竹蔵(西島秀俊)は、常子(内田未来)ら娘と共に大迫の元へ向かう。竹蔵と常子ら3姉妹は、事情を説明し謝罪する。そして竹蔵は、汚した絵を買い取りたいと申し出る。買い取る理由を「3人が力を合わせた傑作だから」という竹蔵の言葉に、常子らはうれしくなる。
月に一度のお出掛けがなくなって、すねた次女・鞠子(須田琥珀)と三女・美子(川上凛子)が、竹蔵(西島秀俊)の得意先の大迫(ラサール石井)が持ってきた絵に落書きをする。妹たちのために隠そうとした常子(内田未来)だが、鉄郎(向井理)により、父にバレてしまう。竹蔵は常子が今まで見たことのない表情になる。
昭和5年の静岡県遠州地方。小橋常子(内田未来)は、3姉妹の長女。染物工場で働く父・竹蔵(西島秀俊)、おっとりしている母・君子(木村多江)と仲良く暮らしている。小橋家には家訓があり、月に一度家族全員で出掛ける事を習いとしていた。しかし、竹蔵に得意先の接待が入り、初めて家訓が破られることに。
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2024年11月28日08:00
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2024年11月28日 11:30時点